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3日目 ムヒョウ・フブキ 2

二日続けての投稿です。


これはムヒョウのお話の“パート2”です。

パート1がこの前にあります。

 俺とムヒョウは、雪人の食品加工工場から吸血鬼の城に戻ってきた。

 そして今はもう陽が沈み、ヴァルレイ王国はまた夜を迎えている。


 夕食はムヒョウが気を使ってくれて、肉じゃがや漬物などを食した。

 この世界にも白米がちゃんとあって、俺は久しぶりにそれを口にして、ちょっと感動した。

 それはもうめちゃくちゃ美味しかった。


 その夕食が終わり、俺は例の如く、今日も女の子の部屋にいる。

 客観的に考えて、俺って物凄くダメな男なんじゃ……? とも思うが、彼女達から部屋に来て欲しいと頼まれて、俺に断るという選択肢はない。


 ここは雪人の城の塔の天辺にあるムヒョウの部屋だ。

 ベッドの上にある窓には、雪人の城の最上20階からの景色、真ん中に吸血鬼の城が堂々と見えていた。

 しかしそれも、ムヒョウの閉めた氷の結晶模様のカーテンによって、今は見ることができない。


 吸血鬼の城の裏側、その塔の下から右を向くと、4つの城が見える。

 一番左はこの前行ったフェリティアが住むファフニールの城だ。その城から右に3つ進んだところにあるお城、つまり一番右の城がムヒョウの住む雪人の城だ。


 ムヒョウの部屋にも当然のように掛け軸が置かれていて『吹雪 霧氷』と書かれていた。

 アカリもそうだったが、きっと彼らにはそういう風習があるんだろう。


 ムヒョウは今、ベッドの左脇に座っている。

 そして俺は彼女の左側に座り、2人で談笑して楽しんでいた。

 20分くらい話し込んだあと、俺はそろそろかと思い、彼女に提案する。


「じゃあそろそろ、始めようか」

「っ……そ、そうね。じゃあお願いしようかしら。なんだかドキドキしちゃうわね」

「優しくするから、ムヒョウは安心していいよ。止めて欲しくなったら、いつでも言ってね」

「ええ、わかったわっ」


 子供姿の俺は、彼女の傍にもっと近づくため、両手でベッドを這うようにして近づいた。

 慣れた手つきで、俺はすでに靴を脱いでいる。


 ムヒョウは吹雪模様の和服を凛と着こなし、左向きに座っている。そのムヒョウの左側で、俺は膝立ちをして構えた。


「いくよ」

「はいっ……」


 なんだか結婚初夜みたいな会話だけど、今日はただ俺の『神の手』をムヒョウに体験させてあげるだけだ。

 別にピンク色の出来事は起きていない。

 べ、別にそうなればいいなぁなんていうのは、まだ妄想の中だけなんだ。これは本当だ。


 ムヒョウはキュッと目を閉じ、俺を待っているようだ。


 待たせるのは悪い、早くやってあげよう。

 俺はゆっくりとムヒョウの頭に右手を置き、優しく撫でた。


 ムヒョウの淡い水色の髪は、まるで氷のようにキラキラと光を反射し、とても美しい。

 彼女の腰まで掛かる程長い髪が、俺の指の隙間をスルスルと通って行った。


 ムヒョウの頬は次第に赤く染まっていき、顔は何かを堪えるように歪み出した。

 しかし、それでも彼女はなかなか口を開こうとしない。

 息が少し荒くなってきたが、途切れ途切れに少し聞こえてくる程度だ。

 彼女は表に出てこようとする何かを、必死に隠そうとしているのかもしれない。


「大丈夫?」

「……んッ……うんっうんっ……!!」


 ムヒョウは目も開けず、俺の方にも向かず、ただ頭を縦に一生懸命に振っていた。

 俺に肯定の意思を伝えてきた、ということか。


 その光景を目にしただけで、俺の支配欲が彼女を求めている、というのがすぐにわかった。

 心を擽られる感覚とは、正にこのことだろう。


 俺は両手で彼女の頭を撫でた。

 彼女の崖っぷちに踏みとどまっている顔をなんとか崩したくなる。


「んんんんッ……!! じ、ジンくぅんッ……だ、だめぇええッ……!!」


 ダメと言われると、もう止めて置こうかな、という気持ちに俺はなってしまう。

 俺は彼女の頭から名残惜しさを感じながらも、両手を離した。


「ごめんね、つい……」


 ムヒョウはより一層荒くなった息を、深呼吸で整えている。

 彼女の顔からは少し汗が流れている。

 俺の鼓膜を刺激する彼女の息遣いとその汗とが共に、彼女の色っぽさを引き立てていた。


「はぁはぁ……なんだかすごく恥ずかしいわ。ジンくんにこんなところを見せちゃうなんて……」

「俺はこういうムヒョウも見られて嬉しいよ」

「あっ、ジンくんまた私をおちょくって楽しんでるのね?」

「えっ? まっさかぁ、そんなことある訳ないじゃない」


 俺は、はははと笑って誤魔化していたはずなのだが、ムヒョウには全てお見通しという顔をされてしまった。


「もぅ、ジンくんったら。じゃあ今度は私の番、反撃よっ」

「えっ! なになに!?」


 反撃ってどういうこと!?


 ムヒョウは二ィとした笑みを浮かべ、俺に迫ってきた。

 彼女のそんなレアの顔に、俺がドキッとさせられた。その間にムヒョウは素早く行動を起こす。

 子供の姿の俺は、彼女に両手で軽々と持ち上げられ、ベッドの上方にある枕の位置まで運ばれた。


 俺はベッドに仰向けになり、ムヒョウが俺に覆いかぶさった。

 彼女の靴が床に落ちて転がったような音が、俺の耳に聞こえてきた。


 俺の目の前には、かなり興奮しているように真っ赤なムヒョウの顔があって、俺は目を見開いた。


「あぁ……ジンくん、すっごく可愛い……わかったわ、こうやってフェリティアちゃんとアカリちゃんも我慢できなくなったんでしょ?」

「あ……それは……」

「大丈夫、ジンくんならそれも仕方のないことよ……でも、私もジンくんと……」


 ムヒョウは途中で言葉を止め、俺に顔をスーッと近づけてくる。

 彼女の顔が手の平の距離から徐々に近づき、俺が目を閉じたとき、零になった。


 ムヒョウのふっくらとしたやわらかさの唇が、俺の心と体を満たしていった。


 俺達はお互いを求め合い、何度も唇を重ね合わせ、舌を絡めていった。

 俺の小さい舌をムヒョウが優しく奥から舐めてくる。

 小さい体での深いキスは、ムヒョウを大きく感じさせた。


 優しいゆっくりとしたキスが続いた。


 何度もキスしたあと、ムヒョウが顔を上げた。

 彼女の表情は慈愛に満ち、聖母のような抱擁力のある優しい笑顔だった。


 髪と同じ色の彼女の瞳が静かに俺を見つめ、俺はただそれを返すことしかできなくなっていた。 

 そのくらい、俺は彼女に見惚れてしまっている。


 少しして、俺はやっと口が動かせるようなった。


「ねぇ、ムヒョウ」

「ん? どうしたの?」

「甘えても……いい?」

「もちろんよっ、最初に会ったときも言ったでしょ? 『私にも甘えていいのよ』?」

「ありがとう……ムヒョウ」


 俺はムヒョウを引き寄せるように、下から抱きしめた。

 彼女の右の首元に俺の唇を付けた。


 ムヒョウはベッドに両肘を付け、右手で俺を撫でてくれた。


「ふふっ、ジンくん可愛いっ。私は……ずっと、ジンくんの傍にいたい」


 口を開こうとムヒョウの首元から離れ、俺は彼女を見上げた。

 そこにはどこか寂しそうな、不安気な表情の彼女の顔があった。


「俺も、ムヒョウとずっと一緒にいたいよ」


 ムヒョウは花が咲いたような笑顔になった。


「よかったぁ! もしジンくんに求められなかったらどうしよう、ってずっと考えてたの」

「それは俺だってそうだよ……こんな俺なんかと一緒にいたいって思ってくれるのかなって、心配な気持ちはずっとあるんだ」

「ジンくんは自信を持っていいのよ。ほら見て、私はジンくんに首ったけよ?」


 そういえば、自信を持てっていうのは、ママからも言われたっけな。


「ムヒョウぉぉ……」


 俺はムヒョウの大きな胸の中に顔を埋めた。

 あったかい、安心する……。


「あらあら、ジンくんは本当に甘えん坊さんっ。ふふっ、もーっと甘えていいのよ?」

「うん……」


 ムヒョウの甘い言葉に、俺はもう彼女に甘えることしか考えられなくなっていった。


 ムヒョウが着ている和服が胸元で少しはだけ、そこに肌色が少し見えた。

 彼女の地肌に俺の額や鼻が触れ、彼女の体温を直に感じた。

 彼女の優しい香りが俺の口元を緩ませ、さらに人肌を感じたことで俺は安心感を覚えた。


「……んっ……」


 ムヒョウの色っぽい声が上から聞こえた。

 やり過ぎてしまっただろうか、と俺は少し反省した。

 でも俺は甘えたくて甘えたくてどうしようない。

 でも謝ろう。


「ごめん俺……」

「ううん、そうじゃないの。ねぇ、ジンくん……」

「な、何?」

「……一緒に……お風呂入ろっか」


 お風呂イベント……だと……!?

 なんだか一気に目が覚めてきたぞ!!

 でもそうなったら裸体を晒すことになるじゃない!!

 ダメよ! 結婚前にそんな姿を見せちゃうなんて!!


「そ、それはさすがにダメだよ! ムヒョウはまだ結婚もしてないお姫様なんだよ!」

「あら、ジンくんは私をもらってくれないの……?」

「もらう!! あーいやいや、そういうことじゃなくて! でもほら! まだ俺達結婚してないし!」


 なんかどさくさに紛れて結婚の約束をしてしまった!

 でも俺は全員を手に入れたい強欲な王だからな、ちょっと早いか遅いかの問題だろう!

 フェリティアとアカリともそんな感じだし! 大丈夫! たぶん!


「本当っ!? やったぁ!! ジンくんのお嫁さんになれるなんて感激だわぁ……!!」


 ムヒョウの周りからお花畑のエフェクトが見える……俺は目を擦ってもう一度確かめるが、やっぱり見える。

 異世界は不思議です。


「ムヒョウ、だからね、まだお風呂には――――――――」

「ジンくんは子供だから大丈夫よ! 子供をお風呂に入れてあげるのは普通でしょ? それに誰に見られるわけでもないわ。だからこれは、私達だけのひ・み・つ」


 ムヒョウは俺の言葉を遮り、右手の人さし指を俺の唇に3回当てた。

 珍しくムヒョウが強引だ……なぜそこまでして俺とお風呂に入りたがるのだろう。


「そんなに俺と一緒にお風呂に入りたいの?」

「入りたいわぁ。その反応だと、まだあの2人とは入っていないのでしょう? 私はジンくんにもっと尽したいの」


 これが彼女なりのプライドなのだろうか。

 本当に入ってしまっていいのだろうか……ここまでムヒョウに言わせてしまっては、断れないんじゃないか?

 いや、俺の奥底から沸き上がる欲望が後押ししているのもあるけど。


「……わかった、じゃあ……一緒に入る?」

「ええ! すぐにお風呂入れてくるわねっ!」


 ムヒョウが超ハイテンションで走り出し、下の階段へと続く扉に消えて行った。

 俺はちょっと笑ってしまった。

 ムヒョウにもこういう一面があったんだなぁ。


 1分もしないうちに満面の笑顔のムヒョウが部屋に戻ってきた。


 俺はベッドの上に胡坐を掻き、その前にムヒョウが正座で座った。


「お風呂がいっぱいになるまでもう少し掛かるから、もうちょっと待ってねっ」

「う、うん」


 ここに来て、なんだか俺は緊張してきた。

 これからムヒョウに全部見られるんじゃないかと思うと、恥ずかしくなってくる。


「ジンくんも緊張してるんだ、私もよ。私はキスもしたことなかったし」

「うん……」


 俺も似たようなもんだ。


「そうだわっ、ねぇジンくん、ちょっとだけ横になって、もう少し……しよっか?」

「うん……え?」


 俺はなんとなく『うん』と答えてしまった。

 それは逆効果になる危険性が……!!ということはあえて口にせず、俺はムヒョウの提案に乗った。


 一度、俺とムヒョウは布団から降り、彼女が布団を捲って中に入っていった。

 彼女が1つだけある枕に頭を乗せてから、俺の方を向いた。

 彼女は左手で布団を支え、右腕をベッドの上に伸ばした。

 こ、この体制は……!!


「おいでっ」

「失礼します……!!」


 こういうとき、いつも敬語になってしまうのはなぜだろう。


 俺はムヒョウの右腕に頭を乗せ、彼女に布団を肩まで被せてもらった。

 彼女は空いた左手で、俺の後頭部を撫でてくれた。

 これは腕枕……俺は全身をムヒョウに包まれた。

 そして俺の視界は彼女の大きなおっぱいに占拠され、俺をまた甘えたモードへと急激に逆戻りさせていった。


 ムヒョウのおっぱいはかなり前に迫り出していて、谷間がすごい。

 そこに俺の小さい手を入れたら余裕で全部隠れるだろう。


 “グロワール”の少女達はおっぱいの大きい人が多い。

 彼女達のおっぱいを図式にすると、メリッサ=リリル=バーニア<アカリ<フェリティア<エイル≦ムヒョウ≦ハウ<グレイアねーちゃん<アリーシェということになる。

 ムヒョウはやはり大きい方だ。


「ジンくんはおっぱいが好きなの?」


 俺がずっとおっぱいばかり凝視していたのが、ついにムヒョウにバレてしまったか!

 でも目の前にこんな立派なものがあったら見ちゃうよ、だって好きなんだもん。


「え……!? ぁ、すき……かな……」

「そっか……じゃあお風呂に行く前に慣れてみる? 恥ずかしいけど……ジンくんにだったら全部見せたいの」

「そ、そんな! それはさすがにマズいんじゃ……!?」

「ふふっ、ほら、私に甘えていいのよっ」


 ムヒョウは、外側の和服と内側の白い肌着の2枚の襟を左手で掴んで広げた。

 ムヒョウはそのたぷたぷに実った禁断の果実を、まずは左、次に右を、という風に外へと曝け出した。


 果実の先は透き通りそうな薄いピンク色で、すでに膨らんでいた。

 俺はそこから目線をなぜか外せない。見ちゃいけないとわかっているのに、じっくり見てしまう。


 初めて見るそれは、横になっているにも関わらず重力に負けない張りがある。

 ムヒョウの氷のような透明感のある肌に、乳房のピンク色が映えていた。


「ムヒョウはここも綺麗だね」

「っ、だめっ……そんなにじっくり見られると、ちょっと恥ずかしいわね……ジンくんを見てるとね、なんでもしてあげたくなっちゃうの」


 ムヒョウは恥ずかしさで顔を上気させながら、左手で左の乳房を横から支えた。

 その先端を俺の口元に近づけてくる。


「……本当にいいの?」


 ムヒョウは小さく頷いた。


「ジンくんにだったら、きっとなんでもできるわ。ジンくんがこれを欲しそうな顔するんだもん、どう? 違った?」

「……ムヒョウのおっぱい、ほしい」

「ふふっ、はいっ、あーん」

「あーん」


 まさか、クッキーの次がおっぱいになるなんて……あぁ、幸せです。

 俺はムヒョウの乳首を咥えた。

 滑らかで気持ちいい舌触りのそれは、俺の舌の動きを激しくさせていく。


 ムヒョウの乳首を口で吸って、舐めて、俺は最高な気分になった。

 彼女のおっぱいは大きいから、吸うときに俺が少し頭を動かしても、それに合わせて乳首が付いてくる。

 おっぱいのやわらかさと滑らかさの虜になっていく。


「ジンくんっ……ん……激しッ」

「あぇ……!?」


 すると突然、俺の体に異変が起きた。

 体がどんどん小さくなっていく。

 無意識に俺はさらに小さくなってしまったようだ。


「あらっ! ジンくんがまた小さくなっちゃったわね。あっ、でも安心してね。私がぜーんぶ洗ってあげるからっ」

「うぇ!?」


 ムヒョウはそう言って起き上がり、1歳児くらいになった俺を右腕に抱きかかえた。

 俺は彼女の首に手を回した。今、俺の全体重が彼女に預けられている、それがなんだかむず痒い。

 体はさらに彼女と密着し、彼女の体の柔らかさと体温を全身で感じ、それがまた心地いい。


 ムヒョウが部屋の扉まで向かい、扉を開け、階段を降りていく。


 1階分下がったところに右側に部屋があり、そこに入っていく。

 ここはお風呂の脱衣所だ。

 右にある扉はトイレ、真ん中はお風呂へと繋がっているだろう。作りはどこも一緒の筈だ。

 左を向けば、洗面台がある。


 ムヒョウは靴を脱ぎ、一段高い部屋の真ん中まで歩いて、そこに俺を降ろした。

 俺はすでに靴など履いていない。ベッドから直接、運ばれたからな。


 ムヒョウがスルリという音と共に、和服を脱ぎ始めた。

 彼女は女性らしい丸みを持ったプロポーションながら、引き締まるところは引き締まり、出るとこは出ていて、それはもう素晴らしいの一言だった。

 んんんん、えっろい。


「ムヒョウってほんとうにとうめいかんがあるよね」


 あ、俺めっちゃ子供っぽい声しか出てない……。


「ふふふっ、ありがとうっ。おいでっ」

「あ、ごめん、おれちょっとトイレにいってくるね」

「あらそう、あっ、私が手伝ってあげるわっ」

「え゛、ひとりでできるよ?」

「ジン君は小さくて危ないからだーめっ」


 ムヒョウは俺を抱きかかえ、そのままトイレへと連れて行ってくれた。

 終始笑顔の彼女に俺は断ることもできない。


 俺はムヒョウにズボンとパンツを脱がされ、彼女に全部を見られてしまった。

 もう恥ずかしいことなんてないや!


 俺のトイレは小だったため、そんなに補助はいらないかな、と思っていた。だが、彼女が本当に全部やってくれた。

 そう、全部だ。立って用を足すときに必要な動作、全てという意味だ。

 そこに俺は一切、手を使わせてもらえなかった。


 ムヒョウに後ろから羽交い絞めにされる格好で、彼女がいろいろやってくれた……いや、されてしまったと言うべきか。

 俺の中で何かが目覚めそうになって、俺はとても、とっても……危険な状態だった。


 俺もそうだが、俺の顔のすぐ右にあったムヒョウの顔も、なんだか赤くなっていたような気がする。

 彼女の少し荒くなった吐息が近く、それが耳に当たり、俺の心の中を混沌とさせた。


 ◆


 俺はバンザイ姿で彼女に全部を脱がされ、お風呂に入れられた。

 だが、なぜだかそこの俺の記憶が怪しい……白い湯気が脳内を漂い、よく思い出せない。

 なんだかいろいろなことをされたり、したような……ダメだ、思い出せない。


 俺はそんなことを考えながら、湯上(ゆあが)りのさっぱりとした状態で、ムヒョウの胸の中でウトウトとしていた。

 今はまた、彼女のベッドで腕枕をしてもらっている。


 俺の体はまだ1歳くらいだ。

 大きくなろうと思えばすぐにできるだろうが、俺はまだこのままでいたいと強く願った。


 俺の着るタオル地のガウンと、浴衣姿のムヒョウの暖かさと柔らかさに包まれ、俺は深い眠りに落ちていった。

R15はどれほど書いていいものか、と一人でドキドキしながら書きました。


『そろそろ、おっぱいを書いてもいいのではないかね?』という乳神様からの啓示を受けたような気がしたんです。


次回は謎のあるリリルのお話です。

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