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失った思い出  作者: ういもと
第2章 奈穂の物語
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11話 病室の前

私は久美子さんに連れられて父の病室の前まで来ていた。


ここに来るまで久美子さんの車で数十分。歩きで2時間以上も掛かったが車だとあっという間だった。


「ねえ、大丈夫?」


「……」


病室の前まで来たがお父さんに会うことが怖くなった。


私はお父さんのことを許していない。許す気すらない。


そんな私をお父さんはどう思っているのだろうか。


「奈穂っ」


「あ、え? 」


「大丈夫?」


久美子さんが私のことを呼んでいたが考えに耽っていて暫く気づかなかった。


「ここまで来たけど、帰ろっか」


心配した久美子さんが提案にする。


その言葉に安堵する自分がいて頷いた。


しかし久美子さんはせっかく来たからということで軽くあいさつするため、一人で病室に入っていった。


私はその間、1階のベンチで待つよう言われた。

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