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17話 食器
夕飯を食べ終え一息ついた時、お兄ちゃんが立ち上がった。
「適当にテレビとか見てていいよ」
そしてリモコンを私に渡してどこかに行ってしまった。
私は食卓に一人、リモコンを渡され困ってしまった。
目の前には食器が机にそのまま残っていて気になる。
「よし」
自分を鼓舞してお皿を流しに持って行って洗う。
ひんやりとした水が気持ちよかった。
そしてお皿を拭いて棚に戻す。
その棚は小さくお皿の数も少ない。
二人暮らしだということが分かり、どんな生活を今までしてきていたのだろうか。そんなことが気になった。
「あれ?」
後、少しというところでお兄ちゃんが戻ってきた。
「もう、やっときました」
「ありがとね」
「これくらいはさせてください」
言葉と一緒に最後の一枚をしまう。
「よし、じゃあ、ゆっくりしていいよ」
「ありがとうございます」
礼を言いソファに座るとまたお兄ちゃんはリモコンを私に渡した。
「なんか、観たいのあったら適当に変えていいよ」
そしてまたお兄ちゃんはどこかに行ってしまった。




