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失った思い出  作者: ういもと
第2章 奈穂の物語
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23話 偶然の出会い

久美子さんの車で再度病に行く。


そしてお父さんの病室の前まで来た。


しかし、入る勇気はなかった。


「奈穂、大丈夫だよ」


久美子さんがそっと背中を押す。


ようやく、右足を動かすことができても次の一歩が踏み出せない。


踏み出したい。


しかし踏み出せない。


そんな私の葛藤中に思わぬ人が来た。


「奈穂!」


お母さんの小さな声でも長くて狭い真っ白な廊下を流れるようにして私の耳に入ってきた。


「お母さん!」

「直子さん!」


私と久美子さんの驚きの声が重なる。


しかしそんなことを御構い無しにお母さんが私のことを抱きしめた。


「奈穂、大丈夫だった?」


普段、表情をあまり出さないお母さんの涙声。


それで本当に私のことを心配していていたことが分かった。


「大丈夫だよ、お母さん」


自然と私も涙が溢れそうになる。


「奈穂もお父さんのお見舞い?」


私は小さく頷いた。


「じゃあ、入ろっか、その前に久美子さん、色々とお世話になりました、後でお話ししたいのでお時間良いですか?」


「あ、大丈夫ですよ」


温かく親子の会話を聞いていた久美子さんが遅れて頷く。


それをみた久美子さんが扉に手をかけて開けた。

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