第10話 初陣
【このまま真っ直ぐ1.4km先、目的地へ到着します】
もう少しで巣に着けるのは良いけど荷物が重すぎる…
(荷物持ちならいけるだろ)とか考えてた自分を叱りたい、これ何キロさ…?
【約57kgです】
20歳の男性平均体重と同じ…そりゃ重いよ
【主な内容物は、回復薬及び矢等の消耗品です】
最悪回復薬つまみ飲みするか…
「ヨウスケ、巣の紋章が見えたぞ」
とか考えてる間に戦いが始まりそうだ
「ヨウスケ、これをやろう」
「これって…」
シンプルなナイフだ
「お前の事はなるべく守る気でいるが、戦闘中いつでも守れるわけじゃない
せめて自分で自分を守れるように武器は持っておけ」
「わかりました、ありがとうございます」
「では、これよりウルフォニイ討伐及びウルフェイクの鎮静化を開始する」
巣の中に石を投げて刺激する
「ギャルルルルル!!」「グギャギャギャギャ!!」「バウワウ!!」
2度と聞きたくなかった声が聞こえてくる
「戦闘開始だ!」
モカさんが抜剣して突撃する
ウルフェイクの体当たりを避けながら土弾を躱したり剣で防いだりしている
この間、僕はナイフを抜いて周りを警戒する
僕が行っても何もできないどころか足手まといになるからね、できることと言えばなるべく守る手間を与えないよう立ち回ることさ
【報告、世界との接続まで残り3時間となりました】
このタイミングでそんな微妙な時間の報告!?なんで!?
【世界との接続が終われば、より精密な戦闘演算が可能になるからです】
『より精密な』!?じゃあ劣化性能だけど今でもできるの!?
【可能です、使いますか?】
Yes! yes! yes! yes! yes!!
【Combat |calculations《算を開始し》 begin】
英語使ったの謝るんで日本語にしてください……
視界が白黒になる、ウル達をみればそいつらだけ赤く光っている
なるほど、こりゃ敵の位置がわかりやすい
一匹、こっちに向かってくるのが見える
「ヨウスケ!そっちに行った!援護するまで耐えてくれ!」
「了解しました!」
相手から目を離さず、ナイフを構える
相手も警戒してるようで現状お互い睨み合う……
突如、赤い線が出てきた
その線を避けると線をなぞるように体当たりしてきた
なるほど、攻撃ラインも見えるのか
劣化仕様とは思えないほど高性能だ
これなら倒せるかもしれない…!




