人それぞれ
人それぞれって、価値観のことを言っていることが多いように見受けられます
多分そうなのだろうけれど、私が思っているのは、出来ることや好きなことも人それぞれだと言うことです
例えば私の場合、だいたい上(頭)から
目に関しては視力、裸眼で0.03くらい、矯正視力だと1.0くらい。この視力というやつはなんというか見えてるんですが、輪郭がぼやける感じで、文字だと50cm先にある縦横1cmくらいの文字が読めなくなる。視力検査だと○の上下左右のいずれかが欠けているのが真円に見える。一応、裸眼視力が0.7を下回るので車を運転する時はメガネを着用していますが、メガネ無しでも見えています
あと色、全色わかります。人によっては青と赤の区別がつかない方や、色自体識別出来なくて灰色に見える方もいるようです
動体視力、動いているものをどれだけ認識しているかですが、私の場合動体視力はほぼ0。ゆっくり動いている場合は別ですが少し早く動くと認識できません
深視力、大型自動車免許にいるやつです。調べ方は全体を黒くして2本の棒が立っているものと1本の棒が立っているものを、最初は一番離れた状態からだんだん動かして3本の棒が一直線になったと思うところでボタンを押す。という検査をしますが私がやると30cmくらい離れています(深視力0)
多分、大型自動車を運転するには深視力は必要ないと思うのですが(物の奥行きは周りの物である程度わかるので、そういうものがあるところでは必要ないと思っています)
深視力がないと絶対困るのは野球をやっている時、守備でフライが上がるとボールは空とボールだけになるのでフライは取れません。なぜ私はフライが取れないのだろうと散々悩みましたが深視力の問題でした。プロ野球選手がホームランを外野フライにしているのをよく見かけますが彼らは深視力がとても優れているのだと思います
視野、前を向いた状態で左右がどこまで見えているか。だいたい180°くらい見たいですが、私もだいたい180°見えます。これも人によりますが、一般的に子供は180°見えてないみたいです。あと病気で視野が狭くなる場合もあるそうです。後ろからものを動かしてどこから見えるか申告して貰えばわかります
次に耳。年1回の健康診断て調べるのは音の波長を変えて聞こえてきたらボタンを押すという検査で、聞こえているか聞こえてないかを調べます。ボタンを押すタイミングは聞こえたら押すという風なので、人によって押すタイミングはズレる思っています。ただ最初は小さい音で最終的にはかなり大きな音になっているので聞こえているか聞こえてないかについてはわかると思います。一般論ですがパチンコを趣味にしている人は特定の周波数の音が聞こえにくくなるみたいです
私の場合、これは大丈夫です
検査にはないですが、一度に聞き分けられる数というのもあります。普通の人は1種類。右耳と左耳で別々の人が別々の言葉を同時に喋った場合、音が混ざって何を言ったかわからない、というのが標準みたいです。多分耳の問題というより聞こえている音を認識する脳の部分ではないかと思っています。聖徳太子は8人の人が同時に喋ったのを聞き分けそれぞれに回答したという話なのでわかっている範囲で8が最高です。私は1
耳の最後にAPD。聴覚情報処理障害(Auditory Processing Disorder)と呼ばれています。これは教室でシーンという状態から私語が多くてガヤガヤという状態に変わると、教師の喋っている言葉がガヤガヤと混ざって何を言っているかわからなくなるというものです。音楽だと伴奏があると歌っている歌詞と伴奏の音が混ざって何を歌っているのか聞き取れなくなる感じ。私はこれです。自分がAPDだと気づくのにすごく時間がかかりました。英語のヒアリングテストでカセットテープを再生した場合、よくバリバリという音が混ざるのですが、その部分が認識できません。以前は2回流していたので聞き取れなかった部分を2回目で確認出来たのですが、最近では1回だけなので1回目で聞き取れなかった部分は回答できません
鼻。臭いですね。これはどの臭いを認識できて認識できない臭いは何か、だと思いますが、何を認識出来ないかと言われるとわからないです。ガスの臭いはわかるので特に困らないですが、トイレの臭いとかは慣れると臭いを感じなくなるので来客時に注意が必要です
口というか舌。味の認識です。料理人がよく(毎日)包丁を研ぎますが、研ぎたての包丁は金気臭いので、夜研いで水に漬けておき、使う時に取り出して使う。この金気は私は認識出来ません。研ぎたての包丁を使っても大丈夫です。(包丁を研ぐで思い出しましたが、研ぐというのは一定方向に刃を固定して砥石を使えば良いのですが、私の場合深視力が0なのと、手の動きが一定にならないので、研げば研ぐほど刃先は丸くなり切れなくなります。なのでロールシャープナーは私にとって画期的でした)
味って、よく五味というじゃないですか。塩味、甘味、酸味、辛味、苦味。
五味の順番は、①カロリーと塩味②甘味③酸味④辛味⑤苦味だと思っています
①カロリーと塩味は取らないと死ぬやつ
ケーキとかはほとんどカロリーの味ですが、甘味も加わって誰でも美味しいと感じる場合が多いです
②の甘味ですが、元々(昔から)甘いものを求めることが多かった
葡萄酒は赤と白があり、赤は皮ごと醸造するので渋い。白は皮を剥いてから醸造するので甘い。その渋い赤葡萄酒をなるべく甘くして飲みたい。昔の人はそう思ったようです
日本だと赤玉スイートワイン
古代ローマだと鉛糖(鉛糖の説明は省略)
はちみつを加えるのは問題ないですが、鉛糖で甘くするのは実害があったようです
ネロとかカリギュラが元々名君だったのに、晩年発狂して残虐行為をしたのは、鉛糖の鉛で頭がおかしくなったからという説があります
昔はハチミツくらいしか甘味成分がなくて、ハチミツも養蜂しないと取れないので、甘味はあまりありませんでした
日本だと甘草とか4月8日の花祭りの甘茶など(あまり甘くない)
甘さが不足している世界ではとにかく甘いのが好まれるようです
豊臣秀吉が天下一の酒と称した天野酒は日本酒度が+100、私の知る限り日本酒度が次に大きいのは男山の復古酒で+50、通常の大甘口が大体+10くらい。普通の淡麗辛口だと(マイナス)。なので+100の甘さがわかると思います。(復古酒は酒屋で売っています、天野酒はメーカーに電話して当たらないと買えない)
要は甘いほど旨いと言う認識。昨今のYK35(山田錦のY、協会9号酵母のK、精米歩合35%)みたいなやつはあまり好まれませんでした
長崎とか外国製品を輸入できるところの味付けはとても甘い。砂糖が輸入されたとき、砂糖をガバガバ使って味付けしたのが残っているようです
あと料理後進国、ドイツとかアメリカではケーキの実演販売をしていることがあります。これを食べると砂糖の塊を食べたような味つけですが、味見した人たちはこれを購入していきます。日本の甘さ控えめの菓子はあまり好まれません
ハンバーガー、ホットドック、フライドポテト、ポテトチップスなど共通していますが①のカロリーと塩味なのです
甘味に戻りますが、今はサトウキビ(ケイン)、ビーツ(砂糖大根)、メープルシロップ、ハチミツ(養蜂)などが大量にあるので味の先進国(日本、フランス、イタリアなど)だと甘さ控えめの物が多くなっています
③の酸味ですが、酸性の物質、塩酸とか酢酸とか乳酸とかを口に入れた時、感じる味です。アルカリはたんぱく質を溶かすのでかなり体に悪いですが、酸は何とも言えないです。胃液の中の胃酸の成分は塩酸でPH2くらいです。塩酸は酸化力があまり無いので紙の上に落としても穴が開くには時間がかかりますが、(硫酸ならすぐ開く)、酢酸や乳酸も塩酸と同じくらいの酸性です。何と言うか、PHだと同等、酸化力だとなんとも言えない。
漬物などが酸っぱいのは、だいたい乳酸の酸性です。発酵する時、酸以外の成分も生成されますが、それを美味しいと感じるか、臭いと感じるかは慣れの部分が大きいです。なので酸味は少し上級の味だと思います
④辛味。かなり上の味覚だと思います。子供舌だと食べられない味。無ければ無くても良い感じ。色々なものを食べているとそのうち必要になる味
⑤苦味。苦いと感じるのは人体に毒ということだと思っています。昔の化学の本に「青酸カリ、味苦い」と書いてあったように毒はだいたい苦いです。毒は致死量以下なら食べられます。だから苦いやつはたくさん食べなければたいてい大丈夫です。子供舌だと食べられません。最上級の味だと思いますが、食べなくても別に困らないです
私の場合、一応五味は全部感じられます。味がわからないのは味覚障害といいますが、障害なのです。味がわかる人が味のわからない人を馬鹿にするのは障害者を差別することになるので、注意したいですね
一時期、アモバンと言う薬を処方されて、何を食べても「苦い」と言う同じ味になったことがあります。原因がわかるまでかなり苦しみました。味覚障害は結構怖いです
味の話の終わりは『美味○んぼ』。漫画です。かなり役に立ちました。特にステーキのレアは生じゃないとか。役に立った反面、言い切って間違いだったことが結構多かったです。間違いがどこにあったか載せる気はないですが、ステーキのレアが生じゃないと言う事実と好みの部分が一緒くたになっていてわかりにくい部分がありました。例えば、ハンバーグに合い挽き肉を使っている店をダメな店と言ってるところとか。ビーフ100%のハンバーグが好きな人もいますが、合い挽き肉が好きな人もいます。これは好みの話だと思うので○○じゃないとダメとはいい難い気がします
まだあった。欧米人は自分のことを一番偉いと思う人が多いので、私がルールブックだとかいいます。
フランスワインとカルフォルニアワインの品評会が結構な頻度で行われていますが(ほとんどカルフォルニアワインが勝つ)、瓶のラベルを剥がして例えば10本のワインをフランスワイン5本、カルフォルニアワイン5本をテイスティングして1位から10位まで順番をつける。これをやるとたいてい1位から5位がカルフォルニアワインになります。フランスワインはシャトーなんちゃらとか言う有名なやつでカルフォルニアは比較的無名なやつ。まあだいたいラベルで買ってると言うことですね
あとミシュ○ンの星。元々ミシュ○ンはタイヤメーカーなのでタイヤを買ってくれたユーザーに車を使って行ったところにどんな美味い店があるかを紹介したことが始まりです。タイヤメーカーと店の味は関係ないのですが、その紹介が有名になり過ぎてミシュ○ンで星を貰う事がステータスになったようです。あれは公開している審査部分と非公開部分があり公開部分はトイレが男女別々で綺麗。とかがあったきがします(うろ覚え)。こういうのはファミレスとかでは出来ますが小さな店では味が最高でも出来ないんですよね。そもそも味がわかっているかも不明です
最後に脳
視覚や聴覚などは脳に伝達されて認識されると思いますが、APDなんか多分この辺りの不足では無いかと思います。耳のところで書いた聖徳太子の話などまさにこの部分
パソコンを使っているとき、キーボードを見ないでブラインドで入力している人が最近はかなり多いです。よそ見して他人と話しながら指は入力を続けています。私はこれが出来ません
自分で出来ないにどうやってやっているかを考えるのは何とも言えないですが、多分、頭の中にキーボードがイメージ出来ているのだと思います。もう一つ、指を思った位置に正確に動かせること。この二つが出来ていればブラインドで入力出来るのではないかと思います
私の場合、記憶力とイメージ力が不足しているのと指を動かす能力も不足しているのでブラインドタッチは使えません
記憶力に関しては、普通の人の場合、昨日の出来事をどれだけ覚えているかを調べると昨日の出来事全部を100とした時、10〜20くらいと言われています。私の場合だいたい1くらいです。また、直前の出来事だと、何かをしようとして右手を動かした場合、2回に1回くらい何をやろうとしたか忘れています。まあ困るのですが、メモを取るとか不足を補うことは色々あるので物凄く困ることはありません
指を思った位置に動かすことも、キーボードを見ながら例えばAを狙って動かすと見ているのにSとかを押す事が結構あります。なので打ち直しやキーボードの文字配列が覚えられていないので文字を毎回探すとかの作業があり、入力はすごく遅いです
このイメージが認識出来ないことと思い通りに動かせないことは、算盤や絵にも影響が出ています。算盤だと頭の中に算盤がイメージ出来ないので暗算が出来ない。よって4級止まり。絵を描くときは見たままを描けば良いのですが、微妙にずれて描くので微妙な絵(下手な絵)しか描けない
なので記憶力が悪いと演算能力も低くなる気がします
まとめると、何が認識出来て何が出来ないかは人それぞれ。出来ることと出来ないことも人それぞれ