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浪人詩集  作者: 屯田水鏡
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浪人詩集(15)

浪人詩集(15)


59.モグラのいも吉、三度笠


モグラのいも吉、三度笠、にっこり笑えば人が死ぬ

モグラのいも吉、良い男、イタチに習った、一刀流

ドスのこいぶち、プツリと切れば、泣く子も黙る男振り

草鞋の紐さえ、きりりと締めりゃ、空にゃ初春の風が吹く

世間の隅を照らすため、義理と人情のその為にゃ

涙こらえて、ドスを抜く、今日も血の雨、涙雨

ヤッパなでなで、振り返る、肩にはらりと紅桜

いも吉、今日も旅を行く

空にゃ、下弦の月一つ


※なんで、モグラなのか、分からないが、何となく調子が良いので

ギターを弾いて歌えるような体裁にしてみた。

残念ながら、私は、オタマジャクシが読めないので、曲が出来ない。

機会があったら、誰かに頼もうと思っている。ギターはエレキが良い

と思っている


モグラのいも吉、三度笠


モグラのいも吉、三度笠

イタチに習った二刀流

どすのこいぶち、ぷつりと切れば

肩にはらりと花が散る


モグラのいも吉、三度笠

草鞋の紐を締め直し

笠に手をかけすぼめる背中せな

可愛いあの娘の涙雨


モグラのいも吉、三度笠

辛い浮世のしがらみを

踏みしめ渡る夕焼け旅がらす

空にゃ今夜も銀の星


モグラのいも吉、三度笠

風に吹かれて東へ西へ

星降る里を偲んで過ぎりゃ

思い出しますおっかさん


モグラのいも吉、三度笠

合羽からげて度胸旅

雪の山々朝日に映える

今日も血の雨、涙雨


モグラのいも吉、三度笠

人の情けが身に染みて

追われるこの身は浮き草暮らし

流れ流れて何処へやら


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