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詩集

狂女

作者: 楓 海

 読んで戴けたら嬉しいです。

 月が美しく地上を照らし

 闇の影が人の闇を隠す頃

 彼女は恋人が帰るのを待っている

 月がよく見える丘の頂上、一本の木に凭れ


 彼女には大勢の子供たちが居た

 みなしごの子供たちは彼女が大好きだった

 村の人々もよく彼女を手伝った

 彼女意外の人々は皆倖福だった


 恋人が帰らなければ、彼女の心は空っぽのまま

 彼女は丘の頂上、一本の木に凭れ

 今夜も帰らぬ恋人を待ちわびた


 月がひと際美しい夜、恋人は帰った

 彼女はどれほど喜んだだろう、子供たちも

 だが、やっと帰った恋人は別れを言いに来たのだ

 別の女性を愛したのだと言う


 彼女の心は真っ白になった........

 血塗れの彼女は気を失った

 子供たちは、それらを総て

 あの月の美しい丘の頂上、一本の木の下に隠した


 月が美しく地上を照らし

 闇の影が人の闇を隠す頃

 月がよく見える丘の頂上、一本の木に凭れ

 狂女は今夜も待ちわびる

 帰るはずのない恋人を..........



 読んで戴き有り難うございます。

 今回、ちょっと暗くて申し訳ないです。

 ちょっとありがちなストーリーでしたかね。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 映像が陰絵のように見えたのがすごく新鮮でした。月影に映し出された女性が出会い、狂っていく姿を映像的に見えたのが、すごく美しいと感じました。 確かに物語自体はたまに見かけるものですが、それで…
2023/12/31 21:26 退会済み
管理
[良い点] 題名に惹かれて、読んだのですが、大好きな作品です。 私も「モーンガータ」という作品で、月と狂女という言葉を使っているのですが、これを読ませて頂いた時、衝撃を受けました。 とても衝撃的で素敵…
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