俺のクラスは変なやつしかいない
平山第二高校二年二組。
俺のクラスは変なやつしかいない。
まず、窓際の席の日向正史郎は、ずっと窓の外をガン見している。たまにかっこいい車が通ると、きらっきらした目向けてくるの何? 小学生?
次にその前の席。黒崎詩織のロッカーは、精巧なドールハウスになっている。クラス替えの時どうするんだろう。
お嬢様風姫カットの鷹見レイナは、給食の時ティーポットとティーカップを持参。優雅にティータイムをして、異国情緒を漂わせている。
水無瀬優の筆箱には、50色以上のカラーペンが入ってる。どうメモしたらそうなるの? っていうくらい独創的なノートはもはや絵画。授業聞いてないだろ。
五十住と田中と八雲は、毎休み時間カバディやってる。何で?
俺の席まわりは、一層おかしい。
前の席の桃田祥吾は、プリントをいちいち紙飛行機にして渡してくる。やめてほしい。
左隣、見た目ガチヤンキーの朝比奈律は、毎日子猫をカバンに忍ばせてくる。子猫がかわいすぎて授業に集中できない。けど強く言えない。
逆隣の席の倉木愛翔は、何かずっと横向いてる。普通に気になる。前向けば?
極めつけは、後ろの席の神楽進。こいつが喋ってるところを俺は、見た事がない。
トイレから、呆れたようにいつものおかしいクラスへ戻ると、机にそっと置いてある飴。
ちらっと一番前の席を見る。
それに気付いた親友の海晃太が、バチーン! とウィンクしてきた。
晃太は、毎日俺の机に飴をお供えしてくる。
「バチーン、じゃねえから……」
食べるけど。
(……変なクラス……)
昼休み。
パンを頬張っていると、背中に刺さる、妙な視線。
振り返る。
そこには瀬名ののかが、教室の壁の向こうから顔だけを覗かせ、じと……と無言の圧をかけていた。
ふと、目が合う。
「しゅ……(←噛んだ)、しゅきです、星乃くん」
「俺も」
「みゃん!!!」
ごっ!!! と壁に頭を強打する瀬名。
俺は、あむ、と今日六個目のクリームパンを口に含んだ。
ほんと俺のクラス、変なやつしかいない。
案外、楽しいクラスだと思うんだ……!
おかしなテンションの話を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
☆評価も……何かゆるい感じでどうぞ……w




