表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
失った思い出  作者: ういもと
第1章 真輝の物語
20/52

20話 ぐちゃぐちゃの頭

タクシーを数十分飛ばし、目的地に着く。真っ白な大きな病院が僕たちを見据えていた。


その建物に奈穂は着くなり入っていった。


記憶喪失が治ったのか


ふとそう感じたが、母さんに病院に来ることを言われたことや奈穂の急いでいる行動が理解できなかった。


奈穂は病院にも関わらず、一切の迷いなくある場所に向かっていた。


エレベーターの待つ時間も惜しみ、階段を駆け上がる。


普段の奈穂からは想像できないほどの速さだった。


そして、ある病室に僕たちはついた。


奈穂は病室のプレートを見ることなく、飛び込んだ。


「お父さん!」


その一言は僕の理解を遥かに超えるものだった。


奈穂がそのまま、中にいる男性に歩み寄る。


その姿をみて僕は病室内に入るか躊躇い、開いた扉に佇む。


しばらくすると扉は自然と閉まっていったためそのまま離れようとした。


「真輝、ちょっと来てくれませんか?」


奈穂に突然呼ばれて体が震える。


しかし奈穂に言われるまま僕は病室に入った。


まず、目に入ったのはモニターと繋がるいくつもののコードだった。そのモニターからは一定のゆっくりとしたリズムで無機的に音を出していた。


混乱して頭がぐちゃぐちゃの僕でもこの状況は理解できた。


「お父さん、真輝連れてきたよ」


奈穂に僕の紹介された理由が分からなかったが

その男性の顔をみた瞬間、初めて会う人物だったが瞬時に理解できた。


「お父さん?」


その声は色々な感情が混ざり、震えていた。


それは目の前に僕のお父さんと直感する人物がいたからだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ