さらに西へ
とりあえず村の中を見渡し、少し汚い民宿を見つけたので、マサシはそこに泊まることにした。マサシは民宿の中に入り、50代ぐらいの女将に部屋を案内された。客はマサシだけだった。さっそく横になり、しばらくの間、痛む足を伸ばしていると、女将がお茶を持って来た。
マサシ「この村は美人が多いと聞いて来たんですが・・・・。」
女将「はい。その噂を聞いて、世界中の金持ちの男達が来るようになり、若い女の子達は、みんな金持ちの男達のところに嫁に行ってしまいました。」
マサシ「そうですか・・・・。」
女将「ここから西へ10キロほど行った村にも、綺麗な女の子達がいっぱいいますよ。」
マサシ「本当ですか!!じゃあ、明日行ってみます。」
次の日、マサシは朝早く民宿を出て、さらに西の村へ向かった。ライオンがいない草原の道なので、気楽に歩いて、足取りが少し軽く感じた。2時間ほど歩いて、さらに西の村に着いた。その村の女達は、マサシの村と同じく、可愛くもなくブスでもなく、普通の女達ばかりだった。マサシは早速、歩いている女に声をかけた。
マサシ「すいません、ライオン・ロードを通って嫁を捜しに来たんですが、嫁になってくれませんか?」
普通の女「え?あのライオン・ロードの村から来たの?ほんとに?あ、でも私、彼氏がいるの、ごめんなさい。私の友達で、ライオン・ロードからやって来る男に憧れてる子がいるから、紹介してあげる。」
マサシ「本当ですか!!ありがとうございます。」
マサシは、普通の女の後について行き、木造の小屋のような茶屋の中に入った。席に座ると、ブスで肥えた女が水を持って来た。
普通の女「サヤ、久しぶり。この人、ライオン・ロードを通って来たんだって。」
サヤ「凄い!!本当に!!私を嫁にもらって下さい!!」
マサシ(マジかよ、ここまで来てこれかよ!!これなら、東の村の女と変わらないじゃないか!!)
マサシ「・・・・」
普通の女「どうしたの?嫁を捜しに来たんでしょ!!」
サヤ「アンナ、いいのよ。この人、私のことタイプじゃないみたい、ごめんね、こんなブスでデブな女で。」
アンナ「サヤ・・・・。」
マサシ「い、いや・・・・ごめんなさい。」
サヤ「お兄さん、ここからさらに西へ10キロほど行くと、若い女の子がいっぱいいる村があるわよ、行ってみたら?」
マサシ「じゃあ、せっかくここまで来たから行ってみる。」
サヤ「あのライオン・ロードを通って来るんだから、あなたならきっと、綺麗なお嫁さんを見つけられるわ。」
マサシ「あ、ありがとう・・・・。」
マサシは昼食をその店で食べて、さらに西の村へ向かった。