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イカレた五人組の異世界観光記  作者: ディオ
王都出発編
4/19

1日目ー2

 

 「それにしても、すごいことになったね。」

 

 そう、親友(光牙)はいった。ただいま、俺たちに割り当てられた部屋にいる。

 さすがにお城でも俺たち200人に1つずつ部屋を与えるのは無理なようで、希望する人間と同室になった。

 この馬鹿はあろうことか俺と同室になりたいと言いやがった。

 まったくひどい話だぜ。

 

 「そういえば、零はステータスみたのか?」

 「面倒だったからみてないな。」

 「やっぱり、そんなことだろうと思ったよ。早く見ろ、んで、教えろ。」

 「はあぁ・・」

  

 やっぱり光牙は面倒だな。まあ、現状把握は大事か。

 

 「ステータス」

 

 念じるのは面倒だから声に出す。

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 名前 雀ヶ森 零

 

 体力  A

 魔力  S

 STR A

 VIT B

 INT A

 MND C

 DEX S

 SPD S

 

 スキル

  戦闘

  【格闘術】【気闘】

  生産

  【料理】 【調合】

  固有

  【超念動(サイコキネシス)】【怠惰(スロウス)

  支配

  【五行支配(ファイブエレメント)】 【音支配(サウンドルール)】 【精神支配(ソウルスピリッツ)

 称号

  [サイコパス][外道][怠惰を司る者][最凶] 

 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 おい!これはなかなか。称号が納得いかない。

 というか、[キョウ]があるな。

 俺にあるということは、あいつらにもあるな。

 

 「失礼する。」

 「おお、皆来たな。」

 

 なぜか集まる勇者の皆様。

 

 「おい、光牙なぜここに集まる必要がある。」

 「それはね、零、皆でこれからの事を考えるためさ!」

 「やだよ。面倒くさい。」

 「ひどいなそれ。」

 

 まあ俺の考えだとあいつらも来るな。とても面倒くさいことになるな。

 

 「雀ヶ森君、はいるよ。」

 「零、入るぞ。」

 「答えなくても入るぞ。」

 「お邪魔しまーす。」

 

 やっぱり来たか。

 

 「あれ?勇者さんまでいるの?」

 「隼人、光牙はどうでもいい。確認取るぞ」

 「何の確認?」

 

 意味が分かっていない勇者たちはほっといて、口を開く。

 

 「隼人、勇、龍巴、鋼、お前ら『クル』ってたか?」

 

 それに答える4人。

 

 「「「「もちろん!!」」」」

 「そういう零は?」

 「いうまでもない。」

 

 やはりか・・・

 

 「何のことだよ教えろよ、雀ヶ森!」

 「焔堂少し黙ってくれ。教えるから。」

 「何なんだ、零。」

 「簡単な話さ、光牙。」

 

 続けて俺は言う。

  

 「俺たち5人全員に[キョウ]が出ただけだ。」

 「っ!それは・・・」

 

 息を呑んだ勇者たちを無視して話を続ける。

 

 「隼人、お前はどんな[キョウ]だった?」

 「俺は、狂う、の『狂』だった。」

 

 「勇、お前は?」

 「俺は、恐ろしい、の『恐』だった。」

 

 「龍巴は?」

 「俺は、脅す、の『脅』だった。」

 

 「鋼は?」

 「俺は、強い、の『強』だった。」

  

 「「「「おまえは?」」」」

 「俺は、おみくじの『凶』だった。」

 

 さて、また問いかけるとしよう。

 

 「お前ら、俺についてくるか?」

 「「「「応!」」」」

 

 そして、俺は光牙に言った。

 

 「俺たち、この城を出るわ。」 

 「なに言って。」

 「心配後無用。ちゃんと王様に言ってから出るからさ。」

 

 「じゃあ解散。」

 「「「「了解」」」」

 

 「それじゃあ、おやすみ。」

 

 俺は、勇者たちにそう言って眠りに付いた。

 


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