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幽霊の王様  作者: テント
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後編

 僕と優里は物陰に隠れて機を伺っていた。

 ブランデーを始め、色とりどりの食材もそこにある。

 なら犯人は必ずここに来る。その時は悪魔も引き連れるのではないかというのが僕の読みだ。

 そしてしばらく息を潜めていると、足音がこちらへ近付いて来た。しかもビニールを擦り合わせた音もする。ビンゴ。頃合を見計らって僕たちは立ち上がり、壁のスイッチを入れて電気を点けた。

 数度電灯が点滅して、家庭科室は明るくなった。

 「どうも」

 僕はそう言って、呆然としている警備員を見た。年齢は二十代前半。優しそうな目をしている男性である。

もっと驚くかと思っていたが、警備員はすぐに落ち着きを取り戻して苦笑した。

 「やっぱバレたか」

 「私達の目は欺けませんよ、警備員さん!」となぜか優里が言った。

 「俺には渡辺匠わたなべ たくみっつー立派な名前があるっての」警備員の匠さんはそう言って、近くの椅子に腰を下ろした。「それにちょっと考えれば俺が犯人だってすぐにわかるだろ。幽霊の仕業だとまともに受け取るのは小学生くらいだ」

 同意見である。もし怪談が起こったら、犯人はその時間帯の警備員、つまり匠さんであると僕は予想していた。

 第一に、夜中に音楽室や家庭科室の扉を開けられるのは、合鍵を持たされている警備員であること。

 第二に、肉やブランデーを家庭科室に持ち込んでいることからもわかるように、匠さんは合鍵を使って設備を私的利用することに躊躇いがない。音楽室にあった音響スピーカーにラジオを接続させて《運命》を流すことに抵抗はなかったはずである。

 そして、一番の決め手となったのは僕がさっき気づいた時間の問題であった。

 子供達は家庭科室で人魂を見たと言っていたが、なぜ家庭科室から出る炎を人魂と思ったのか。激しく燃え上がるだけなら事故を真っ先に疑うはずである。悪魔にしても、どうやってそいつは他の生徒に見つからず姿を現せたのか。

 悪魔と人魂を唯一同時に見たという子供達の証言。もし目撃したのが匠さんしかいない時間だったとしたらどうだろうか。子供達が状況しか話さないのではなく、話せないのだとしたら。

 「あなたの動機は五年二組を溜まり場にしていた子供達を脅かすためですね?」と僕はいった。

 「その通り。中々の問題児で鍵穴を壊したのはあの子らだって知り合いの先生から聞いたよ」匠さんは苦笑した。「毎晩夜遅くまで遊んでたぜ。それこそ《五年二組の花子さん》なんて怪談が生まれてしまうくらいにな」

 「あなたが流したんですか?」

 匠さんは首を振った。「忘れ物を取りに来た生徒からだと思う。誰もいないはずの教室で声を聞いたと警備員室に駆け込んだ子が何人かいたから。もちろん事情は話したんだけど、あっという間に話が歪曲して広まっていたよ。しかも変な怪談まで次々生まれて、挙句の果てにはそれら全てが幽霊の王様の仕業ってことになっていた」

 「注意しなかったんですか?」

 「もちろん何度もしたさ。でもまるで聞く耳持たず。学校に文句を言おうかとも思ったんだけど……罰が厳しいんだよなぁ」

 夜遊びに加えて無断入校、しかも飲食までしている。鍵穴を壊した前科も踏まえるとペナルティーは相当なものに違いない。

 「そしてあなたはどうすればいいか考えて、怪談騒ぎを利用することにした」

 「弟のお化け嫌いから閃いたことだけどね」

 「ワタナベタクマ君?」と優里が聞いた。

 「ああ。幽霊のせいで学校に行くのを怖がっちまってな。阿呆かと思いながら話を聞いてみたが、意外なことに他の生徒もそれなりに怖がっているらしいから便乗してみた。音楽室で弟のラジオを見つけたと思うけど、あれはまぁ、でっち上げる怪談で真っ先にベートーヴェンが思いついたからだな。丁度CD持ってたし、《流される運命》なんて怪談もあったから」

 「でも子供達の話にはベートーヴェンなんて出てきませんでしたよ?」

 「音楽を流す前に来なくなっちまったんだよ」匠さんはため息をついた。「計画の初日はベートーヴェンの《運命》は流さず、ほんの小手調べのつもりでルビーを教室に入れたんだ。正直、全く期待していなかった。ちょっとビクつかせてやれたら御の字くらいだと思っていたし、そんなつまらないものを見るくらいなら趣味に時間を費やした方が賢明だと思って、俺はいつも通り一階の家庭科室でフランス料理を作っていたのさ」

 「ところが」と僕は合いの手を入れた。

 「あいつら揃いも揃って悲鳴上げながら逃げていったんだよ。しかもフランベの炎を人魂と見間違えるし……」

 匠さんはがっくりと大仰に項垂れた。

 「フランベってフライパンに高い度数のアルコール――たとえばブランデーなんかを入れて焙るフランス料理の技法でしたよね。印加させれば、すごい勢いで炎が燃え上がるんですよね?」

 「そうそう。フランスへボランティア・ワークキャンプをしに行った時に食べたんだけどすごく美味くてね。家庭科室でよく作っているよ。それがまさか《家庭科室の人魂》なんて呼ばれることになるとは」

 「紛らわしい時間に紛らわしいことしてるからですよ」と僕は言った。「ところで、さっきあなたが言ったルビーとはそこにいる悪魔のことですか?」

僕は警備員の隣で大人しくしている悪魔、もといルビーを見た。

 「ああ。言っておくけどこいつは――」

 「おそらく犬ですよね」

 匠さんは少し驚いた表情を見せたが、すぐに微笑を浮かべてルビーを覆っていた偽物の毛を取り払った。上から被せるだけの簡単な代物だったようで、まるで手品のように体から黒い毛が消え去った。

 そして現れたゆるいウェーブがかかった被毛。逞しそうな四本足を床につけながら背筋をしっかりと伸ばしているその姿は主人に仕える忠誠心の表れのようにも見える。

 ゴールデンレトリバー。日本で非常に人気の高い大型犬は付着した残りのビニールテープを振り払った。

 「大きい……」と優里は呟いた。

 ルビーは通常のゴールデンレトリバーより三回りは大きかった。作り物の毛で盛っていると思っていたから、僕も「うへぇ……」と声を漏らした。

 「よくルビーが犬だってわかったな」と愉快そうに笑いながら匠さんが言った。

 「ほとんど直感ですよ。運動神経や大きさからして犬くらいが妥当なんじゃないかと。それに、ラジオの傍に置いた犬笛を取り返しに来ましたし」

 犬笛というのは犬の訓練時に使われるもので、周波数ピッチを調整することによって遠くにいる犬にも指示を下すことができる。僕が締めたり緩めたりしたリングはおそらくその周波数を調整するためのものだろう。

 「利口な犬だよ。あれがないと遠くにいる俺の命令が聞こえないことを学習してやがる」

 「ゴールデンレトリバーは頭が良いですからね」僕はそこで咳払いをして世間話を止めた。「とにかく、あなたの動機はわかりました。単刀直入に言いますけど、これ以上の幽霊騒ぎは起こさないでくれませんか?」

 悪魔も人魂もでっち上げだという証拠は十分に手に入ったのだから、これ以上楓のために働かなくてもいいとは思った。しかし、もう少し頑張るだけで、この下らない幽霊騒動をなくすことができるかもしれないのだ。

 僕の言葉に対して、匠さんは冗談はやめろと言いたそうに両手を上げた。

 「ちょっと待った。たしかに子供達を追い払って以来、無断で度胸試しに来る生徒をルビーと一緒に脅かしては帰らせることがあるけど、夜の学校に足を踏み入れる生徒が少ないこともあって、頻度はさほど多くないぞ。人魂に限っては目撃されたのが一度しかない。

付け加えるなら、俺が実行した怪談は《徘徊する悪魔》と《家庭科室の人魂》と《流される運命》の三つだけだ。他には何もしていない」

 「それだけで小学生を帰らせるには十分過ぎですからね」

 「ネタばらししたら、また悪ガキが溜まり場にするかもしれん」

 「そんなことする必要はありません。むしろ何も教えない方が望ましいです」

 匠さんは首を捻ってわからないという仕草をした。

 「ご存知かどうか知りませんけど、この学校の怪談は今《家庭科室の人魂》と《徘徊する悪魔》の二つが中心となっています。それこそ他の怪談が霞んでしまうくらいに」

 「……」

 「だったら」僕は人差し指を立てた。「生徒にこんな感じの噂を広めておいてくれたらいいんです。 『この二つの怪談を知る者が増える度に幽霊は少しずつ消えていき、やがて全ての怪談がなくなる』と。もちろんあなたはもうルビーもフランベも見せない。あくまで怪談そのものがなくなったと思わることが大切なんです。話題の悪魔と人魂が現れなくなるだけでも効果は中々あると思いますよ」

 「なるほどね」匠さんは何度も頷いた。

 「引き受けてくれるなら、このことを誰にも喋りません。もちろん学校側にも」

 無論、匠さんが拒否しても僕は内密にするつもりである。人の社会的地位を脅かしかねないようなことをする度胸など、僕のどこを探してもあるはずないのだ。

 「たしかに、この職場にあまり迷惑はかけたくないな」

 「なら――」

 匠さんは申し訳なさそうに首を横に振った。「悪いけど、それは出来ない」

 「……」

 僕は押し黙り、優里は意外そうに首を傾げた。

 蛇口から一滴の水がシンクへ落ちる。その音で僕は催眠術が解けたように、はっ、として口を開いた。

 「どうして?」

 「こいつがいるからだ」と匠さんはルビーを見ていった。「ルビーの問題を解決しない限り、俺は協力しない。もしかしたら《徘徊する悪魔》や《家庭科室の人魂》から新たな怪談話が作られるかもしれないが、助けてやることは出来ない」

 匠さんの目は本気だった。洒落や酔狂なんかではない。

 「問題とは何ですか?」

 「ルビーの新しい飼い主探しだよ」

 僕と優里はポカンとした。

 何を言い出すかと思えば飼い主探しって。

 優里がおそるおそる手を挙げた。「すみません。意味わからないんですけど」

 「まず結論から先に言うと、ルビーって名前は俺が便宜的に名付けただけで、そもそも俺のペットじゃない」

 それは意外な事実であった。ルビーの落ち着いた態度は飼い主である匠さんが近くにいるからだと思っていたのに。

 勘が良い優里はおおよその見当が付いたようである。ルビーに近寄って慰めるように体を撫でた。ルビーは気持ちよさそうに目を瞑っている。

 匠さんはその様子を見ながら、ゆっくりと話し出した。

 「たぶん捨てられたんだろうな。俺は仕事に向かう時、ここの向いにある公園を通るんだが、そこの人目に付きにくい街灯にルビーは繋がれていた。初めはその内主人が迎えに来るだろうと思って構おうともしなかったよ。何せ、その頃は《五年二組の花子さん》の問題に気が向いていたこともあったし。

だけど、一日経っても二日経っても、糞尿の匂いがキツくなっているだけだった。そんで、三日目にルビーを見に来たらブッ倒れていたのさ」

 「あの犬笛は?」と僕は言った。

 「倒れたルビーの口の中に入っていた。飼われていた主人に捨てられると感じたルビーが形見として隠したのか、事情があって捨てざるを得なかった主人が残していったものなのか、はたまた他に意味があるのか……。俺に分かっていたことは、このままだとルビーが死ぬってことだけだった」匠さんは一度言葉を切り、足を組み直した。「見捨てようかと思ったけど、それは気分が悪い。助かるかどうかはさて置いて、取り敢えず俺はルビーを警備員室に運んで適当に飯を与えてみた。それで今はこの通りだ」

 ルビーは答えるように大きく吠えた。

 「助けてくれた恩なのか、それ以来俺に懐くようになった。どこで覚えてきたのか俺のシフト時間になると、必ず他の目を盗んで警備員室に顔を覗かせる。まあ、その時間帯は俺以外誰もいないし、ルビーは人間の言葉を理解出来るくらい頭が良いから、世話をする分には苦労しなかったけどな」

 「言葉を理解……お手とかお座りとか?」と優里が思いつくまま口にした。

 「違うよ」匠さんは苦笑した。「もちろんそれにも従ってくれるが、もっと複雑な命令だ。例えば『教室にいる子供達を追い回せ』とか『不審者を見かけたら、まず俺に知らせろ』とか」

 僕と優里が踊り場にいた時、ルビーの姿を見つけられなかったのは匠さんにこのことを知らせに行っていたからか。

 確かに犬にしては利口らしい。だけど。

 「そんな馬鹿な」と僕は言った。

 人の言葉を理解する犬など聞いたことがない。

 「疑うなら計算問題でもさせてみな」

 「ルビー、八割る四は?」

 優里はルビーを見つめながら問題を出した。しかもどういうわけか割り算。

 ところが、ルビーは二回吠えた。

 「……五引く三足す一は?」と俺が言うと、ルビーは三度吠えた。

 「すごいだろ?」

 「はい」僕は頷いた「世話に手間がかからないし、頭も良い。それで飼えないってことは特殊な事情があるんですか?」

 「大アリだよ。俺、もうすぐ日本を発つんだ」

 僕は椅子ごとひっくり返りそうになった。

 別の問題にぶつかったからではない。

 脳裏に一つの可能性が浮かんだからだ。

 「元々、俺は海外を中心にボランティア活動をしていてね。この仕事は日本にいる間だけ友人のコネで働かせてもらっているんだ。そして来月、ネパールで活動することが決まった。詳細は分からないが、一年は日本に戻れないだろう」

 「その間ルビーは」

 「ずっと野良生活だろうな。もっとも、俺と過ごす以外の時間は河原や堤防を彷徨くことに費やしているみたいだから、似たようなもんかもしれないけど」

 全然違うと僕は言いそうになって、途中でやめた。

 そんなこと匠さんだって知っているに決まっている。動物は人間に守られて生きていく方が――幸せかどうかはともかくとして――安全なのだ。

 「飼ってもらえるよう家族や友人に相談はしたんですか?」

 「俺が見つけた野良犬でめちゃくちゃデカイんだけど、責任持ってずっと面倒見てくれないかって? さすがにそれは身勝手だろう。一応、ネットや知り合いの伝で犬を欲しがっている人を探してはいるけど、空振りの連続だな」

 「来月になっても飼い主が決まらなかったら?」

ちょっと残酷かもしれないと自分でも思っていたが、思いのほか匠さんは飄々としていた。

 「本当に八方手を尽くして、それでもどうしようもないなら……保健所だろうな」

 「……」

 「君たちに協力したって構わない。だが、《徘徊する悪魔》が消えるということは、ルビーが学校に入れないことを意味するぞ」

その通りである。

 《徘徊する悪魔》の怪談がなくなったと周りにアピールするためには、万が一にでも校内にいるルビーを目撃されてはならないのだ。

 僕はルビーが匠さんのペットだと思っていた。学校でなくとも、家で好きなだけ一緒にいればいいと、そう思っての提案だった。

 実際は違った。匠さんとルビーは学校でしか一緒にいられない。別れが来るその日まで、匠さんはルビーを《徘徊する悪魔》に見立てるだろう。

 しかし放置も出来ない。このままだと間違いなく、その怪談から新たな怪談が生まれるだろう。そしてそれが連鎖していき、幽霊騒動に歯止めが効かなくなっていく。

 だから楓はあんなこと言ったのだ。

 幽霊退治よろしく、と。

 「一つお聞きしたいんですけど」と僕は言った。「もしかして僕たち以外の誰かにルビーのことを喋りましたか?」

 僕の質問に匠さんは目を丸くした。

 「ああ、五日前に話したよ」

 「その子の名前、もしかして楓じゃありませんか?」

 「えっ!?」と素っ頓狂な声を優里は上げた。

 「知り合いか?」

 「妹です」

 「なるほどね」匠さんは楓の顔を思い出しているかのように目を細めた。「面白い子だったな。夜の零時回った時に来たんだけど、無断入校だったし、時間も時間だったからまた面白半分で肝試しに来た子供かと思って、ルビーをその子の前に出したんだよ。そ、そしたらっ……!」

 匠さんは笑いを堪えていたが、吹き出してしまった。

 「どうなったんですか?」

 先を促したのは優里であった。

 「逃げるどころか、向かってきたんだよ。傍で見ていたけど、あれには驚かされた。それで揉み合っている内にルビーの扮装が取れちゃって、焦ってつい飛び出したんだよ。で、即アウト。警備員室に招いて全てを話した」

 「今日僕達に話してくれたことですか?」

 「ああ。全部だ」

 どうりで都合良くベートヴェンの絵画を借りたわけだ。

 「話を聞いて、その子は何と言ったんです?」

 「また来ます。そう言い残して出て行ったよ」

 なるほど。

 楓はきっと話を聞いて困っただろう。自分の正義感に従えば、先生に全てを話しに行ってこの怪談騒ぎを潰すべきだ。だけど、もしそうしてしまったら、匠さんとルビーが共に過ごせる残りわずかな時間を自らの手で消してしまうことになる。

 では見なかったことにするのか。答えは否である。楓の正義感が許すはずがない。融通が聞かないのならなおさらである。

 解決する唯一の道。

 それはルビーを飼ってもらうことだ。楓が言った『また来ます』という言葉は新しい飼い主を見つけてまたここに来るという意味であったのだろう。

 楓の中に心当たりが一つだけあった。

 白石優里である。

 優里は前からペットをどれにしようか悩んでいたのだから、楓はまず優里に頼もうとしたはず。

 でも、大型の野良犬を飼ってくれとは頼みづらい。楓に甘い優里のことだから、言えば無理にでも引き取るはずである。

 考えた結果、楓は自分を一切介入させず、優里の意思だけで決めてもらうよう今回の幽霊退治を仕掛けたのだ。

 僕も同行させたのは、優里に万が一のことがないように安全を守るボディーガード役と、どういう結果になったか聞くための報告役が必要だからだ。

 優里が受け入れれば、ルビーは新しい飼い主のもとで生活することが出来るし、匠さんは僕らに協力してくれる。

 反対に途中で投げ出すか、あるいは話を聞いてルビーを拒否すれば、おそらく先生にも生徒にも真実を話し、ルビーが学校に入れないようにしてしまうだろう。どちらにしても、ルビーがいなくなることで怪談騒ぎは幕を閉じる。

 「まさに幽霊の王様だな」

 僕は苦笑しながら優里を見ると、優里も同じく苦笑を僕に返していた。

 優里の傍まで来ると、耳元に口を寄せた。

 「どうする?」

 「そんなの決まってるよ」と優里は言った。

 「冗談じゃねぇって突っぱねるの?」

 「まさか」優里は両手を上げた。「楓ちゃんが望まないよ」

 そう優里は笑って、優里は匠さんの前で言葉を交わす。その姿を見ながら、僕は我慢してきた眠気が限界に近いことを知った。

 閉ざされそうなまぶた

 最後に聞いた言葉は「ルビーを私に」であった。


この作品を読んでいただきありがとうございます。

もしかしたら文体やストーリーの出来の悪さから首を傾げられた方もいるかもしれません。

厚かましいですが、もし機会がございましたらアドバイスのほどよろしくお願いします。

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