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断片の断片 <詩>

どんより曇天

作者: 壱宮 なごみ

流れていく雲を見て

羨ましいと思った

きみは何にでもなれるから

きみはどこまでもいけるから


雨が降って来た気がした

けれどその一粒だけだった

傘は差さなくても大丈夫

だってこれは雨じゃない


人への情が薄かった

他人には役割を求めて

情は求めなかった

それは今も変わらず

自分の役割を探す日々


流れていく雲は

様々なものにたとえられて

とても忙しそうだった

たくさんの人に羨まれて

何だか決まり悪そうだった


人からの情が怖かった

他人から好意をもらおうものなら

評価を下げようとした

それは今も変わらず

自分より優れている人を探す日々


風になりたいと思った

だって私はあの雲が

かわいそうで

どこかへ押し流したかったの


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