表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
MとRの異世界創造☆この星がつまらないなら、創りなおせばいいじゃない!  作者: 小雪光(超プリン体)
プレイヤーキャラ配置
PR
11/33

第十話 ヒロイン第一号を作ろう!

ハーレム生活への第一歩。

 エンディングが終わると、世界はあっという間に夜になった。さっきまでベッドの端に座っていた主人公「アンノ」は、すでに布団をかぶって寝ている。ついさっきまでは凛々しい勇者の表情であったが、寝顔はまるで子供のようだ。


「夕食は食べたのかな?」


Rはベッドのそばの床にすっと降り立ち、アンノの顔の近くでくんくんと匂いを嗅いだ。


「うん、パンと牛乳っぽい匂いがする。ちゃんと食べたんだね、いい子いい子」


勇者の額をそっとなでたRは、ふわっとコートをひるがえして振り返った。ここまで書き忘れていたがRは、ダークブラウンの高校の制服の上に、白く半透明な、天女の羽衣のようなコートを着ていた。そのコートが、キラ、と光った。


(さっき見たキャラ、盗み見をしていた王女の所に行くんだな)


(うん。アンノ君の恋人第一号だよ)


ふわ、と浮かんで闇の中をすべるように飛ぶ。扉は開けるまでもなくすり抜けた。周囲に意識を拡張させ、四頭身の王女の居場所をスキャンする。見つけた……。


(R……、そういう能力の使用には、エネルギーの消費はしないのか?)


Mが心配そうにRに尋ねた。Rは右手を上げて、エネルギーの消費量を確認した。


(大丈夫みたい。スキャンしてもしなくても、エネルギーの減り方は変わらないよ)


(そうか……)


王女は三階の中央の部屋だ。周囲には多くの兵士達が寝ずの番をしていたがRの透明化の能力の前には無力だ。Rは王女の部屋に忍び込んだ。窓から光をそそぐ月が美しい。ベッドのそばに立ち、おもちゃのような四頭身のお姫様を眺めるR。


(私があなたを、美しくしてあげる。アンノ君の恋人にふさわしいように)


Rは右手をあげて、親指、人差し指、中指を立てて天を指さした。Rが編み出した「鮎の奔流」の能力は、Rがそれを使うごとに進化していた。四頭身であった姫の姿が変わり始める。Rは右手をさらに高く上げ、姫にそそぐパワーを強めた。


(これは……)Mが驚嘆の声を上げた。Mはこれほどまでに美しい女性を見たことがなかった。ふざけながらこの世界をいじり倒しているように見えたRが、本気でこの世界を輝けるものにしようとしているのだという、本気度がこの女性の容姿には垣間見れた。Mは自分の浅はかさを恥じるとともに、Rという美少女(?)への理解を、少し深められた気がした。思いもかけない、Rという少女の魅力の再認識だった。その時……。


 コイーーーン!!


(あ!! Mさん、コインをありがとう!!)


Rが拾い上げたコインには、しっかりとMの名が刻まれていた。MがRの信者となりつつあった。その事実にMは震え上がった。


(俺がRを信仰しはじめている、だと? 馬鹿な!!)


(いいのいいの。人間、正直が一番だよ?)


二人があれこれやっているうちに、姫の変化がおさまり容姿は安定していた。透き通るような肌に赤い唇が美しい。怖い夢でも見ているのか、それともエッチな夢でも見ているのか、かすかに眉間によせられた皺にそそられ、Rは思わず姫に襲いかかりそうになった。


(おいwwwww)Mが突っ込みを入れる。


(だ、大丈夫だよ、冗談だよ冗談、ジョークジョークw)Rがはっと我に返り、赤面しながら言う。


思っていた以上にかわいいヒロインを作ってしまったRの心は揺れ動いていた。この娘、アンノ君にはもったいないよ。私のペットにしちゃおうかな。MはそんなRの思考の中に、かつてのMのライバルであった、女神アマテラスの面影を見ていた。


 (まさか、これも永劫回帰えいごうかいき……、なのか?)



Rは姫のヒロイン設定をONにしながら、ときめく心で考えていた。


 (この娘の名前、なんにしようかな。わくわくてかてか!)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ