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俺のクラスは変なやつしかいない

作者: 朝日エール
掲載日:2026/05/29

 平山第二高校二年二組。


 俺のクラスは変なやつしかいない。



 まず、窓際の席の日向(ひゅうが)正史郎(せいしろう)は、ずっと窓の外をガン見している。たまにかっこいい車が通ると、きらっきらした目向けてくるの何? 小学生?


 次にその前の席。黒崎(くろさき)詩織(しおり)のロッカーは、精巧なドールハウスになっている。クラス替えの時どうするんだろう。


 お嬢様風姫カットの鷹見(たかみ)レイナは、給食の時ティーポットとティーカップを持参。優雅にティータイムをして、異国情緒を漂わせている。


 水無瀬(みなせ)(ゆう)の筆箱には、50色以上のカラーペンが入ってる。どうメモしたらそうなるの? っていうくらい独創的なノートはもはや絵画。授業聞いてないだろ。


 五十住(いそずみ)田中(たなか)八雲(やくも)は、毎休み時間カバディやってる。何で?


 

 俺の席まわりは、一層おかしい。



 前の席の桃田(ももた)祥吾(しょうご)は、プリントをいちいち紙飛行機にして渡してくる。やめてほしい。


 左隣、見た目ガチヤンキーの朝比奈(あさひな)(りつ)は、毎日子猫をカバンに忍ばせてくる。子猫がかわいすぎて授業に集中できない。けど強く言えない。


 逆隣の席の倉木(くらき)愛翔(まなと)は、何かずっと横向いてる。普通に気になる。前向けば?


 極めつけは、後ろの席の神楽(かぐら)(しん)。こいつが喋ってるところを俺は、見た事がない。



 トイレから、呆れたようにいつものおかしいクラスへ戻ると、机にそっと置いてある飴。

 ちらっと一番前の席を見る。


 それに気付いた親友の(うみ)晃太(こうた)が、バチーン! とウィンクしてきた。


 晃太は、毎日俺の机に飴をお供えしてくる。


「バチーン、じゃねえから……」


 食べるけど。




(……変なクラス……)


 昼休み。

 パンを頬張っていると、背中に刺さる、妙な視線。

 振り返る。

 そこには瀬名(せな)ののかが、教室の壁の向こうから顔だけを覗かせ、じと……と無言の圧をかけていた。


 ふと、目が合う。


「しゅ……(←噛んだ)、しゅきです、星乃(ほしの)くん」

「俺も」

「みゃん!!!」


 ごっ!!! と壁に頭を強打する瀬名。

 俺は、あむ、と今日六個目のクリームパンを口に含んだ。


 ほんと俺のクラス、変なやつしかいない。




案外、楽しいクラスだと思うんだ……!

おかしなテンションの話を最後までお読みいただき、ありがとうございました。


☆評価も……何かゆるい感じでどうぞ……w

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