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ライオン・ロード  作者: 明日こそはシンデレラ
3/10

西の村へ

マサシ「俺は行く。この際、村を出ようと思います。西の村の先に何があるのか知りたいんです。」


レンジ「なるほどな、お前は好奇心旺盛だな。」


シンジ「俺は、東の村に行くことにします。」


レンジ「ああ、俺もそれがいいと思う。」


シンジ「ところで、罰金てどれぐらいなんですか?」


レンジ「たぶん、30万ぐらいだったと思う、俺は払わなかったけどな。その30万は、村の金になるらしい。」


シンジ「え、マジっすか、祭りとか村の行事に使うんですかね。」


レンジ「まあ、そんなところだな、たぶん。」


マサシとシンジは、レンジの家を出た。


シンジ「じゃあな、マサシ、気をつけてな。」


マサシ「お前もな。」


マサシはシンジと別れて家に帰り、西の村に行く準備をした。西の村までは、レンジの予想では50キロ程らしいので、歩いても半日ぐらいで着く予定だ。リュックに缶詰めと飲料水等の僅かな食糧を入れ、そして、今まで貯めたお金を袋財布の中にしまいこんだ。


次の日、マサシは朝早く家を出て、西の村へと向かった。村を出て、しばらく歩くと、もの静かで、いろいろな虫が鳴いている大草原に着いた。マサシは、道沿いにあった座るのにちょうどいい石を見つけて腰をかけ、少し休んだ。そして、そこから1時間ほと歩いて、ついにライオン・ロードに足を踏み入れた。時間は午前10時ぐらいで、多くの野性動物達が寝転がったり、草を食べたりしていた。

マサシ「夕方になるまでに、ライオン・ロードを抜けなければ。」

マサシは立ち上がり、再び歩き始めた。肝心のライオン達は、寝転がって寝ていた。その後も何回か休み、午後3時ぐらいには、無事にライオン・ロードを通り抜けた。


マサシ「疲れた、足が痛い。でも、あれだけ野性動物がいるから、ライオンは人間には襲って来ないみたいだな、西の村に出かけた人達は、きっとどこかで生きているに違いない。」


それから2時間ほど歩いて、マサシは無事に西の村へ着いた。


西の村の女は、幼い子供と老婆しかいなかった。


マサシ「そんなあ、命がけで来たのにこれかよ。」


マサシは、一人の小柄な老婆に話しかけた。


マサシ「この村の女はみんな美人だと聞いて、東の村からライオン・ロードを通って来たんですが・・・・。」


老婆「なんと!!あのライオン・ロードを通って!!ぜひ、私を嫁にして下さい!!あなたは英雄です!!」


マサシ「いやあ、ちょっとタイプじゃないです、ごめんなさい。」


突然、老婆は上半身裸になり、しわしわになったオッパイをマサシの顔に押しつけて来た。


老婆「私のシワシワのオッパイをお舐め!!」


マサシ「ムリムリムリムリ!!」


マサシは足が痛かったが、老婆が醜いシワだらけのオッパイを顔に押しつけてくるので、走って逃げた。老婆は足が速く、マサシのすぐ後をついて来た。


マサシ「うわあっマジか!!西の村は最悪だ!!」


マサシが村の外に出ると、老婆は追って来なくなった。


マサシ「もう夕方だし、ライオン・ロードには戻れない、足も痛いし、今日は何としてもこの村に泊まらなければ。」


マサシは少しの間、村の外で時間を潰してから、再び村の中に入っていった。

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