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イカレた五人組の異世界観光記  作者: ディオ
旅路編
13/19

7日目

 

 おはよう。

 今日も歩くだけ。

 ほんとに何もなかったり。

 それだと、とてもつまらない。

 でも、大事だと、面倒くさい。

 ほどよいトラブルがいい。

 さて、皆を起こそう。


 「起きろ、お前ら。」

 「おはよう~~~~~」

 「もう朝なのか。」

 「ハローー」

 「おはようございます。」

 

 

 

 

 

 

  

 

 歩き始めて2時間ほど経ったとき。

 目の前にオークが現れた。それも、3体。全員、槍を持っている。

 これもまた定番の魔物だ。

 まあ、どうせハヤトに狩られるんだが。

 

 

 

 オークのステータス

 ■■■■■■■■■■

 ランク B

 名 豚人(オーク)

 スキル 【槍術】【腕力強化】【脚力強化】

 説明

 集団で集落をつくり暮らしている。スキルの効果で新人が相手にするのは危険な魔物。

 ■■■■■■■■■■

 

 

 

 さて、ここで魔物について説明しよう。・・・と言うか何回目だ?

 ギルドランクを上げるための功績で1番手っ取り早いのは、魔物を狩ることだ。

 魔物を狩るとギルドカードに記録される。

 それをギルド職員が確認するわけだ。

 ちなみにこの記録する機能どうやっても誤魔化せないらしい。

 ここらでギルドについては、終わるとして。

 続いて、魔物の生態について説明しよう。

 ご存知の通り、魔物にはE・D・C・B・A・Sのランクがある。

 ランクが上の魔物ほど、その素材の値段は高くなる。

 その魔物の素材の中でも特に値段が高いのは魔石というものだ。

 外見は紫っぽい石だ。極稀に、魔石ではなく魔界玉と呼ばれるものも在るらしい。

 魔石にはいろいろな使い道がある。

 『魔』と名前に付いている通り、魔法など魔力を使うものとの相性がいい。

 聞いたところによると、魔石に魔法を入れることができるらしい。

 ランクの高い魔石になると、より威力のある魔法を入れることができるそうだ。

 オークはBランクだから、魔石は大体5000セルぐらいかな。

 まあ、売らないんですが。

 俺の実験に魔石は使わしてもらう。

 ・・・・という訳で、早速実験を始めたいと思う。

 今回の実験で使うスキルは【五行創造(クリエイトフィフス)】だ。

 これは、五行・・・つまり()()(きん)(すい)(もく)を使い、いろいろなものを作ることができるというスキルだ。

 スキルと言うのは大体が魔力を使う。例外は支配系のスキルのみ。

 だから、昨日これを使ってみると、面白いことが分かった。

 俺は【五行支配(ファイブエレメント)】を持っているから、魔力を使わないと思ったが、違った。

 確かに、結構大雑把なものを作るときは魔力を使わなかったが、より詳細なものを作ろうと思ったら魔力を消費した。

 例えると、ただの針なら魔力を使わないが、魔物の彫刻をした針だと魔力を使う。

 このことから、ある仮説が成り立つ。今からそれを実験する。

 魔石を手に持ち、あるものをイメージしながら、魔力を注いでいく。

 その結果、俺の目の前には魔土人形(グランド・ゴーレム)が創造された。

 そう、俺の実験とは『ゴーレムの創造が出来るのか?』というものだった。

 結果はとりあえず成功。

 俺の思いどうりに動かすことが出来る。

 さて、ここで魔石の特性について説明しよう。

 魔石に魔法を入れられるのは魔石が魔力を記憶する特性があるからだ。

 魔力を記憶する・・・・つまり、魔石に魔法を入れたとすると次からは、魔力を注ぐだけでその魔法が発動できると言う事だ。

 だが、魔力を記憶するにしても限界はある。

 電気回路に少し似ている。ずっと電気を流し続けるといつか導線が切れることになる。

 魔石で魔法を発動し続けると砕けてしまうのだ。

 だが、魔石が砕けるのは長い間一定量以上の魔力を流すからだ。ちなみに魔法は一定量の魔力が無いと発動出来ない。

 それ以下なら何度でも使えるはず。俺のゴーレム創造は魔法ではない。

 ・・・・という訳で実験パート2

 まず、ゴーレムに触れ、ゴーレムを崩す。

 すると1つの魔石になる。

 これにもう1度魔力を注ぐ。

 するとまたゴーレムが創造される。

 これを繰り返す。

 その結果50回程繰り返したが砕けてはいないし、ひびも入っていない。

 どうやら、成功のようだ。

 これで、いろいろと分かった。

 そのため、残り2つの魔石でも魔土人形(グランド・ゴーレム)を創造する。

 これで、面倒なことはゴーレムに任せることが出来る。

 そう思うと自然と口元がにやけてくる。

 

 「レイ、何で笑ってるんだ?」

 「レイ、気持ち悪いよ。」

 「いや、これからこいつら(ゴーレム)に面倒事を任せられると思って。」

 「ああ、そう。」

 「よかったな、レイ、ニートまっしぐらじゃないか。」

 「おい、リュウハ、俺の事バカにしてんだろ。」

 「ちっ、ばれたか。」

 「おい!!!」

 

 まあ、そんな事を話しながら歩いていたら日が暮れてきた。 

 今日はここらで野宿としよう。

 では、また明日。

 おやすみなさい。

  

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