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第九話 ビビり

 高校三年生だった時、学校祭の準備をしていた誰かが事故で死に、急遽、校庭での全校集会が行われ、校長が泣きながら喋っていたが、何を言っているのかサッパリだった。いったい誰が死んだんだ?


 次に壇上に上がった軍曹こと教頭がマイクの前でーーきっと喋る時の癖なのだろうが意味も無く指を差しながら口を開いた。


「今年の学校祭はーーー」


 誰もが次の言葉が想像できた瞬間だ。

 死んだのが誰なのか知らないが、人ひとりが死んだのだ、学校祭は中止だろうと生徒の間にため息が溢れた。


「ーーオバケ屋敷は禁止だ!」


 ナニ??


 一瞬の間が空いた後にざわめきが広がる。


 マジかよ

 やるんだ

 ヤケクソか

 スゲーじゃん

 ありえねえ



 当時、付き合っていた彼女がコソコソと俺の横に移動して来て、


「すっごいね、学校祭って祭りだよねマツリ。人死んでもやるんだ。でもさ、なんでオバケ屋敷がダメなんだろう? 軍曹って、もしかしたらビビり?」




 ビビりーーー完

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