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プロローグ 不思議な標識との出会い

はじめまして。

本作は私の処女作で拙作ですがよろしくお願いします。

「あぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 空中で振り回されながら私は絶叫していた。

 凄い速さで飛ぶたった一本の棒に必死にしがみつきながら振り回されるのは、この世のどんな絶叫アトラクションよりも恐ろしい。


 私、鈴波鈴奈すずなみりんなは絶体絶命な状況に遭遇していた。



 およそ10分くらい前、私は数少ない友達と出かける約束をしたため、待ち合わせ場所に向かっていた。

 場所は近くのショッピングモール。目的は、ゲーセンに新しく登場した筐体のプレイ。

 まぁ私的には新プライズのヨハネちゃんフィギュアを取れればそれでいいんだけど。ゲーセンのゲームって敷居高いじゃない? 下手なわけじゃないけど、そもそもチームじゃなくタイマンの対人ゲーって全般的に苦手。友達の二人は大会に出て、そこそこな成績を残せる程度には実力はあるらしい。

 だから、基本的に一緒にゲームをするときは協力プレイだったり、チームバトルするものだったりを選ぶ。逆に、立ち回りを重要とするゲームだったら、そこそこ以上にはできると自負している。


 っと、こんな感じで誰かに紹介するような妄想をしてたら、もう待ち合わせ場所についてしまった。予定より20分も早い。

 そういえばいつもは行く道全ての信号にひっかかるのに、今日は何故か一回も引っかからなかった。それが早くついた理由で間違いない。普段だったら信号に引っかからないなんてありえないが、ありえないことじゃない。


 そんなことを不思議に思っていると、視界にある物が入ってきた。

 それは上矢印の記号の標識だった。そして、矢印に寄りかかるような人っぽいのもかかれている。 


「こんな標識あったっけ? まぁ、何の免許も持ってない私にはわからないか」


 何てつぶやきながら、特に気にもせずに私はその標識に近づいた。


 時間まで結構あるので、私は片手で標識を掴んで寄りかかりながら、もう片方の手でスマホをいじっていた。


「えっと、こいつをこうして……って、あっ、せっかく上手くいってたのに!」


 私が今スマホでプレイしているゲームは、とある人気王道RPGのスピンオフ作品だ。

 人気作品のスピンオフなだけあってやっぱり面白い。

 とはいえスマホゲームには面白さの限度があるが、それは仕方がない。


 そんな感じで時折落胆しながら暇つぶしをしていた私だったが、少し経ってある異変に気がついた。

 さっきまで普通に周りにいたはずの人々が、何故か誰もいなくなっていた。

 確かにここはそこまで大きい通りではないが、いつも何人も人が通っているしコンビニもある。

 人が誰も通ってないなんてことは違和感のあることだった。


 偶然にしても不気味だな。


 ふとコンビニの方を見てみると、本来なら中にいるはずの店員すらもいなくなっていた。

 別に休業中というわけでもない。

 コンビニにだっていつも人が入っているし、いくら誰もいないからって店員一人いないのもありえない。


 私はこのおかしな状況を理解して、だんだん恐くなってきていた。

 異常を感じて落ち着けという方が無理な話だ。

 自分でも恐怖が増してきていることがわかる。

 これも偶然だと、楽観的に考えようと努力する。

 

「とりあえず誰かに電話でも……」


 とにかく早く安心が欲しくて電話をかけようとした私は、自分が揺れていることに気付いた。


 最初は恐くて震えているのかと思ったが、標識も揺れていることに気づき、違うことに気がついた。


 地震、という言葉を思い浮かべて数秒後、ここは危険だからみんな避難していて周りに人がいないのでは、という考えが浮かぶ。


 嘘でしょ…どうしてそんな大事なことが私に伝わってないの!


 私は居ても立っても居られなくなってとにかく走り出そうとした。しかし体はその場から動かなかった。

 でもそれは体が恐怖で言うことを聞かないとかじゃなくて、なんか右腕が引っ張られてる。


 何に引っ張られているのか確認しようと右手のほうを見やって……いや、引っ張られているというか右手が標識にくっついて離れなくなっていた。

 そういえば電話しようとしたときも離れなかったが、切羽詰まっていたからなのか何故か全く気に留めていなかった。

 そこで周りを見てみると揺れてるのは標識だけで、地震ではなかったと気づき少しホッとした。


 ん? ちょっと待って……なんでホッとした?

 何故か揺れているその標識に、何故か離れない右手……。

 なんかこっちの方がおかしくない?


 安心もつかの間、再び体が恐怖に満たされていった。


 だんだん標識の揺れは増していく。というかなんかくねくねしてる……。

 地面がガガガガという音を鳴らし始める。


「いいから離れなさい……! 離れてよ! 離れろー!」


 私は右手を必死に剥がそうとする。

 そして、視界のすみに映る標識の色が赤くなってきたかと思った次の瞬間だった。ものすごい勢いで私は空中に放り出されていた。

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