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悲しい言葉

作者: 鯨大都
掲載日:2008/01/22

詩です。

突き刺さる言葉。

ペンは剣よりも強く、

涙は血よりも濃いのだろう。


あなたの一言が私を貫く。

突き刺さる言葉。

悲しい言葉。



いちいち振り回されてたまらない。

そう思い自ら腕を切り落としたのだ。

私の腕を右手にだらんと持ち、

支えを失った私の左手の重みがあなたに移る。


不思議そうなあなたの顔。

私の肩から流れる涙。

私は、あなたの右手のそれに目をやり

そっちからは涙はでないのだなぁ、

などと思う。


「痛くないの?」

「痛いよ、心が」

「それ、臭い」


笑って言うあなたの口元が魅力的。

あなたは腕の切り口を一瞥し、

赤ん坊をゆりかごにのせるように優しくそれを、

屑籠にすてる。

振り返り微笑。

私の目はあなたの口元に引きずられる。

魅力的。

そしてあなたは私の右手を左手で握る。


あなたの手がいつもより少し汗ばんでいて私は焦る。

並んで立つと下に見えるあなたの顔。

口元は笑っている、のか。


「○○○○○!」


あなたの一言が私を貫く。

突き刺さる言葉。

悲しい言葉。

悲しいのは誰。

私かあなたか両方か。

笑顔のあなたはとても。

とても、なんだろう。

私に分かるわけもなく。



私は、

もうどうしようもないな、

と思う。

思い、あなたの左手を強く握り返し部屋を出る。



今日も快晴。

左腕を失った私は少し右側に傾いてしまうが、

そちらにはあなたがいるから大丈夫だろう。


ちらと見えた屑籠の中、私の左手が親指を立てていたことが笑えた。


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