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軍神の戦い  作者: 如月 零
1章  幼少~少年期
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2話 理解

今回は説明回のため、読むのが面倒でしたら流し読みで構いません。

 それから理解には一ヶ月程の時間を要した。

 テーブルや椅子(いす)などのサイズや上手く体を動かすことができないことから考えて、私はおそらく生まれ変わったのだろうと推測出来る。

 どうやって、とかどうして、とかはさっぱりわからないが。

 これは非常に幸運なことだろう。

 生まれ変わったことによって新しい人生を歩むことができて、前世で後悔したことをやり直せるのだから。

 ここがどこかは言葉がわからない今、さっぱりだが。少なくとも私の行ったことのない場所ではある。

 ところで、私は前世の記憶はあるが、名前だけは覚えていない。

 前世の名前が分かれば、前世での後悔も失敗も全て分かるというのに。

 しかし、何の手がかりもない中で探すのは愚行(ぐこう)。とりあえず今は(あきら)めるしかないか。


 あと、生まれてきた数日後から私のベッドの近くに刀が置かれるようになった。刀や(やり)の扱いには自信があるのだが、まだこの身体(からだ)では持てないだろうし、高い所に置いてあって触ることすらできない。

 それにしてもあの刀は前世で私が使っていた刀ににている。瓜二(うりふた)つだ。違う点といえば刀身(とうしん)が少し白っぽいことぐらいか。


 あと、この国では、陰陽師(おんみょうじ)が使うような摩訶不思議(まかふしぎ)な術を日常的に使っているようだ。家で母親らしき人が何度か使っているのを見たし、父親らしき人が使っているのも一度だけ見た。

 父親らしき人は普段は仕事にいっているのか、あまり家にいないが、二人の仲は良好のようだ。素晴らしいことだ。私は生涯不犯(しょうがいふはん)を誓った身のため、妻はいなかったが、仲が悪いよりは良い方がいいに決まっている。

 あと、何気なく外を見ていると、二、三回知らない人が使っているのを見た。

 まだまだ分からないこともあるが、まだ生まれて間もない。ゆっくり情報を整理していこう。

 

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