第25話 服屋・アルレシャ(Side:アルレシャ)
あぁどうしましょう、こんなにかわいらしい子は初めてだわ!
どんな服を着せても似合うなんて反則じゃないですか!?
商談で疲れた心が癒されていきますわ!まったくあのタヌキ商人ったら足元散々見てお腹が立っちゃうわ!
「あの…おねえちゃん…?かお、こわいです、なにかやっちゃいましたか?」
「あらら、ごめんなさいね、べつにルリちゃんに怒ってた訳じゃないから安心してちょうだいね」
不安にさせちゃったみたいね、反省反省
今やるべきはルリちゃんをさらにかわいくすることです!
「なぁシャル、こっちの服はどうだ?あとそんな高いもん買うなよ、最初にあげる服だぜ?ヨースケが自分で出したいだろ」
「たしかに…それもそうですね、ふふふ、ハマルもたまには良いこと言いますわね!」
「そうだな、たまにしか言えねぇ」
「そのたまにで助かる人もいますのよ、私とかね!」
「そうかよ」
1人で舞い上がりすぎましたわね、身分は奴隷ですがヨウくんはルリちゃんを奴隷とは思っていないようですし、それなら私もルリちゃんを1人の女の子として扱わなければいけませんわね。
それにレリーフ教において幻獣種は聖獣種のたまごです!大事にするべき存在ですからね!
「お、思った通り似合うな!ヨースケ、これで大丈夫か?」
「うん、手伝ってくれてありがとねハマル!」
「気にすんな、ダチのためだからな!」
あら?
「お友達だったの?」
「それ以外で何に見えんだ?」
「それはそうだけど……貴方カンさんに振られて「王都で友達はつくんねぇ!」ってふてくされていたでしょう?
と思うけど心に秘めておくアルレシャなのでした!」
「おもいっきり出してんじゃねぇか!」
「おっと…思わず目が滑ってしまいました」
「それを言うなら口だろ!」
「あの〜…会計終わったんですけど……」
「ヨースケの会計も済んだしそろそろ行くか」
次の予定のためにも今のうちに2人ともスイッチを入れておくとしましょうか
「そうですね、このあとわたくし達には予定がありますし」
「!
…そうですね、では出るといたしましょう、アルレシャ様」
「はい、ではヨウスケ様とルリ様もまたどこかでお会いしましょう」
「え…あ、はいよろしくお願いします」
慣れないような口調と態度で頭を下げるヨウくんと買ってもらったかわいらしい紺のチュニックに白マントをつけたルリちゃんに挨拶をして会合へ重い足取りで向かいましょう




