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転生魔術師の覇道譚  作者: 蒼翔ユウキ
第四章~魔法の神髄とその力~
57/57

第55話~愛と前進~

本作品をご覧いただいてありがとうございます。

不定期連載ではあるものの、2カ月ほど間を開けさせていただいていました。

さて、今話から第四章が開幕いたします。

章ごとの話数としてはそこまで多くはならない計算ではありますが、その代わり一話毎の量が多くなると思います。

またお付き合いいただけると幸いです。

 春香未来がこの世界から去ってから1か月が経とうとしているとある日、ここエクスパンドライズには今までと何ら変わりない日常が流れていた。

 今思えばインテグラリッシュ王国のアブドゥル=ハピダルと戦って以来長いこと大規模な戦争には関与してこなかった。

 もちろん他国では絶えず争いが続いているが、エクスパンドライズには気休め程度の期間ではあるが平穏な日常が流れていた。




 春香が最後に立っていた場所は未だに芝が生え変わることはなく魔法によって焦げたままだった。

 陽介は春香が最後に旅立ったその芝の上に寝そべり天を見ながら毎日を振り返っていた。




 最初にこの地に来た時は何もわからない、言葉も通じない、そんな地で餓死しそうになっていたところを黒いローブを羽織った謎の少女に助けられたところから始まった。

 その少女は柊碧依と名乗り、柊について行ってこの教会、あの時は冒険者ギルドって言われたっけか...。

 そんな感じでここでの暮らしが始まったなぁ...。

 そして貴重な双方技術者(ダブルスキル)ということで囲い込まれることになって最初は存在すらも隠蔽されたっけ。

 でも秘匿作戦はいつまでも続くことはなく、未熟ながらに志願して戦いに参加したなぁ...。

 緊張とか不安とか、あの時はどんな感情で戦っていたんだろうか、あまり思い出せないような...。

 インテグラリッシュ王国に修行へ行って初めて春香さんと出会って俺は色々学んだ。

 戦い方の基礎から応用、戦闘における座学や戦術的なコンビネーションまで、今ある程度戦えているこの俺を作ってくれたんだよなぁ...。

 そしてアンドロメダ皇国との戦いを経てハピダルと戦った...。

 そしたら春香さんは俺の目の前から姿を消した...。

 なんて声を掛けるべきだったか、本当にこれでよかったのか、今でも分かんないんだよな...。



 陽介は春香があの日から毎日そうだった。

 心の中の拠り所を失ったような感覚があり、それは日にちが経てば経つほど大きくなっていた。

 喪失感を感じた直後よりも後々自分の言動に対して思うところがあったのだろう。

 それはマリアーノが想定していた期間よりも大分長く続いており、陽介の実戦やそれ以外の生活にも少なからず影響してくるのではないかとかなり心配していたが、これ以上刺激を与える可能性があると危険であるとも分かっているため、誰も深く陽介と安易に関わることができなかった。

 それも相まって余計に陽介は喪失感を感じているのだが、それを知るものは誰もいなかった。



 マリアーノは一つ先の未来を見ていた。

 それはエクスパンドライズにおける新たな危険の匂いであった。

 詳しいことまでは予見できなかったが、ざっくりと見えた。

 次のターゲットが陽介ではないことも分かった。


 マリアーノは公表しようか迷ったがアルザードの陽介以外のメンバーに伝えることにした。

 陽介に伝えなかった理由は「何かを失った者は必ず強くなって帰ってくる。ただその過程で無理をして自分を見失う可能性がある。」とマリアーノは語った。

 陽介は良くも悪くも熱血タイプなのである。

 時には自分を忘れるほどまでに真っ直ぐ突き進んでしまうことをマリアーノはよく分かっていた。

 一つずつ解決していけばなんてことないタスクですら焦りからなのか上手く片付かないことすらあるのだ。

 マリアーノは迫る戦いに対して若干の不安と危機を感じていた。




 とある日の昼、教会の大聖堂部分で掲げられている大きな十字架を見つめ、何かを言いたそうにしている陽介の姿があった。

 シスター達はなるべく刺激しないようにという命をマリアーノから受けていたため陽介に近づくことはなかったが、傍を通る人が皆心配そうな表情をしながら陽介の横を通り過ぎていた。

 またアルザードのメンバーも通ることがあったが、それもまた陽介が何を考えているのかが全く分からなかったがために放置しておくしかなかった。

 陽介はその頃、頭の中では神に教えを請いていた。

 自分の未来はどうなっているのか、成長するためにはどうするべきか、本当の自分のあるべき姿は一体どんなものなのかなど皆が想像しているようなネガティブな感じではなく、本人の気持ちは比較的前を向いていたのだ。

 ただ真剣な眼差しだったからだろうか、一人を除いて誰もこの気持ちを理解してはくれなかった。


 神に教えを請いたはいいが、本来の正しい礼法など全く知ったものではない陽介に天啓は訪れなかったが、何かに頼るということで晴らすことのできる何かがあるということに気付いた。

 少し気晴れした陽介は少し微笑みながら街を歩き始めた。

 春香がいなくなったことを引きずっていたこと、その必要もないのに勝手に自分の心の中だけに想いを閉じ込めて苦しくなっていたことが馬鹿馬鹿しく思えていた陽介だった。

 太陽が沈んでいく頃に陽介の気持ちはいっぱいの晴れヘと移っていった。


 そんな陽介にいち早く接触したのが葉山恭介だった。

 流石は無属性でも個性派集団アルザードを取り仕切るリーダーなだけあってメンタリティの部分でのケアというのは上手かった。

 ならなぜこの気持ちが前を向いているタイミングになったかというと、陽介の居場所をただ知らなかったからであって、本来ならばもっと早い段階での接触を狙っていたという。

 ただ恭介の想いはただ一つで、「早く戻ってきてほしい。」という願いだけであった。

 戻ってきてほしかった理由はいくつかあるが、一つはアルザードとしての戦力の問題だった。

 元々高い攻撃力を誇る流動的な特攻部隊だったが、陽介の加入によって更なる高さへのレベルアップと主戦力としての責任が増加してきていたのであった。

 その中でマリアーノが次の戦いの予知を見たということだから、戦力としての陽介の復帰をとにかく急いでいた。

 もう一つの理由は、陽介がいないとアルザードは恭介以外全員が女性陣なのである。

 一緒に風呂に入る友、ただただ駄弁る友として早く陽介に会いたかったのだ。


 恭介は背後から陽介に近づいて行ってそのまま目隠しをするように目を右手で覆って、左手で腹部を抱きしめた。

 急な出来事に陽介は困惑していて、状況も呑み込めていないのか言葉すら出てこなかった。

 陽介は身の危険を感じ咄嗟に両手に魔術によるエネルギーを溜めようとしたその時、「ちょ、ちょっと待て!!」と恭介が声を上げて両手を離した。

 陽介は振り返るとニッコリ笑顔のゴリラが二足で立っていることにまた驚いた。

 ただ顔を見ると恭介だったため安堵の表情を浮かべて恭介に話しかけた。


 「リーダー、何してるんですか?痴漢ですか?強姦ですか?あ、その...俺はそういうの、別に本人の自由だと思いますよ...!」と陽介はハハハと愛想笑いをしながら恭介から目線を外した。

 「ちち違うから!!!俺はそっちじゃない!そんなことしに来たわけじゃないの!!!」と勘違いする陽介に対し必死に誤解を解こうとしていた。

 「じゃあ何してるんですか?」

 陽介は恭介から目線を外したまま問いかけた。

 「俺はお前に会いに来たんだよ...、陽介。」

 ちょっとしっとりボイスで格好つけた感じで話したため絶妙に気持ちが悪いような雰囲気になり、陽介は引くように一歩二歩と後退した。

 「陽介に会いに来たって言うのは本当。お前には早く立ち直ってほしかったからさ...。今の感じを見たらきっともう前向いてるとは思うけど色々話。聞かせてくれないか?」と恭介が言うと二人は少し楽しそうに何処かへ歩いて行った。


 そうして二人がやってきた場所は、以前恭介とマリアーノが色々と座学やら何やらと行っていたもう使われていないコロッセオのような見た目をした古びれた闘技場だった。

 恭介は特にここに連れてきた意味はないようだが、歴戦の勇者の匂いがするという感覚的な理由でこの場所を案外気に入っていた。

 一人の時も悩みがあればここへきて深呼吸をし、自らを落ち着かせ奮い立たせていた場所だった。

 「陽介、久しぶりに漢の話でもしないか?」と恭介は土俵の脇に腰を掛け陽介に話しかけた。

 「漢の話...ですか?そうですね...。俺、最近誰とも話してなかったし...。」と、陽介は少し戸惑いながらも恭介の横に座り、春香がいなくなってからの期間のことをゆっくりと話し始めた。

 「俺、春香さんが消えて正直どうしたらいいか分からなくて...。今までの人生の中でお別れなんて機会卒業くらいしかなくって、もう絶対に会えないっていう状況に対峙したことがなくって...。それなのに俺は自分の想いなんか何も伝えられないまま感謝の一言すら言えないなんて情けなくてしょうがないというかなんと言うか...。そんなこと考えてたらいつの間にか誰かと一緒にいることが少しずつしんどくなって、またこの人たちも俺の前から消えて居なくなるかもしれないって思ったら深く関わらない方が最後を考えた時には幸せなのかもって思って...。」と、陽介は誰にも明かしてこなかった胸中の想いを少し詰まりながらではあるが恭介へと語った。

 すると恭介は陽介を理解したかのように話を始めた。

 「陽介が思っていること、それはみんなも思っていること。別れが寂しいのならば出会わなければよかった...。俺もそんなこと、何回だって感じてきた。実は俺さ、昔に友を病気で亡くしてんだ。それもまだ14の時にな。高校受験を控えた年明け前の冬のある日、前日まで仲良く遊んでた奴が次の日、学校に来なかった...。そして朝先生からあいつが病死したって聞かされたんだ...。そん時言葉なんかでなかったし驚きと喪失感から涙すら出てこなかったんだ。昼ごはんも味がしなかった。誰かと話す気すら起きなかった。俺もそこで初めて別れの怖さってものを知ったさ...。俺も急に居なくなっちゃったからさ、お通夜の時にも何回もあいつに起きて嘘って言ってくれって思ったさ。それでももう失ったものは帰ってこないっていう現実を叩きつけられた気がしたんだ。だから俺は誓ったよ...。あいつの分まで人生楽しんでいつか天国で見たもの、聞いたこと、覚えていること、その全部を伝えてやるんだって...。だから別れって言うのは全部が全部マイナスではないんだよ...。出会いがあれば別れがあるのは当然。だから人は幸せを共有し最大限人生を豊かにしようとするんだ。だから出会わなければよかったなんて思わないでほしいな...。」と恭介は自身の体験談を交えながら陽介に出会いと別れの重要性を説いていた。

 陽介には少し恭介の話が重かったようで、なんて反応したらいいか分からなくなりただ下を見つめていた。

 その人にはその人なりの苦難や挫折というものがあることを理解しながらもそれが自分はまた特別な思いをしていると思っていた自分自身に対して僅かながら陽介は怒りを感じていた。

 そんな思考がフリーズしている陽介に向かって恭介はまた話し始めた。

 「陽介が辛い思いをしたって言うのは傍から見てただけだけど俺にはよく分かる。自分にイライラする。そんな気持ちもよく分かる。後悔だってあることくらい分かってる。俺が同じ立場だったらきっと同じようになってると思う。でも人は後悔や挫折なくして強くはなれないものなんだよ。壁を超えるから成長する。今までの自分を超えるから強くなれる。だから今お前の心にあるその想い...。絶対に忘れないことだ。その想いがお前をまた強くするんだからな...。」と恭介は陽介の背中を軽く叩きながら優しく語りかけた。

 その言葉を受けた陽介は少し顔を上げて教会で十字架に祈りを捧げていたことを陽介に話した。

 そこでは「誰かに頼っていいということ。それは最終神頼みだって良いんだ。ただ一人だけで抱え込まない。」ということを感じたと陽介は語った。

 恭介は横で軽く頷きながら陽介の話を聞いていた。

 少しでも抱えているものが軽くなればいいなと思いながら。




 こんなシーンでも見ているのがアスケル=マリアーノという人物だった。

 普段だったらただの日常の一コマに過ぎないこのシーンだが、マリアーノは見ている。

 それは首長たる所以からか、それは分からないが彼女はどんな時だって見ているのだ。

 行くところまで行った陽介に対して恭介が接触するのが最適と考えていたのもやっぱり彼女であり、過度な干渉を避けるように指示・行動していたのも彼女自身だったのだ。


 こうなってくるとやはり恐ろしいのはアスケル=マリアーノという人物の能力そのものなのである。

 魔術師としてアブドゥル=ハピダルとともに一時代を牽引した彼女は闇の属性魔術を完全習得し、その利点を存分に生かし精神系魔術の完全習得を目指しているというものだ。

 ただ精神系魔術の習得に応じ闇の属性魔術は衰退の一途を辿っているというのはご存じだろう。

 しかし闇の属性魔術の様々な特性によって予知や過剰洗脳など魔術としての形ではないものとして顕在しているものも多々あり、魅了体質や並外れた統率力なんかも特性の一部だという。

 実はこの世界に存在する六属性の中でもかなり希少性が高いのが光と闇で、元素属性よりも高い攻撃力を誇るというが、光属性が表の支配者だとすれば闇属性が影の支配者だと言われるくらいには戦闘以外の部分で長けているのが多いのが最大の特徴なのである。

 そういった基本情報をもとにしてもアスケル=マリアーノという人物が如何に支配者として成功しやすい要素は十分にあるのだ。

 また過去の実績からも見て分かるように、マリアーノは非常に頭がキレているのだ。

 魔術に対する対応はもちろんのこと、今のエクスパンドライズを創りあげた際の戦略的な部分までとにかく抜け目ないのが彼女自身なのである。

 正直、トップクラスで敵に回したくないような人物であることは間違いないだろう。


*六属性などの情報は公式設定集に概要記載




 日々は様々な事象の移り変わりで成り立っている。

 それは特別なイベントがあったって、何ら変わり映えのない日だったって同じことなのだ。

 ただ人はその普遍的な毎日の繰り返しのことを日常と呼んだ。


 エクスパンドライズにもそんな日常が訪れていた。

 穏やかに吹く風に身を任せながら空を滑空してみたいような、それほどまでに平和な日が続いていた。

 春香未来がいなくなって、普通なら他国の標的になっていてもおかしくない時期になぜこんなにも平穏な日々が続いているのだろうか。

 この状況を見れば、知っていれば誰しもが狙うことが無難な選択である言わば安全牌のような立ち位置にいた訳である。

 すべてを破壊するような人間兵器がいるわけでもなく、ましてや国内最強戦士が旅立った後で部隊の再編すら儘ならないという内政的にみれば絶望的な状況であったのだ。

 エクスパンドライズ内のシスターたちは特にこの状況に怯え震えていたようで、いつ何が起こってもいいようにと備えていたため、国内では意外と危機感というものがあったようだ。

 特にシスターは戦うことができなければ精神系の攻撃魔術が使えるわけでもないため、マリアーノも特に注意を払ってみていたというところもあるだろう。


 ならなぜ戦争が起きなかったのか。

 実はそれもまたマリアーノが仕掛けた魔術が理由なのだという。

 その魔術というのが外部へ対する洗脳であり、どんな効果があったかというとエクスパンドライズという勢力を一カ月という期限付きではあるが記憶や情報から完全に消し去ってしまうなんとも荒々しく想像もつかないことを実行していたのだ。

 さらにその魔術を使っていることはマリアーノ本人以外誰も知ることなく、エクスパンドライズ内でも恭介のような主要人物にすらも秘匿な情報であった。

 怖いくらいの徹底ぶりでエクスパンドライズは平穏な日々を手に入れていたのであった。






 陽介と恭介は久しぶりに会って直接話せたことで少し盛り上がっているような雰囲気があった。

 陽介が引きこもっていて知らない間の仲間の話や恭介自身がどうして春香を送るための手伝いをしていたのか、それに至るまでの経緯などその内容は様々だった。

 陽介はじっと見つめるような眼差しでその話を聞いていた。

 恭介自身も見送るのは辛かった。

 それでも誰かの夢を応援することも自分の使命なんだと、そう言い聞かせていたこと。

 恭介は自身の心情を赤裸々に語っていた。

 恭介にとって春香未来という人物が誰も成し得ない場所へ挑戦する勇者のような存在だったこと、またそれ以上に自分に対しての可能性をより拡げてくれるような存在だったことなど色々な想いを恭介も抱えていた。

 ただ陽介と違うのは自分の中に留めておくだけの想いであったこと、またこの期間少なからず陽介よりかは春香と時間を共に過ごし、彼女なりの心情も理解出来ていると思ってるいるからだった。

 また最後に同じことに向かって行けたことに対して感謝と尊敬の念を抱いていたのも恭介だった。


 恭介が思いの丈を語った後ふと陽介の方を見ると、何も言わずに下を向く陽介の姿があった。

 抱えているものは人それぞれ違うながらも似たような思いや悩みを抱えているのにも関わらず自分はどれだけ籠っていたのだろうか、そう考え自分の未熟さを直に感じていた。

 それでも頑張って上を向こうとする陽介の姿を見て恭介はそっと立ち上がり歩き始めた。

 その背中はリーダーらしく大きくて頼りがいのあるものだった。





 恭介がマリアーノに陽介の精神状態のことでゴーサインを出したため、エクスパンドライズにいる全ての戦闘員は教会地下の大講義室に集められた。

 皇雄一率いるアンドロメダ皇国との戦いによって全体数は減ってしまったが、アルザードをはじめロジェスタンスやステピックムーブなど多くの部隊が一堂に会した。

 マリアーノが壇上に現れた時、講義室は一瞬で静寂に包まれた。

 そしてその静寂を切り裂くかのようにマリアーノは言葉を発した。

 「こうやってみんなが集まるのも久しぶりのことね...。前からは人が減ったり部隊が増えたり、色々あるけどこうやって集まってもらったのには理由があるわ。恭介には言ったかしら...?ここに新たな戦争の匂いがするって。それもかなり規模の大きいものよ。本当はもっと早めに伝えたかったけど春香ちゃんのことで私もなかなか手いっぱいだったからねぇ...。」と、いつになく真剣な表情で話していたマリアーノだった。

 戦争というフレーズによって少し室内が騒然とした雰囲気となったがマリアーノは表情、口調、姿勢など何一つ変えることなく話を続けた。

 「戦いもあって、その影響でこの国は今転換期で...、正直個々の力だけでは厳しい戦いになると思うわ。私の予知には限界があってどんな敵だとかそういう類のものは分からないけど、私はみんなを守りたいの...。もう誰も失いたくないの...。だから私はこれまでも、そしてこれからも戦い続けるって決めた。誰ひとりこの世から不幸な人をなくすために。だからまた皆にはついて来てほしいの...。そして私は私だけの正義のために...。」とマリアーノは自身の野望でもある自身のような召喚者という人間兵器的な扱いをされる立場の人の増加を食い止めるべく立ち向かうと宣言した。


 マリアーノから今後の大まかな展望が話されこの集会は幕を閉じた。

 この集会で久々にアルザードは全員集合することができ、まずは陽介以外の全員が安堵の表情を浮かべていた。

 陽介はその表情の意味を知ることはなかったが、多少の違和感は感じていた。

ご覧いただきありがとうございます。

こちらの作品は不定期更新となっております。

また作者の語彙力のなさなど思うところはたくさんあるかもしれませんが、温かく見守っていただけると幸いです。

また、本作品はTwitterでの投稿告知を行っておりますので是非「蒼翔ユウキ」(@sosho_yuki)で検索していただけると助かります。

今後ともよろしくお願いします。

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