感想返信にこそ『いいね』が必要なのではないか
私の知り合いに、作品に感想がついたら何が何でも返信をする人がいる。
感想返信することが楽しそうなので、いいのだが、時には忙しすぎて疲れていたり、執筆活動に精力的になっていて感想返信に充てる時間がなかったりで、億劫になることもあるという。それでも頑張ってすべての感想に丁寧な返信をしている。たまに返信し忘れているのを発見すると落ち込むそうだ。
書かれたすべての感想に返信をする必要はないと私は思う。
たとえそれが荒らしコメでなくとも、返信するのに気が乗らないものはスルーして、返信したいものだけに返信すればいいのだ。
実際、他の知り合いにそれをやっている方がいる。その方の作品の感想欄を見ると、10件感想をもらって2件しか返信をしていなかったりする。それでいいのではないかと私は思う。感想返信は義務ではないのだから。
しかしそれだと返信をもらえなかった人がかわいそうだという意見もあるだろう。
もらえなかった当人が傷つくだとか、もしかして嫌われているのだろうかなどと疑心暗鬼に陥るのではないか、と。
フェイスブックの人気者で、多数の顔見知りでないフォロワーからコメントを寄せられている方を知っているが、その方はコメントに返信をつけたりつけなかったりである。それで貰えた人は喜ぶのだが、貰えなかった人が文句を言ったりすることはない。貰えたらラッキーみたいな感じなのだ。実際、そのほうが返信を貰えた時の嬉しさは何倍にもなる。
フェイスブックでは記事に対して読者は『いいね』をつけることができる。
そして管理者のほうも、コメントに対してハートマークをつけられる。
前述の管理者さんも、返信しないコメントには代わりのようにハートマークをつけていらっしゃる。たまに読んでいないのか忘れているのか、あるいは気に入らないのか、ついていないこともあるが。
小説家になろうにも、このハートマークが必要なのではなかろうか?
読者が作品に対して送る『いいね』は実装されたが、作者が読者に送るハートマークのようなものは未だ、ない。
いわば作者が書かれた感想に対してつける『いいね』のようなもの。これがあれば様々なトラブルが防げるのではないだろうか。
感想返信のほうが嬉しいだろうとしても、感想を読まれたこと、嫌がられていないことがわかればそれだけでもホッとするものであろう。作者側としても労力が軽減されるものと思われる。
冒頭で紹介した知り合いは結局感想返信を『ありがとうございます』の一言で済ませた時でも、それを書く前にいろいろと返信内容を考えるそうだ。それが連続する場合はすべて同じ『ありがとうございます』ではいけないと思い、いろいろと言葉を変えるのだが、それにも頭を使うらしい。そんな労力を減らしてあげてほしい。
また、これがあれば、感想返信が苦手な人、スルースキルのない人などにとっても役立つことと思う。
私は運営に要望は送らない。私自身にはあまり関係のないことであるし、私はあと一枚でレッドカードを喰らう問題児なので、こんな私が要望を出すよりも、誰か真面目で印象のよい人が送ったほうがいいと思うからだ。
もし『そうだな』と思われる方がいらっしゃったら、運営に要望を送ってみてはいただけないだろうか。