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「わ」たしから「あ」なたへ

長良橋の向こう側

作者: 日浦海里

鳴らすことの出来ないコール

話したくて


何度もスマホを立ち上げる


繫がらないことは分かってる


忘れてねってそういうこと




卑怯だって


君に酷いことを言ったから


いい加減疲れていたんだって


仕返しだなんて君は笑った




不思議だね


生きていくのが苦しいって


望んでたことを神様が聞いて


だから悲しくないよと君は




平気な顔で


嘘を吐く時の君はいつでも


まっすぐ相手の瞳を見る振り


でも忘れてねって時だけは




本当のこと


何処にあったのか探してる


意味ないことだと分かってる


それはずっと傍にあるから

臆病なだけの自分は放る

なかなければ良かったのか、なんて

今更思っても失ったものは戻らないのに

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― 新着の感想 ―
[良い点]  タラレバも恨み節に変わり、恋心が夂って終わった事に気付き出す。
[良い点]  話すことさえ出来ぬこと。  もちろん手立てはあるのでしょうが。  相手の言葉がすべて本当ではないとわかっていても、どこまでが本当かの判断は難しいですよね。  そしてそれを偽る理由もまた…
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