第6話~能力の混在~
俺はギルドメンバーと一緒に、依頼の基へ向かった。
そこはだだっ広い草原というか湿地帯のような場所であった。
「さあ着いたぞ!いっちょスライム狩りだ~!!!」お前ら...ここにいるスライム全部蹴散らしてこい!!!!陽介は俺と一緒に能力の特訓だな。」
「はい!よろしくお願いします!」
「じゃあそっちは頼むぞエリス~」
「ほなブチかましていきますか!!」
「リーダー...女性陣の勢いすごい...ですね...。」
「あぁ。あいつらは能力もいい能力してるんだがそれ以上に元気がいいからな~。ハッハッハ。よし。じゃあお前もやるか!」
ー この人マジで漫画みたいな笑い方するんだな...。
ー でもこれからついに実践か...。俺の属性は何なんだろうか...。どんな能力が使えるのかな...。
「じゃあまず、自分の使いたいような能力をイメージしてそれを形にしてみろ。どんな能力が使いたいかをイメージすることが大事なんだ。」
ー 自分の使いたい能力か...。
ー 手から電気とか出たらかっこいいよな~。イメージして現出する...。
何も起こらなかった。
ー これはうまくいかないか...。じゃああの木の下に移動してみるか...。
「瞬間移動...。」
キュイン
「と、飛べた...。位置もほぼイメージした通りだしこの能力は使える...。」
「陽介~!!いいじゃねえか!!じゃあ次は物体のテレポートやってみるか!この石をあいつらの近くに移動してみろ。」
ー イメージするんだ。意思を飛ばす場所を...。
スッ
「今回はイメージだけで実行することができた...。俺は瞬間移動者なのか...。次はこの岩だ。」
ー あれ...。さっきと一緒のやり方なのに飛ばない...。
「陽介の瞬間移動にはまだ質量制限があるみたいだな。能力には誰でも制限があるし、その上限が引き上げられる時には能力ランクが上がった時だ。これは経験や知識を積めばある程度までは上がる。まあその本人のポテンシャルに応じてランクの上限があるけどお前は双方技術者だ。伸びしろは計り知れない。何ならお前は光属性魔術も使えるからな~!ハッハッハ。」
ー 俺に...魔術...か...。
「陽介。お前にこの剣をやろう。これはお前の魔術とリンクしてその術の威力向上の補助ができる。実はお前の魔法ランクは高魔術師で既に碧依よりも高いんだ。」
「え?俺ってそんなに魔術適正高かったんですか?ていうかリーダーなんでそんなことわかったんですか?俺の脳みそにでも侵入しましたか?!」
「陽介よ...。俺は精神系の魔術師だ。人の能力をみたり、その人のに干渉してコントロールすることだってできるんだ。結構この魔術って応用が利くんだぞ~!お前も瞬間移動とこの剣を使えば戦いだって簡単だ。かっこいい詠唱と技名なんて考えて必殺技だって使えるんだぞ~。羨ましいぜ!その能力。ハッハッハ」
ー かっこいい詠唱に必殺技...。この剣と瞬間移動の応用...?なんかやっぱり俺ってラノベ主人公みたいじゃん!!!ただ鍛錬がいるんだよな~...これから頑張んなきゃだな!
俺のモチベーションは最高潮に達した。
双方技術者がいかに未知なるもので、神秘的なものなのか。それを今、誰も知ることはなかった。
ご覧いただきありがとうございます。こちらの作品は不定期更新となっております。
また作者の語彙力のなさなど思うところはたくさんあるかもしれませんが、温かく見守っていただけると幸いです。