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Bloody War Cry ~吸血鬼の王に弱点はほぼない~  作者: イーリス
第二章 紅黒の王
8/27

明かされる真実

二日続けての投稿です。

 葬儀と俺のお披露目が終わった。

 空を蝙蝠(こうもり)の翼で叩いて帰りゆく吸血鬼や、歩いて城門を(くぐ)って行く獣人など、様々な人々を吸血鬼の城から見送った後、俺はテラスに一人で、柵に(あご)をつけてぼーっと街を眺めていた。

 陽気な風が俺の頬を撫でて空に帰っていく。


 これから俺は本格的に王として働いていかねばならない。それがどういうことなのか、きっと俺はまだわかりきっていない。そんな俺の不安とは相反し、空は青く、大きな雲がゆっくりと右から左へ流れていく。

 “グロワール”や統括将の少女達も今は皆、仕事に戻って行っただろうか。王が亡くなり、皆はいきなりのことでまだ実感は湧いていないはずだ。これからのことを考えるのは早い方がいい。


 目を上に向けると、太陽が今日も燦燦(さんさん)と頭と目を焦がしにきた。

 ん? 太陽が今、少し揺らめいたか。気のせい……じゃないよな? 目を凝らすと白く輝く太陽の黒点が大きくなってくる。


「あれは……なんだ?」

「そろそろお昼の準備が出来たそうですよ……っ!! ジン様!! お下がりください!!」


 俺は後ろから飛んできたアカリに襟の首根っこを摘ままれ後ろに投げ飛ばされた。俺はテラスの床を転がり、肩や足に少し痛みが走るも、床に()いつくばりながら突然大声を上げたアカリの方を見上げた。そこには必死の形相で太陽を睨み、黒い八咫烏の翼を背中から解放し、勢いよく飛び上がるアカリの姿が一瞬見えた。

 なんだ……何が起こっている!?

 俺は上空を見やった。同時に激しく何かがぶつかり合う音が響く。

 

 灰色の鱗が付いた翼と長い尻尾の男が剣を音速を超えるような速さで上から振り落し、アカリが下からそれを二本の短剣で防いでいた。二人は鍔迫り合いになり、力が拮抗しているようだ。


「何者ですか!? ここをヴァルレイ王国王城の上空と知っての所業ですか!?」

「もちろん、知っているさ」


 二人は睨み合いながらも、表情に必死さはなく、まだ本気ではないという余裕さが伺える。


「俺はガルグイユの“グロワール”、ヴァルレイ王国の新たな王の首を頂きにきた」


 男は土色がかった灰色の短髪を風に揺らし、チラリと俺の方を見やった。

 寒けが一気に俺の体中を支配した。本気の殺気だ。床にひれ伏したまま、立ち上がる力も湧き上がっては来ない。確実にわかる、このままここにいては危険だ。でも体は言うことを聞かない。


 アカリが二つの短剣を押し、二人の鍔迫り合いは一端離れるが、男が一瞬でまた近づく。


「やらせません」


 アカリが怒気が入り混じる声で呟くと、黒い靄がアカリの体を覆われていく。男が迫っているにも関わらずアカリは短剣を前に出そうとはしていない。

 危ない!と俺が叫ぼうとするが、男の剣は黒い靄を引き延ばしただけに終わり、男は辺りを見回すがアカリの姿は見当たらない。


「闇魔法か、炙り出してくれる」


 淡々(たんたん)とした声で男は剣に炎を纏わせたかと思うと、剣と自身を捻り、回転、男の周りは一瞬にして炎の渦が出来、5メートル、15メートル、30メートルと炎の渦が広がる。

 俺は暑さで顔を(しか)め、炎が迫っているのに気づき、床をジタバタ跳ねるようにテラスの入口まで地面を張った。


「このまま一気に小さき王を仕留めよう」


 20メートル上空から炎が更に迫ろうとするが、俺に届くことはなかった。

 炎が一気に膨張したかと思うと、今度は急激に収束し、霧散した。現れたのは炎を纏っていない剣を握る男と、少し服が焦げてしまっているアカリだったが、男も無事ではない。何をしたのかはわからないが、男の脇からは少し出血をしているようだった。


「厄介な奴だ。時間はかけられん、これで最後だ」


 男の目が灰から金に光り出した。


「こんな所で“グロワール”を使う気ですか!? クッ……! 仕方ありません」


 するとアカリの目も輝きだし、黒から金になると膨大の圧力の波が俺を襲った。二人からは並々ならぬまでの力、魔力というものを衝突させ、一方は土色混じりの灰色のオーラが、また一方は黒きオーラを全身から放出させ、高速の戦闘が開始された。

 アカリが右の短剣を突き立てると、男は翻り、アカリの右から左足の蹴りを入れ、それをアカリが交差させた左手の短剣の腹で受け、両者は距離を取るが男は口を開ける。その口から火球が3つ飛び出し、アカリはそれを全て短剣で受け止めた。


 男の口が一瞬強く煌めき、魔力を練り上げて作られただろう炎を纏う水の激流がアカリを襲った。アカリは自らの前に丸い闇の盾のような物を出し、それでも受けとめようとする。


 アカリの後ろには吸血鬼の城と、俺がいるからだ。逃げなきゃ、アカリがもっと危険な目に合うとわかっているのに足が(すく)んでしまって動けない。情けない……どうすればいい……このままじゃアカリが……。

 奮い立たせ、俺は窓ガラスに手を付き、少しずつ立ち上がる。


 アカリにかかる炎を纏った水の激流が更に勢いを増し、闇の盾も大きくなるが勢いが殺しきれない。徐々に俺の視界に闇が広がってくる。


 アカリは全力で防いでいる。少しでもこの場から離れてアカリに自由に戦ってもらおうと、やっと動きを取戻しつつあった俺はガラスの扉をあけ、吸血鬼の城の中へと走り出した。廊下へと続く扉を開けようとした瞬間、俺の胸からは銀の剣が伸びた。


「クァッハァッ゛」

「ジン様ぁぁああぁああ!!!」


 芯から力が抜け落ち、扉の取っ手にかけられなかった左手と共に、俺は紅い絨毯の上に倒れた。

 遠くにアカリの声が聞こえる……薄れ行く視界には黒いヒールの先が写った。


「芽は若い内に摘んでおかないとね」


 という知らない女の声と爆発音を最後に、俺の意識は遠くなっていった。



 ◆



 俺の頭の中が目まぐるしく動いている。地球での大学の風景。友人と酒を飲んで馬鹿な会話をしたこと。小中高の地元の友達との淡い記憶。家族の笑顔。それらが一瞬の思い出を切り取ったピースが縦横無尽に白い宙を駆けていく。

 どれくらいこうしていただろう。

 俺は心臓麻痺で死に、そのあと異世界で女に刺されてまた死んだ。

 不幸が続き過ぎる俺の末路に思わず自嘲する。


「わぁっ! やっと会えたわー! ジン!」

「え?」


 後ろから女性の声がして振り返ると、そこにいたのは長い銀髪で純白のドレスを着た女性がいた。

 女性は小走りで俺に近づき、膝を着けると両手で俺の頬を包んだ。

 なぜ俺の脳内に人がいる!?


「ずっとね……会いたかったのよ……?」


 明るかった声が一変して、今は涙を目に浮かべ、俺を真っ直ぐに見つめてきた。

 え!? どちらさまでしたっけ? 

 俺が困惑の表情を浮かべていると、女性は涙を貯めながら優しく微笑んだ。


「そうよね、なんのことかわからないわよね。私はあなたのお母さん、ママよ!」

「マッ!?」


 はて、これはどういうことだ? 俺の精神がストレス異常を起こして作り上げてしまった妄想なのだろうか。

 ママって……俺はマザコンではないんだ。勘弁してくれよ……俺の母さんは地球でパートをしているんだ。決して銀髪美人ではない。


「ママって呼んで! ね? おねがぁい」

「えー」

「むー、ママって呼んでくれないとこうしちゃうぞ!」


 俺が露骨に嫌そうな顔をすると、銀髪美人は口を膨らませて俺の顔をグニグニとこねくり回してきた。

 今、気づいたけど俺まだ小さいままなんだね。


「まぅまってほういうほとぉ?(ママってどういうこと?)」


 すると彼女はいろいろ説明してくれた。

 ここは脳内ではなく、俺の魂の部屋であること。

 彼女は冥界の女神であること。

 俺は彼女とジオノールの息子であること。


「ちょっと待って、なんで冥界の女神と吸血鬼が出会ったの?」

「それはねぇ、まだパパが人間から吸血鬼になった頃の話ね。パパは吸血を拒み続けて一度、死んじゃったのよ。冥界でママとパパは出会い、ピンと来たの。この人とならママの子供を作ってもいいかもしれないとね」


 んん! ツッコミ所が多すぎて処理不足です。パパってジオノールのこと……?


「それで……どうなったの?」

「でね、パパとママは恋に落ちて、ママはパパに血をあげたの。でもそれで生命力が上がってパパが生き返っちゃってね、偶然(・・)、その夜にパパは“グロワール”になって、なかなか死ねない体になってしまったの」

「“グロワール”はあなたがみんなに授けたわけじゃないってこと?」

「ママって呼べばいいのにぃ……神様もいろいろいるのよ。“グロワール”の始まりは神々の遊びだったの。私は授けてないけどね」


 だってまだママと決まったわけではないですし……なるほどなぁ、でもまだわからない。


「ってことは俺は生まれないんじゃない? その説明だとまだ血をあげただけだし、俺は21年間を地球で過ごして、まだあの異世界には2日しかいないよ? それとも地球で生まれた俺は魂だけ転生して、体は本当にあなた方の息子ってこと?」

「ううん、ジンの魂から確かにママ達の息子よ! 最近ね、パパの体が弱り始めていることに私は気づいて、今なら何とかして冥界に来させられるかもしれないと思って()す方法を色々試したのだけれど、ことごとく失敗したの。他の神の妨害を受けてね。神が契るのはあまり良しとはされていないわ。それは世界に大きな影響を与えてしまうことになるからね。じゃあどうすればいいか、私は考えたの」

「そ、それで?」


 一体、この銀髪美人は一人の吸血鬼を死なせるために何をいろいろ考えたのだろうか……と俺はなんだか少し背筋が凍った。


「ママが殺すんじゃなくて、『今なら自殺できるわよ』ってパパに伝えればいいってね! 」

「自然死でよかったじゃない!」

「それがそうもいかなかったのよぉ。今、あの世界≪イギリア≫には危機が迫っているの、神達が仕掛けた“グロワール”の皺寄せね。だからね、矛盾しているかもしれないけど神の力には神の力で対抗するのが一番! 早くパパとの子供を作ってイギリアに向かってもらおうと思ったの。で、パパの夢にママが介入して『今なら自殺できるわよ』と伝えて、パパは無事に怪しい魔術か何かを見つけ出して死んだわ」

「それが、4日前の晩なのかな?」


 危機ってなんだ? 何かすごいことが起こるのか。

 アカリとの会話を思い出す。ジオノールがいなくなっていたのは3日前の朝、きっとその前の晩にはいなくなっていたのではないだろうか。


「そうよ。そしてママとパパは無事結ばれて……ウフッ」

「あーはいはい、そこはいいから」


 手で顔を押さえて体クネクネさせないで! 親かもしれない人の性事情とか聞きたくないの!


「恥ずかしがっちゃってぇ、もうジンは可愛いんだからっ。それでママはなるべく早く、2日でお腹の中の子を大きくしようと思い至ったの! そこで体はどうにかできるかもしれないけど、魂の成熟ができないかもしれないと考えたの。体はそれなりに動かせるようにできても、心がまだ子供だと、例えいくら体や知識があっても危険な世界では心配だわ。だからジンの魂は時間の流れが早い地球にこっそりと送って、あとで回収することに決めたわ!」

「つまり俺は……イギリアの2日を地球で21年間過ごしたということか」

「その通り! 体を送ることはさすがに他の神に見つかってしまい危険だと思ったの」


 でも……俺はまたこの世界(イギリア)で……。


「死んじゃった。俺に力なんて無かったんだよ、何の役にも立てずにごめんね」


 俺は銀髪美人のこんな話を最初は半信半疑だったが、なんだかこの人の瞳は真実味を帯びているようで、こんな状況からも信じざるを得ないのかもしれない、と思い始めた。


「本当にごめんね!! ジンを2度も死なせちゃって、痛かったよね? でもそれにはまだ訳があるの。血を吸わないと“グロワール”や大半の吸血鬼の力は使えない。そして体もまだ不完全でね、私の“神の力”もその“グロワール”が使えないと、まだ発揮出来ないと思うわ。そして、力が眠ってしまっているジンはヴァルレイ王国を狙う輩に狙われてしまったの」


 弱い内に殺しとけってやつか、悲しいけど合理的だ。


「そっか……」

「でも、もう大丈夫!! 今、イギリアにあるジンの体の口の中には、女の子達の血が注ぎ込まれてるわよ! これでジンは生き返る! “グロワール”も“神の力”も使い放題よ!」

「え!?」

「もう、ママずっと見てたわよぉ、あの女の子達にモテモテじゃない! ジンはママ似ね。 でもずるい! ママもジンと遊びたかったのにぃ」


 俺はブーブー言う女神に再び顔をグニグニされた。

 よかった……生き返るんだ俺。ん? 待てよ……何か重大なことを聞き忘れているような、あ。

 でも今はグニグニをやめてくれるのを待とう。そしてしばらくするとやめてくれた。


「俺はその“イギリアの危機”をなんとかしなくちゃいけないの? もしかして他の神とも戦う?」

「んーそうねぇ、正直何が起こるのかまではわからないの。でもね、今のジンは最強よ! ジンは“吸血鬼のグロワール”と“冥界の女神”の息子なの! 普通の神は神界からなかなか出れず、イギリアには行けないけど、ジンはどっちも簡単に行ける! ジンに死の概念はなくなるわ。他人にも影響を与えられるけど、そうねぇ、世界に影響を与え過ぎない程度にジンのお嫁さんに留めておくのよ? 」

「え? それってつまり、不死のハーレム軍団が作れると?」


 思わず口走ってしまった。最近、自分が異様に可愛い女の子達が優しくしてくれたり、ラッキーハプニング的なことが起こって知らぬ間に妄想でもしていたのだろうか。


「その通りよ!」

「ありがとうママ!!」


 す、すごい力を手に入れてしまった。もう怖いものなんてないかもしれない。もうママって呼んじゃう、いえ、呼ばせてください!!


「キャーッ!! ジンがママって呼んでくれたわぁ、ママ嬉しぃー!!」


 俺はママにもうめちゃくちゃに抱きしめられ、キスもいっぱいされてしまった。すごい愛されようでちょっと引くレベルだが、喜んでいる顔を見ていると俺もなんだか嬉しい。

 でもまだまだ20代中盤かなって見た目なんだよな。

 神か……神の求心力、それが微力ながらジオノールや俺にあったから、他人と仲良くなれたりしたのだろうか。


 ……お、終わらない。


「ママ、ちょっと落ち着いて」

「んーまっ! はぁ、癒されるぅ。力を使いこなせるようになってきたら、今度はママのところに会いに来てくれる?」


 最後に長く俺の頬にキスをするとちょっと落ち着いたようだ。


「うん! 絶対行くよ!」

「ママ待ってるからね。あ、それと吸血鬼の“グロワール”の力もリミッターが外れてると思うから、最初は気を付けるのよ? ジンは“吸血鬼のグロワール”と“冥界の女神”の力で最強よ」


 ママは俺に右手の親指を立て、サムズアップした。


「わかった気を付けるよ! でも“吸血鬼のグロワール”ってどんな力?」

「それはね『血の継承』と『能力の吸収』よ。パパの培ってきた技術をジンはそのまま、いえ、今のジンならそれ以上に使えるかもしれないのが『血の継承』よ。そして『能力の吸収』はパパも使えたはずけど、私以外の血は吸わなかったからあんまり意味はなかったの。でもジンは今あの女の子達の血を飲んでる。ジンはあの()達の能力を使えるようになるの。しかも、リミッター外しのグロワール級をね!」


 あなたが女神様か!! いえ、完全に実際そうでした。

 これでもう俺はあんなかっこ悪いところをみんなに見せなくて済むかもしれない。


「本当にありがとう。これで俺はかっこよくなれるかもしれない」

「ジンなら何にでもなれる! 自信を持ちなさい。いろいろいきなりジンに押し付けちゃってごめんね」

「ううん、ここまでお膳立てされちゃあ、すごいやる気になるよ!」

「うふっ、よかったわ。何か困ったら来た道をまた戻ればいい、ママはいつでもジンを応援しているわ。それじゃあ、そろそろ時間なの。また魂の部屋や夢に介入できるかはわからないの。絶対に冥界まで会いに来てね。もう一度、ぎゅーってさせて」

「うん絶対に必ず行くよ、ママ大好き」

「ママもだぁーい好きっ!」


 ママに抱きしめられ、それを返そうと俺もママの背中に両手を回す。


 俺はこれからきっとこの世界(イギリア)で起こる様々な異変や、もしかしたらとんでもない敵と戦っていくのかもしれない。自分が何者なのかをここで少し教えてもらった気がする。俺は何もかもを与えてもらってばかりで、それが自分の力だとは思わない。それでもその力で、俺にしかできないかもしれないことがあるのなら、やろう。

 それが俺の存在の証明となるのかもしれないのだから。(なお)のこと誰かが喜んでくれるのなら、俺は嬉しい。


 視界が光で白く染まっていき、また意識が飛んで行った。

物語は加速。

ここからが本番です。


2015.6.11最後の方、3か所加筆しました。

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