第25話「起・運営制限スキル会議」
ここは運営制限スキル会議室。簡単に言うとゲーム難易度調整会議である。
〈学習Lv2〉系統◇勉学
マスターランクを学習したことによりレベルが上がった。
ある程度の剣術、技術、タイプ術は無条件で学習・習得が出来るようになった。
※①悪・鋼・妖・全系統のタイプは習得不可。②〈見聞殺し〉の下位互換で完全封殺される。
運営A「えっとさ、まず〈学習〉強くね?」
運営B「うん、強いな」
運営C「エピソードやイベント、話の最中でもポンポンスキルが生えるわ生えるわ……、産まれるのが問題点っちゃ問題点」
運営D「最初こそ、スキルが少なくて味気なかったが。今やスキルのバーゲンセール。そんなポンポン新しいスキルを出されても困る」
運営E「それだったら初めにシステムとして経験値と一緒に学習がオート実装か、学習自体を1日1回とか制限設けないと、ゲームとしてのシナリオクエスト無しで速攻で報酬のスキルが手に入るのがまず問題なんよな……〈投影〉はまだシナリオにそってるだけマシ」
運営E「〈投影〉は今回までは使用頻度低かっただけで、活躍の場が増えればどんどん使うだろあれ……投影は準制限」
運営A「そういや投影って、さらっと敵側は全スキル投影したけど、プレイヤーが使うと1スキルパクる効果じゃなかったっけ? アレどっちが正しいんだ?」
運営B「それテキストに書かれていないな、準制限は賛成だけどそこはテキスト修正も必要なんじゃないか?」
運営C「もし投影が全スキルパクる効果なら禁止か制限級、1スキルだけパクる効果なら制限か準制限級かなと思う……」
〈投影Lv1〉修正案 系統◇技巧
一定時間スキャンする時間を有するが、成功したら相手の1スキルをそっくりそのままうつす事が可能。スキル〈鍵〉をされていたら投影出来ない。どれだけ時間をかけようとも1日1スキルしか投影して自分のものに出来ない。
運営A「ほんそれ……スキルがポンポン手に入るクセに、そのスキル背景エピソードも何も無しでスキル手に入るのがマズイ……っす」
運営B「そりゃ、シナリオテキスト増えると運営側は困るけど、安易なスキルの安売りも困るっていうね。まだ〈物拾い〉の方が良心的。だってその世界観の背景で落ちてる物を拾うんだからまだ判る」
運営D「それで行くと使われてないだけで、〈連鎖反応〉も危ない」
運営E「連鎖反応は大丈夫だろ」
運営C「とりあえず、満場一致で〈学習〉は禁止スキルで良いな?」
運営全員『異議なし』
運営A「他に禁止にすべきスキルは?」
運営B「〈過去に戻って誤差修正〉はどうなんだアレ?」
運営C「アレは問題ないだろ、強すぎるのは同感だが、技術レベルが高くないと出来ないだけまだマシ」
運営B「でも、何回もそうポンポン使って良いものでもないんだよなあれ……」
運営E「確かに、準制限ぐらいが妥当なんじゃないか?」
運営D「話戻すけど、いきなり〈学習〉禁止はまずいんじゃないか? 運営陣は良くても大多数のプレイヤーが実際に居るこの世界で……いきなりそのスキルはダメです何てやったら大混乱だぞ」
運営A「確かに、じゃあ制限にするか、1日1回のみ使用可能な制限スキル」
運営全員『異議なし』
運営A「GMの姫様、問題はないですか?」
天上院姫「ん、いいよ」
◇
《運営からのお知らせ、以下のスキルが制限スキルに指定されました。制限スキルはテキストに書いていなくても、1日1回しか使用できません。なお、今まで学習したスキルに関しては対象にはなりません》
制限スキル◇テキストに書いていなくても、1日1回までしか使用できない。
〈学習〉
〈投影〉
準制限スキル◇テキストに書いていなくても、1日2回までしか使用できない。
〈過去に戻って誤差修正〉
現実世界、円卓心八/ビルドは自宅で仰天していた。
「マジか!? あの超便利スキル〈学習〉制限になったの!? うわー! これから先スキル取るのが大変だあー!?」
むしろ今までがスキル大量入手し過ぎで制限になった事を、心八は知る術を持たなかった。
皆が皆こぞって入手したがる〈学習〉、プレイヤーは皆スロットに入れていただろう。何せ戦闘中に学習したらどんどんスキルがサブスロットに増えるのだから。こんなに美味しかった事はない……。
まあそんなこんなで、1日1回限定の制限スキルと化してしまった訳であった。




