プロローグ(登場人物紹介)
この小説の登場人物は、基本的には史実に準じていますが、史実と違う歴史が流れているため、経歴等が史実と異なったり、既に亡くなっている人物がいます。
その人物については、ここで説明します。
架空の人物については、その旨を書きます。
海兵隊の主な登場人物
土方勇志(1870年生)
架空の人物。土方歳三の長男。初登場時には、海兵隊少佐として海軍軍令部第三局所属。海兵科(陸軍なら歩兵科)出身。
林忠崇(1848年生)
今忠勝の異名をとる勇将で、戊辰戦争以来の戦歴を誇るが、未だに身体に傷を受けたことが無い。初登場時には、海兵隊中将として海軍軍令部第三局長を務めている。(作者自身も忘れがちだが)フランスで工兵士官としての教育を受けている。
本多幸七郎(1845年生)
初登場時には、海兵隊中将として海兵本部長を務めている。意外と政治的能力に長けており、(本人は嫌っているが)山県有朋をはじめとする他人からは本多正信の生まれ変わりとまで評されている。海兵科出身。
北白川宮能久殿下(1847年生)
史実では亡くなっている。初登場時には、海兵隊中将として軍事参議官を務めている。海兵科出身。
一戸兵衛(1855年生)
この世界では海兵隊所属。初登場時には海兵隊少将。第2海兵旅団長。海兵科出身。
中村覚(1854年生)
この世界では海兵隊所属。初登場時には海兵隊少将。第1海兵旅団長。海兵科出身。
内山小二郎(1858年生)
この世界では海兵隊所属。初登場時には海兵隊少将。海兵師団参謀長。砲兵科出身。
斎藤実(1858年生)
この世界では海兵隊所属。初登場時には海兵隊少将。海兵本部次長として本多幸七郎本部長の懐刀として動く。海兵科出身。
岸三郎(1868年生)
架空の人物。島田魁の甥。初登場時には海兵隊中佐。海兵科出身で、海兵師団の参謀を務める。
黒井悌次郎(1866年生)
この世界では海兵隊所属。初登場時には海兵隊中佐。砲兵科出身で、海兵師団の参謀を務める。
鈴木貫太郎(1867年生)
この世界では海兵隊所属。初登場時には海兵隊中佐。工兵科出身で日清戦争中はフランスに留学していた。鬼貫の異名をこの世界でも持っている。
永野修身(1880年生)
この世界では海兵隊所属。初登場には海兵隊中尉。砲兵科出身。
柴五郎(1859年生)
この世界では、海兵隊所属。初登場には海兵隊大佐で、第3海兵連隊長。砲兵科出身。
海兵隊以外の主な日本の登場人物
小倉処平(1846年生)
史実では西南戦争で亡くなっている。小村寿太郎の恩師で、本多幸七郎と親交がある。立憲政友会所属の代議士。
外国の登場人物
金弘集(1842年生)
史実では既に亡くなっている。朝鮮政府の宰相で、軍部の支持を背景に朝鮮政府の実権を握っている開化派の親日政治家。朝鮮人の一部からは純宗(1874年生)を傀儡とする悪徳政治家と見られているが、実際には政治的な能力のない純宗を盛り立てて、悪名を自らが被っても朝鮮の独立を護ろうとする人物
シャノワーヌ(1835年生)
フランス元陸相。ドレフュス事件で真相を公表しようとしたために陸軍内の猛反発を受け、陸相を辞任して退役する羽目になった。
ブリュネとは徳川幕府に対するフランス軍事顧問団の一員となって以来の長きにわたる親交がある。
ブリュネ(1838年生)
フランス元陸軍参謀総長(といっても、フランスでは参謀総長は陸相の部下で少将級が着く地位なので、日本の参謀総長とはかなり意味が異なる。)。シャノワーヌの引立てで参謀総長になったため、シャノワーヌの陸相辞任に伴い、参謀総長を辞任して退役した。
土方歳三と短いながらも付き合いがあり、真の友として今でも尊敬している。