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交流記録 ナイラ Ⅰ

簡単なコラボキャラ紹介


ナイラ


性別 不明(見た目は少女)

種族 不明(外部存在、外なる神の一端、旧支配者)

年齢 外部存在故に時間の概念に囚われないが、見た目は13~15歳。中学生くらい。


ニャルラトホテプから切り離された扉の役割であるナイアルラトホテップに人格が宿り、扉となった少女。正確には無理やり扉として作られるようニャルラトホテプから切り離された外部存在。ニャルラトホテプに遊戯として作られた者の一種。


性格としては明るく、あざとく、腹黒く、愛嬌があり、世話焼きでお姉さんぶりたいというまさに末妹ドンピシャリな性格。みんなのアイドルな感じで人気者。


話し方は(見た目が)目上や年上に対しては敬語を使うが、同年代くらいの見た目だとタメで話す。

「ふふっ、師匠のパートナーは確実に強くなってるわね♪」


「貴女、わざと幻真を永琳と彰の部屋の空間に現れるようにしたでしょ?」


豊姫は幻真と彰の戦いを見終わった後、上機嫌で持ってきていた桃をパクパクと食べ始め、紫はジト目で豊姫を見ていた。


「さぁ?私の能力も万能じゃないから座標のズレが起きてもおかしくないわよね♪」


「少なくとも今の貴女の表情を見る限りはわざとやったようにしか思えないわね。」


紫は桃を食べ続ける豊姫を見てため息をつき、テーブルに置いてある茶菓子を取ろうと手を伸ばすが、取る瞬間に茶菓子がいきなり消えた。


「あら、この茶菓子美味しいわね♪何処で売ってるのかしら?」


「ちょっと、人が取ろうとした茶菓子を奪い取らないでもらえる?」


紫はもう一度茶菓子を取ろうとするが、さっきと同様に紫が手に取る前に豊姫が奪い取る。今度はスキマを展開して器ごと取ろうとするが、スキマが開かれる前に豊姫が自分の手元に器ごと持ってきていた。


「あ~な~た~ね~ぇ!!」


「怒らない怒らない♪そんなんで怒るようじゃいい人見付からないわよ紫?あっ、幻想郷に男性はいないんだったかしら?ごめんなさいね♪」


「喧嘩売ってるのかしら?売ってるわよね?」


茶菓子を全て豊姫に食べられた紫は額に青筋を浮かばせながら豊姫を睨み付ける。だが豊姫は涼しい顔をして口を近くにあった布巾で拭った。


「喧嘩を売ってるかはご想像にお任せするわ。さて、そろそろ次の人を呼びましょうか。」


「はぁ、実力行使じゃ負けるのは確実だから怒っても無駄ね。茶菓子はまた後で買いましょうか、それで誰を呼ぶのかしら?」


「そうね、未確認生命体でも呼びましょうか♪」


豊姫の言葉を聞いた紫は少しの間固まっていたが、すぐに怪訝な表情を浮かべた。


「貴女何言ってるのよ?桃の食べ過ぎで頭が可笑しくなったのかしら?」


「私は正常で~す~!さぁて、魔法少女1名ご案な~い♪第三種接近遭遇~!なんちゃって♪」

















ここは妖怪の山と呼ばれる場所。多くの古参妖怪や神々が住み、人間や他の妖怪たちとは異なった独自の文化や社会を築いている。特に天狗や河童は、外の世界を模した高度な技術力を持っている。


幻想郷にまだ鬼が居た頃、天狗を従えた鬼神が築いた社会が基盤となっており、妖怪には珍しく組織的な社会となっている。仲間意識が強い反面、排他的で、山に入り込む余所者は追い返そうとする


その妖怪の山の中に守矢神社という神社がある。風祝である東風谷早苗(こちやさなえ)と、神様の八坂神奈子(やさかかなこ)洩矢諏訪子(もりやすわこ)が住んでいる。だがこの世界は例外で、早苗の幼馴染みであり夫でもある泊谷聖人はくやまさとがいる。


元々は外の世界に建っていた神社だが、外の世界で人間からの信仰が減少していっており、それを危惧した神奈子が妖怪からの信仰を得ることを画策し、神社ごとに幻想郷に移転、現在に至る。


聖人は早苗達が来る前に紫によって誘拐されたため先に幻想郷に来ていた。その後ある異変により聖人は早苗達と再会し、一緒に住むようになった。


表向きには神奈子の神社となっているが、実際に祀られている神様は諏訪子であり、二柱の協力関係によって神社が成り立っている。


そんな守矢神社の面々だが、今は母屋の居間の部屋で朝食を食べていた。見知らぬ少女も同席しながら。


「い~や~、危うく空腹で倒れるところでしたよ。地獄に仏とは正にこの事ですね♪」


「駄目ですよ、ご飯はちゃんと食べなきゃ。聖人が大量に作ってくれたからどんどん食べていいですよ!」


「いやちょっと待て早苗。神奈子も諏訪子もスルーしてるのか知らないけど、お前誰だよ!?」


聖人は見知らぬ少女に向けて指を指す。朝食を食べようとした瞬間にいきなりこの少女が現れ、自然な感じで同席し始めたのである。


「私の事が気になりますか~?んぐんぐ、いえいえ言葉にしなくても言いたい事は分かりますよモグモグ。目の前にいきなり可愛い少女が現れた!こんな美少女見たことがない、名前を今すぐに知りたい!という訳ですよね~?」


「全然違うんだが?大体いきなり気配も無く「んぅ~♪やっぱり朝は白いご飯に限りますね!パンも捨てがたいですが、私は白いご飯が好きです!」あのなぁ、人の話を最後まで聞けよ。」


聖人の話を遮るかのように謎の少女は意気揚々にご飯を食べていく。聖人以外のメンバーである3人、早苗は謎の少女の食べる姿を見てニコニコしており、神奈子は『文々新聞』を読んでおり、諏訪子は無言でご飯を食べながら聖人達を見詰めていた。


「まあポテト◯ップスのような物で済ませるのもいいものなんですけどね~!」


「だから人の話を聞け!そして食べ物を口に含んだ状態では「うんまい!朝の飲み物は牛乳に限りますね♪」聞けよ俺の話!」


「オレンジジュースもいいですよ、酸っぱくて眠気が覚めますよ。はいどうぞ。」


人の話を聞かない謎の少女に対し聖人は頭を抱えるが、早苗は新品のコップにオレンジジュースを入れて少女に渡していた。


「ありがとうございます緑のお姉さん!おおっ!オレンジジュースも中々いけますねぇ!」


「お姉さん?えへへ、まるで妹が出来たみたいです。じゃんじゃん食べていいですからね!」


「はーい!」


知り合ってまだ数分も経っていないが、いつの間にか早苗と謎の少女は打ち解け合えたらしい。それを見た聖人は更にため息をついた。


「俺の話を聞かないのはわざとか?とにかく、お前の名は何と言って何処から来たのかお「んんっ~、朝から食べ物がたくさん食べられるなんて、日本バンザイ~!」こ~い~つ~!」


相変わらず聖人の話を無視する少女に対して段々と聖人は額に青筋を浮かばせていく。


「いい加減ちゃんとせ「プッハァ!このお味噌汁最っ高ですね!私としては豆腐ととキノコのコンビネーションも捨てがたいですね。おかわりください。」はぁ……。」


謎の少女が早苗と会話しながら聖人に空のお椀を渡す。それを引ったくるようにして聖人は受け取り、台所まで歩いていく。


「すみませんねぇ。あっ、具ははみ出るくらいで汁も多めにお願いしますね!」


「よく食べますね、どのくらい食べていなかったんですか?」


「そうですねぇ、忘れちゃいました♪」


謎の少女と早苗の会話を聞きながら聖人は少女の要望通りにお椀に味噌汁を足していく。


「ほら、味噌汁足したお椀渡すから一回俺のは「どうもです!ズズッ、やっぱり最っ高ですね~♪」ナイフで手の甲刺されたいかおらぁ!!」


「ギャフラン!?」


遂に痺れを切らした聖人がテーブルに手を腕を乗せている謎の少女の手の甲に向けてナイフを思いっきり突き刺した。ナイフが刺さる寸前で少女が手を引っ込めたのでスプラッタな現場にはならなかったが。


「いいいいきなり何するんですか!?もし刺さっていたらR-15映画並みのグロテスク現場になっていましたよ!?」


「話を聞かないお前が悪い。ちなみにもう数百本くらいあるぞ?これらを全てお前に刺してR-18映画並みのグロテスク現場にしてやってもいいんだぞ?」


「いいいいや、結構です結構です!」
























取り敢えず話は食後にということになり、今は全員食べ終わって、謎の少女の反対に聖人と早苗、神奈子と諏訪子が座っている。


「では自己紹介を、私はナイラと申します。ニャルラトホテプに遊戯として作られた者の一種でございます。正確には無理やり扉として作られるようニャルラトホテプから切り離された外部存在とでも言いましょうかね。」


「ニャルラトホテプって言うと、あの有名な神話の神様じゃないですか!!」


早苗がナイラの言葉を聞いて有名な神話の神様を思い浮かべ、顔を青くし始めていた。


「ご存知でしたか?そちらのお三方も?」


「俺は知ってる、現に神話の神様の一人であるハスターを見たことがあるし戦ったこともあるからな。」


「私は本でしか見たことがないな。諏訪子はどうだ?」


「噂程度には聞いていたけど、まさか実在していたとは思わなかったよ神奈子。」


「でも本当に、ニャルラトホテプから切り離された存在なのですか!?私が知ってるニャルラトホテプの姿はこう、もっとモンスターぽかったはずです。」


早苗は挙動不審になりながらもナイラと話していく。その様子を神奈子は心配そうに見詰め、諏訪子は笑うのを堪え、聖人は湯呑みに入ったお茶を飲みながら見ていた。


「早苗さん。貴女が知っているニャルラトホテプの姿、例えばどんな姿ですか?」


「えっと、触手が蠢いていたりとか、吐き気を催す霧とか……。」


そこまで聞いたナイラは急に不気味に微笑み出す。それを見た早苗はごくりと唾を飲み込んだ。


「お望みでしたら、その姿にもなれますよ?SAN値が下がって永久的狂気状態になっても知りませんがね。」


「「いーやー!!」」


ナイラが早苗の言った通りの化け物になる姿を想像した早苗と聖人が互いの体を抱き締め合って体を震わせた。


「冗談ですよ♪2割くらい。」


「笑えねぇ冗談はよせぇ!しかも最後何て言った?2割って言ったよな?じゃあ残りの8割は一体何なんだよ!?」


「さあ?ご想像にお任せしますよ聖人さん。フフフッ。」


ナイラが更に眼光を鋭くして笑みを深めた瞬間、早苗が気絶した。あまりの恐怖に気絶してしまったのだろう。


「あれ、気絶しちゃいました?ならここはナイラお姉ちゃんが持ち帰って早苗さんの世話をしてあげますね!」


「人の妻を持ち帰ろうとすんなナイラ!持ち帰るなら俺を倒してからにしろ!」


「おおっ!何だか漫画みたいな展開になってきましたね!」


ナイラはノリノリで母屋から境内の広いスペースの所に向かっていき、聖人も着いていく。


「果たして私に勝てますかね聖人さん?もし負けたら、私の事をお姉ちゃんと慕うように!」


「嫌だね、例え外部存在者だろうが負けるつもりはねえよ。覚悟し「あっ、ダイス降っときます?」いらねぇよ!」

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