10日目-1
おはよう。
今日からこのドーラの街で、生活していく事になる。
とりあえず皆を起こそう。
「おい、起きろ!」
「ふぁぁぁぁぁぁ、よく寝た。」
「うぃ~す。」
「おはよう。」
「・・・・まだ、眠い。」
さて、これからどうしよう。
とりあえず、ギルドに行って魔物の素材を売ろう。
という訳で、やって参りました。
ギルドの中に入ると中に居た人たちが少しこちらを見てすぐに目線を逸らしていく。
さっさと受付に行って素材を売りましょう。
「すいませーん。素材を売りたいんですが。」
「わかりました。では、奥に来てください。そこで、素材を査定します。」
「わかりました。」
受付との交渉は全て俺。4人が丸投げする。面倒くさい。
奥に来た。
「ハヤト、素材出してくれ。」
「了解。[空間倉庫]」
その途端、いっぱい出てくる素材たち。
「空間魔法ですか。すごいですね。」
「ええ、まあ。」
支配系だとばれたら面倒なので空間魔法に偽装した。
そうするようにハヤトに言っておいたんだ。
そうすると、受付がこんな事を言ってきた。
「皆さんはチームを組んでいるんですか?」
「何?」
聞けば、チームを組んでいないと魔物の討伐の貢献度は個人に入る事になるらしい。
これは一大事だ。すぐにチームを組もう。
「すいません。チームを今、組めますか?」
「ああ、組んでなかったんですね。分かりました。この用紙に記入してください。」
そんな訳で、チームを組もう。用紙に記入するのはチーム名。
どんな名前にしよう?
「チーム名どうする?」
「「「「考えれん。お前が決めろ!」」」」
皆に相談したらこう返された。解せぬ。
まあ、俺が決めたものを使ってくれるようなので、がんばって考えよう。
あ、そういえばあれとか良くね。なんかいい感じにして。
よし、これで良い。
「ん、これな。異論は認めん。」
そう言って、皆に差し出す。
「ん、なんだこれ。」
「んー、まあ良いんじゃない?」
「異議なし。」
「OK。」
よし。今日から俺たちのチーム名は『災厄ノ残酷宴』だ。
「少し待ってください。」
「何だ?」
帰ろうと思ったら呼び止められた。
「貢献度が溜まったからランクアップです。」
マジか!これは良いな。Dランクになるのか。
早速、カードを渡そう。
あ、ちなみに素材の売上は10万セルになった。
やったぜ!