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あこがれのひと~みうらじゅん~

 憧れの人、いますか?


 恋愛的な意味ではなく憧憬(しょうけい)の意で。

 尊敬はもちろん、目標としているとか、この人みたいになりたいとか。

 あるいは追いつきたいとか超えたいとか。

 憧れといっても、その形は人それぞれですが。


 では、私の憧れの人はというと、何人かいます。

 今回はその内のひとり、あの人のお話をして参ります。



 それは......みうらじゅんです。



 大好きなんですよね。

 昔から。

 いわゆる「サブカル」の人なんですが、今でいうサブカルとも違う気がします。

 元々は漫画雑誌『ガロ』で、漫画家としてデビューするも、その後は独自の路線で様々な形でオモロイモノを提供しています。

 

 みうらじゅんの世に送り出したモノは実に幅広く、色々なモノがあります。

 一般的にもっとも有名なところだと『マイブーム』と『ゆるキャラ』ではないでしょうか。

 今でこそ、みんな当たり前に使っている言葉ですが、生みの親はみうらじゅんなんです。


 ゆるキャラなんか、みうらじゅんが着目する以前は、地方に埋もれたガラクタみたいな存在でした。

『SM』に市民権を与えたのが団鬼六なら『ゆるキャラ』に市民権を与えたのはみうらじゅんかもしれません。


 もちろん、一般的に浸透していないモノも含めたら、他にもたくさんあります。

 もらっても困る土産物『いやげもの』

 とんまな祭り『とんまつり』

 街中で該当する漢字を見つけて集めて完成させる『アウトドア般若心経』

......等々、挙げたらキリがありません。


 そこで!


 今回はみうらじゅんの著作に絞って、その中から三本ご紹介いたします。

 


『青春ノイローゼ』


 こちらは、1999年12月5日に双葉社から刊行された、みうらじゅんの自伝的エッセイです。

 取り上げているモノは実に幅広く、俳優の岡本信人や小倉一郎、落語家の桂米朝、他にも海外のロックミュージシャンからインドからポルノ映画から学生時代の恋愛まで、盛りだくさんの内容となっております。


 なお、「取り上げる」といっても、その視点が我々凡人とは(いささ)か異なります。

 それは、一風変わった奥深い、独特で名状しがたいものです(笑)。


 ただこれだけは言えます。

(個人的に)これは名著です。

 是非こちらの著作をお読みになって、みうらじゅんの深みにハマってみてはいかがでしょうか。



『とんまつりJAPAN』


 こちらは2000年7月31日に集英社から刊行された、みうらじゅんの旅エッセイです。

 旅エッセイといっても、もちろんただの旅行ではありません。

 みうらじゅんが全国各地の「奇祭」を巡る、異色の旅エッセイです。


 まず目を引くのが「奇祭」というパワーワード。

 なんとも妖しい興味をそそられますよね。


 奇祭とはなんぞや?


 実は、我が国では、全国各地で次のような祭りが伝統的に行われています。


・笑い祭り(和歌山県)

・尻振り祭り(福岡県)

・牛祭り(京都府)

悪口(あくたい)祭り(栃木県)

・うじ虫祭り(愛知県)

・へトマト(長崎県)


 上記は、こちらの本で取り上げられているものの一部です。

 一部ですが、すでに異様ですよね(笑)。

 その異様な祭りに、みうらじゅんが迫っていく......面白くないわけがありません。

 はい。

 読むしかない!


 

『アイデン&ティティ』


 こちらは1992~2004年にかけて刊行された漫画シリーズです。


 当作品は、2003年に映画化もされています。

 田口トモロヲの初監督作品で、主演は銀杏BOYZのボーカルの峯田和伸。

 さらに脚本はクドカンこと宮藤官九郎が手がけており、ROCKな映画となっております。

 私は銀杏BOYZも大好きだったので、この映画はどストライクでした。


 なお、映画化されているのは原作の一部で、原作漫画ではもっと長い物語が展開します。

 では肝心の内容はというと、簡単に言うとバンド物語です。

 ロックミュージシャンを目指す主人公の、涙あり笑いありのヒューマンドラマです。


 この作品の面白い特徴として、ボブ・ディランが登場します。

 といっても幽霊のような存在としてですが。


 ボブ・ディランは、1960年代から活躍する、シンガーソングライターです。

 彼の詩に心を動かされた人間は、果たして世界中に何人いるのか。

 

 そんなボブ・ディランが、悩める主人公の前にたびたび出てきては、主人公に助言を与えます。

 助言といっても、すべてボブ・ディランの曲の歌詞なんですが。

 この辺りの演出は、とりわけ音楽好きの人間にとっては「わかるわぁ~」となる所かもしれません。


『みうらじゅん』というと「独特なオモロイモノ」をイメージする人が多いと思います。

 それは間違っていません。

 しかし、それだけでは決して語れない奥深いモノもあります。

 その典型のひとつが、この『アイデン&ティティ』なのではないでしょうか。



 以上になりますが、敬愛するみうらじゅんについては、まだまだ語り足りません。

 またどこかで、改めて書きたいと思います。

お読みいただきまして誠にありがとうございます!

感想やいいねなどいただけますと大変励みになります。

また、私の小説もお読みいただければ嬉しい限りです!

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