きっとそれは運命でした
きっときっとそれは運命でした
強くて美しくて英雄のようなあなた
私をここから連れ出してくれたあなた
一目見た時に好きになりました
あなたも同じだと言いました
土塊のような肌の私
老人のような髪の私
鬼のような瞳の私
愛されるはずもない私を愛してくれました
それが許されないとわかっていたのでしょう
だからあなたは私を遠ざけた
私が悪意で壊れないように
私が哀しみの渦に溺れないように
でもそんなこと気にもならなかったのに
あなたさえ居ればよかったのに
私を愛したあなたは
私を護るために手を汚しました
私が幸せになれる世界を作るために
世界を敵に回しました
そしてあなたは死にました
私が幸せになれるのはあなたの隣だけだと
それを知らずに死にました
だから私はあなたに言いに行きます
「私が幸せになれるのは
あなたと一緒に居る時なのよ」と
ただそれを言いに
今からあなたへ会いに行きます
その時はどうか笑って迎えに来てください
あなたの笑顔が
私
一番大好きなんですから