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ママ友
喘息になってからの、真奈美は毎日発作を出していた。
夜中は、前に住んでいたところの近くの、女の先生がみてくれて感謝しか無かった。
いつでるか、いつ…いつ…
時と場所関係なく、突然出す発作の回数は、気づけば一日に数回の時もあった。
この頃から、真奈美は少しずつ薬が増える。
薬嫌いの子供に、いかに薬を飲ませるかは至難の業だった。
気づくと一日真奈美から目が離せなくなり、笑わず、泣かず、怒らずで、真奈美は大人しい子に育っていく。
その頃、病院までタクシーを使っていた澄子にママ友ができた。
近所の人で、その人が車をいつも出してくれた。神田さんは、真奈美を子供のように心配してくれて、神田さんの娘さんも、妹のように可愛がってくれた。
澄子は初めて、友達と紹介できる人と出会えた。