13 突入
僕たちサイリ班は、各班のリーダーからの連絡があり次第、突入、
の予定だったのですが、
なぜかアラン班のみ、リリシアさんからの連絡。
すぐに『ロージー転送』で突入。
『ラフレシア』の高精度『探索』で、
ほとんどの人質は集落で一番大きな建物、
つまり仮設ギルド内にいることは判明していました。
目指すは人質の安全確保。
仮設ギルドの建物に近付くにつれて、頭の中で鳴き叫ぶにゃんこの鳴き声。
『ミケネコ』による謎魔導具警報ですね、これ。
『ロージー』から降りて徒歩にて接近していた僕たち3人。
ゾディ・ゾディアックとサイノと、謎魔導具への注意喚起を共有。
仮設ギルドの前には、男が3人。
たぶんあいつらが、エルサニア王都に来ていた3人組。
つまりは、ひと筋縄ではいかない使い手たち。
向かって右側のゴツい男は、ゴツい銃、かな。
確か、複合型アサルトライフル、だっけ。
いろいろごちゃごちゃ取り付けられたアサルトライフルっぽい銃は、
めっちゃ重そうです。
左側のひょろ男は、なんだアレ、全身入れ墨?
いや、身体にぴったり張り付いた薄手のタイツっぽい衣装に、
やたらとたくさんの魔法陣が描かれています。
気色わるっ。
真ん中のシブい男、落ち着いてますね。
いわゆるボスっぽい雰囲気ってヤツです。
で、にゃんこ警報はソイツからですよ。
おっと、どっかで見たことあると思ったら、
露天商の男ですよ。
あの時と全く雰囲気が違います。
やる気MAXってな感じですね。
シブ男がカッコ良さげに片手を上げると、両脇のふたりが散開。
そっちは任せたよ、サイノ、ゾディ。
男が持っているのは、長槍。
白地の槍に血管のような赤い筋が走っている、いかにも業物って感じのアブなそうなブツ。
さっきから『鑑定』しようとしてるけど、エラー音と共に弾かれます。
あれが謎魔導具、かな。
では『クロッカス』の防御力と身体能力サポートを信じて、ちょいと接近戦してみましょうか。
正直、僕自身の戦闘力なんて、毛ほども信用しちゃいません。
僕に出来ることは、『クロッカス』の防御力を活かした時間稼ぎ。
後はサイノとゾディを信じて、持ち堪えるのみ。
それじゃ、戦闘開始。




