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確かに初恋だったが、そこまで外堀を埋められると逆に困る  作者: まるちーるだ
本編

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エピローグ

むかし、むかし、ある二つの国がありました。


片方の国では双黒の王子様が、もう片方の国では双黒の皇女様がおりました。


二つの国は長く争いを続けておりました。


あるとき、双黒の王子様と双黒の皇女様が出会います。

二人は敵と分かっていながらも惹かれ合ってしまうのです。


皇女様は自分の国がおかしいことに気付いておられました。


だから、皇女様は覚悟を決めて、国を正しい方へ導く決心をします。


皇女様は弟君を皇帝として、国の腐敗した部分を次々に粛清していきました。


皇女様は泣きたい気持ちを抑えて戦い続けたそうです。

その時、支えてくれたのが、王子様のお手紙だったそうです。

何度も、何度も折れそうになる心を支え続けたのは王子様でした。


そして、国が正しい方になったとき、皇女様は気付いてしまいました。

自分の手が、驚くほど傷だらけになっていたということに。

その事実が、皇女様には想像以上に悲しかったそうです。


その皇女様が悲しみに暮れている時、王子様は皇女様の国が安定したことを知り、喜びました。

『やっと、彼女に結婚を申し込める!』

そう思った王子様は早速、皇女様へ求婚状を送りました。


ところが、皇女様から届いた返事は『私では相応しくないです』とのことでした。


あんなに惹かれ合って、手紙でも惹かれ合っていたのに何故?


王子様は居ても立っても居られなくなり、皇女様の元へ向かいました。


皇女様は最初の頃は、会ってもくれませんでした。


それでも何度も王子様は皇女様の元へ訪れて、そしてやっと、皇女様と会うことが出来ました。

そして、王子様は直ぐに、皇女様が手袋をしていることに気が付きました。

皇女様と話しますが、皇女様がしきりに手袋を気にされているのにも気が付きました。


王子様は意を決して、その手袋を奪い取りました。

呆然とする皇女様の手は傷だらけでありました。


『貴女が傷を気にされて、私に相応しくない、と言うのならば、それは間違いです。』


王子様はその傷だらけの手に唇を落としながらそう言いました。


『この手は多くを守った誇りです。どうか恥じないでください。それに、これは私とお揃いではありませんか?』


そう言いながら王子様は自分の傷だらけの手を見せました。王子様の言葉に皇女様は泣き出してしまいました。そんな皇女様に王子様は傷が痛まないようにクリームを塗ってあげたそうです。


こうして、二人は、二人のペースで愛を育んでいきました。


そして、王子様と皇女様の結婚式では、王子様も皇女様も手袋を使いませんでした。


傷だらけの手は多くを守った証。


二人は、今度は手が皺くちゃになるまで仲睦まじく暮らしましたとさ。


めでたし、めでたし。



この物語が普及すると共に、王子様の国でも、皇女様の国でも、傷だらけの手や、あかぎれた手は多くを守っている働き者の手だと言われるようになりました。


物語の主人公となられた王子様と皇女様のモデルとなられた二人が、この盛大に脚色された物語を読んで、恥ずかしくなるのは、まだ、先のお話。


こんなに短いのに完結までが長くてもうしわけなかったな~……と。

本編はこちらで終了となりますが、後日談を何個か考えていますので、書きあがったら上げます!

次回書くときは完結まで書き上げてから上げる方がいいな、と思った次第でした。

そんなスローペースながらも、ブックマークや評価、コメントと非常に励みになりました!

ありがとうございます!


ここまでお付き合いいただきありがとうございました!

今度は兄上たちのストーリーを書くつもりでいますが、気ままに書くつもりなので、いつになるかはわかりません((´∀`))

では、またどこかでお会いできましたら!!ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ

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― 新着の感想 ―
[良い点] 他の作品も含めて良く読ませてもらっています ティボルトさんと柘榴の不憫さがとても楽しかったです! シリアスクラッシャー、になっていましたよ!(笑) 次はお兄様の話ということで、ゆっくり待…
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