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主人公に憧れたモブ  作者: グレンリアスター
第1章
2/6

転生

 俺の名前は平穏平子。

 日本の栃木県に生まれた、ごくごく普通の少年。

 え?変わったところはあるかって?

 一応、あるよ。


 俺には前世の記憶がある。

 小さな工場で働いていた男の記憶を持っている。

 名前とか家族のことは忘れたけど、なんとなく俺は前世では普通に……そして地味に生きていたんだという記憶はあった。

 

 だから転生した事に気が付いた時は俺は死ぬほど嬉しかった。

 異世界転生もののアニメやライトノベルが好きな俺にとって夢の話だったから。

 そして転生した世界は俺が知っている前世の世界とは違う。

 

 生まれ変わった世界は地球だというのは前世と同じ。

 違うところは二つ。

 一つ目は異世界からドラゴンという地球外生命体が侵略に来るということ。

 二つ目はこの世界の人間はスキルという特殊能力が存在するということ。

 そして俺もスキルを持っている。


 嬉しかった。

 俺も物語に出てくる主人公みたいなことができるんだと思った。

 前世では地味に生きて来たけど、この世界では主人公になれるかもしれない!


 なってやる。最高の主人公に!


<><><><>


「行ってきま~す!」


 今、住んでいる家から出た俺は近くの山に向かった。

 生まれ変わってから五年が経ち、今はまだ五歳。

 手足も小さく、体力もない。

 だけど俺は毎日、筋トレや走り込みをしていた。

 そして一番鍛えているのは……スキルだ。


「よし、ここでいいかな」


 人目につかない山の中にやってきた俺は、特別訓練を開始する。


「ふん!」


 全身に力を入れた。

 すると俺の肉体は機械の身体へと形を変える。

 装甲に覆われた機械の身体。

 これが俺のスキルーーー【機械化】。

 肉体を機械の身体にするという能力。


「やぁ!」


 機械になった拳で近くの木を殴った。

 すると大きな打撃音が鳴り響き、木に大きな穴が開いた。

 スキル【機械化】。肉体を機械にすることで人間の身体では出すことができない怪力や速さを使うことができる。

 だけど【機械化】の強さはただ単純にパワーやスピードを強化するものじゃない。


「変形!」


 俺は機械の左腕をガチャガチャと変形させ、緑色に輝く剣にした。

 スキル【機械化】の本当の強さはありとあらゆるものに変形すること。

 今はまだ剣しかできないけど、何度もスキルを使い、鍛えれば多くのものに変形できる。


「よし!絶対に主人公になってやる!」

 

 ずっと憧れていた主人公に……俺はなる!


 読んでくれてありがとうございます。

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