長良橋の向こう側
鳴らすことの出来ないコール
話したくて
何度もスマホを立ち上げる
繫がらないことは分かってる
忘れてねってそういうこと
卑怯だって
君に酷いことを言ったから
いい加減疲れていたんだって
仕返しだなんて君は笑った
不思議だね
生きていくのが苦しいって
望んでたことを神様が聞いて
だから悲しくないよと君は
平気な顔で
嘘を吐く時の君はいつでも
まっすぐ相手の瞳を見る振り
でも忘れてねって時だけは
本当のこと
何処にあったのか探してる
意味ないことだと分かってる
それはずっと傍にあるから
臆病なだけの自分は放る
なかなければ良かったのか、なんて
今更思っても失ったものは戻らないのに