浪人詩集(40)
浪人詩集(40)
131.つれづれ
人の一生は車の車輪のように回る
その底知れぬ流転の運命に打ち勝つために
私はあえて血反吐をはこう
私の心は鬼となった
空が燃えた
君は太陽を信ずるか
いや
君は大自然を信ずるか
いや
私は人間を信ずる
敢えて言えば私は自分自身を信じる
その目の輝きを全能とする
私の前に孔子もキリストも釈迦も無い
私は自分を信じる
132.引力
あまりにも強大な重力の法則により
人間は何の自由も与えられていない
我らは勇気を持って巨人、引力との戦いを起こさねばならぬ
宮沢賢治の戦いは結局悲惨な結末に終わってしまった
しかし、若者よ我々はさらに新しい方法をっもって立ち上がるのだ
誇りある死を求めるか空虚なしに終わるか、言うまでもなく
己自身の魂にあるではないか
人の一生は車輪のように回るがその底知れぬ流転の一生に立ち向かうため
血反吐をはこうとも立ち向かうのだ
133.鬼に金棒
鬼に金棒・・・含蓄のある言葉だ。巨大なあの金棒は鬼だからこそ持てるのである。力のない人間が持てば、それは重荷となっても、決して役には立つまい。武器として使おうとしても使いこなす力量が無ければたちまちにして自分を滅ぼす凶器になろう。部下や友人にしてもしかり、君に彼らと交わる人格があれば君は飛躍するであろうし、無ければただ振り回され、破滅へと繋がるであろう。一体、君には度量と才能が有や無や、努力したや否や如何。
134.雑感の雑感
虫の音しきり、熱っぽい体に無気力が漂う
いつの間にこんな風になったのだろう
なにか、なにかをやりたいのだ
人類の明日はどうなるのだろう
切に願う
燃えて燃えてこの身を焦がす程の情熱が欲しい
瞬間よ止まれ、お前は実に美しい!
ゲーテの奴、美味いことを言いやがる
きゃつのような情熱が欲しい
※未熟ながらもいっちょ前に考えていたんだな