暗殺任務
「この宿は、ドーン王国が管理していない宿の一つだから、ドーン王国に名前がバレることはない」
とファルが教えてくれた。
女子組と別れ男組になったところで、切り出してみた。
「全員が集合したところから、誰かが尾行をしてきているな」
「え?そんなことは感じないぞ?」
とカイルが言い、ファルも首を傾げている。
「いや間違いなく付けられている。」
俺らを見ている視線、俺らを追ってくる足音、全て前世で経験をした。
「だが、この感じは初心者だな」
普通、上手い人が尾行するとなると、暗殺されるまで気づかない。
「うまくいけば、返り討ちにし情報を奪えるかもしれない。」
「なら、返り討ちにするしかないな」
「そうだね」
と2人が同意したところで、懐からナイフを出し後ろへ投げつけた。
「うぅぅ」
と、うめき声とともに、後ろにいたビジネススーツの男が倒れ込んだ。血は一滴も出ていない。
なぜなら、ナイフの持ち手の部分を相手の顎にヒットさせたからである。
「今のうちに縛っておこう」
と、スーツの男を捕まえることに成功した。
「別に俺らに「尾行している人がいる。」なんて言わなくてもよかったんじゃないか?」
とカイルがヘソを曲げて聞いてきた。
前世でも、後ろにいる敵にバレずに暗殺する仕事は沢山あった。でも今回は、殺すより、生かした方が都合がいいからアドリブでナイフを半回転させて顎に当てた。
(アドリブだったけど上手くいってよかった)
「すごい技術だね。相手に悟られず、傷もつけずに捕獲するだなんて」
とファルが尊敬の視線をむけている。
「まー、そんなことより、レイサたちと集合してこいつの情報を奪いに行こう」
と上手くいってってニヤニヤしている顔を隠しながら、レイサたちの部屋へ向った。
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「俺は、ドーン王国のスパイです。」
と目が覚めたスーツの男が話し始めた。
「戦争が始まり、優秀なスパイはほとんど戦争の情報戦に駆り出されていて、僕のような半人前のスパイが、この国に来た怪しいやつを 備考しているのです。」
と色々教えてくれた。初めは頑なに情報を教えてくれなかったから、ナイフを首元に当てて脅したらすぐに情報をはいてくれた。
(いや、こんな脅しで情報を売るなんて、、、)
と思いつつ黙って話を聞いていた。
一旦このホテルのオーナーに「こいつを他国に売ればかなりの金になる」と言い身柄をあげた。
もちろん、盗聴器をつけて。
「つまり、この国には、手の空いている優秀なスパイは居ない、ということかしら?」
「そう言うことだね。この情報で一気に気持ちが楽になった。」
とレイサとファルが言っている。
(さっきの男、情報戦とか言ってなかったか?)
「なー情報戦はどう言うことをするんだ?」
と質問をしてみることにした。
「そうだね、相手がどこを攻めてくるかとか、敵の兵の数はどれくらいか、とかかな」
「じゃあさファル、それをする人間がいなくなったらどうするんだ?」
「まず負けるだろうね、それがどうしたの?」
「わかったぞ、戦争を止める方法が、このドーン王国のスパイを騙したり、暗殺したり、裏切らせたりして、この国の王ではくスパイを標的にするんだ!」
そうして、この戦争を止める作戦は決まった。
ファル、カルベルト、カイル、レイサ、スラン、この5人には武器がある。
機械、暗殺、武器、変装、危機察知
共通していることは、[全てのスパイに弱点を作り出すことができる]ということである。




