狂女
読んで戴けたら嬉しいです。
月が美しく地上を照らし
闇の影が人の闇を隠す頃
彼女は恋人が帰るのを待っている
月がよく見える丘の頂上、一本の木に凭れ
彼女には大勢の子供たちが居た
みなしごの子供たちは彼女が大好きだった
村の人々もよく彼女を手伝った
彼女意外の人々は皆倖福だった
恋人が帰らなければ、彼女の心は空っぽのまま
彼女は丘の頂上、一本の木に凭れ
今夜も帰らぬ恋人を待ちわびた
月がひと際美しい夜、恋人は帰った
彼女はどれほど喜んだだろう、子供たちも
だが、やっと帰った恋人は別れを言いに来たのだ
別の女性を愛したのだと言う
彼女の心は真っ白になった........
血塗れの彼女は気を失った
子供たちは、それらを総て
あの月の美しい丘の頂上、一本の木の下に隠した
月が美しく地上を照らし
闇の影が人の闇を隠す頃
月がよく見える丘の頂上、一本の木に凭れ
狂女は今夜も待ちわびる
帰るはずのない恋人を..........
読んで戴き有り難うございます。
今回、ちょっと暗くて申し訳ないです。
ちょっとありがちなストーリーでしたかね。