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MとRの異世界創造☆この星がつまらないなら、創りなおせばいいじゃない!  作者: 小雪光(超プリン体)
プレイヤーキャラ配置
8/33

第七話 主人公を作ろう、マッパで!

「Mさん?」


「ん?」


「民の私への信仰度も少しあがって、順調にエネルギーが増えてきたから、そろそろ美少女キャラを作って、ハーレムで働かせようと思うんだけど……」


「やっぱりハーレムって、そのハーレムか!!」


「うん……、違うの?」


 確かにもともとは、ハーレムというのは複数の女性をはべらせて遊ぶ、男性のための施設である。貴族であったり、大金持ちであったり、王であったり、そのような権力やお金を持った、恵まれた人達のための、特別な場所なのだ。特に王にとっては、よき跡継ぎを作るための大切な場である。

 しかし「異世界」における「ハーレム状態」、というのはそれとは異なる。主人公一人に対して多くの女性が群がり、モテモテとなることなのだ!(くわっ。


「じゃあ……、ハーレムの看板に群がってたみんなのためのハーレムは、作らない方がいい?」


「いや……、それは考え方次第かもしれないな……。Rがこの世界をどういうものにしたいか、何をしたいか、によると思う。でも信仰を得てエネルギーをもらうだけなら、別のことでがいい気がする」


「うん、わかった。じゃあ今日は、主人公と美少女キャラを作るね」


「え? 主人公? そういうのがいる世界なのかこれは」


「うん……。駄目かな?」


「そりゃあ、駄目だと思うけどね……。ある世界が、ある一人の人物、主人公のために作られたものなんていうなら、それは政治的ポリシー的には、『独裁』と言っても過言ではないからな」


「独裁だと、何が悪いの?」


「うーん……、基本的人権やら、社会契約論的にとか、うーん……。まあ、神がよしとするなら別にいいんじゃないかな?」


「うんわかった!!」


Rはハーレムの看板のそばに、イケメン金髪青眼の美男子(主人公)をマッパで登場させた。彼はなぜか、日本語を喋った。


「うーーん……、ここは?」


主人公は、自分がマッパであることに気づいて、一瞬ほほを赤らめたが、こんなことで狼狽していては主人公足り得ない、とばかりにかっこよく立ち上がった。


「きゃあああああwwwww 勇者さまああwww」喜ぶR。


「勇者属性ももってるのか。まあ、そうだろうな」いらっとくるM。


「もちろんそうよ! さらにいうとこの子は、ドラゴンの子孫にしてRガルドの末裔にして剣術と魔法の達人にして料理の鉄人にしてTOEIC1級(?)にして今年の抱かれたいキャラナンバーワンなの。Mさんとは格が違うのよ!」


「いや……、この俺をキャラごときと比べるな」


勇者は看板を見てつぶやいた。


「ハーレム? 知らない言葉だな。俺には関係ない。俺は常に最強の戦士であり続けるだけだ。例えマッパであろうともな!」


「ふぉおおおおおおおwwww!!!」 Rが地球上空でぐるぐると回転してMは目が回りそうになった。せめてだれかこの勇者に旅人の服でも着せてやってくれ、とMは吐きそうになりながらそう思った。

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