第7話 相知る
「どうぞ、粗茶ですが」
「ありがとうございます」
あのあと騎士さんに連れられて村長さんの家にお邪魔することになった
その騎士さんは村長さんの隣りで警戒しながらこっちを見てる
「さて、まずは自己紹介からしましょうか
私はパラグ村の村長をやっている、カムイと申します」
村長さんはカムイと言うらしい、カムイってアイヌ語で神じゃなかったかな?
すごい名前だ
「私はパラグ村の見張り兼門番をやっている、モカ・ホイップだ」
騎士さんはなかなか可愛い名前をしてる
「僕は星野羊介と言います」
シンプルすぎるかな?でも自己紹介って特段言うこともないんだよね
「それでヨウスケ殿は何用でこの村に来たのですかな?」
「僕は路銀を稼ぐための一時的に寝泊まりする場所が欲しいのです
なので、街に行けるくらいのお金が調達できれば出ていきますよ」
こんな交渉事は初めてだから緊張するな……
「ふむ、であるならば私の仕事を手伝ってくれないか?
その報酬を路銀とすれば良い」
モカさんから提案があがった、なんの仕事かわかんないけど見張り兼門番って言ってたし森の監視とかかな?
それなら叡智の声さんで活躍できるかもしれない
「そういうことなら喜んで手伝いますよ」
「では早速手伝ってもらうとしようか、村長、問題は?」
「モカ殿が言うなら問題はないですな
ではヨウスケ殿、よろしくお願いします」
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
カムイさんが頭を下げたから慌ててこっちも下げる
モカさんの提案が一発で通るってかなり信頼されてるんだな……
僕もできるだけ手伝い頑張ろう、せめて荷物にはならないようにしないと