第4話~冒険者ギルド~
俺は久々に目覚めのいい朝を迎えた。
そして、台所?らしき場所から何かを切る音がした。
ー 柊...。もう起きていたのか...?今の時間は......
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!もう12時過ぎてんじゃねえかよぉぉぉぉぉ。」
「ど、ど、ど、どうしたんですかぁぁぁぁ~。」
俺があまりにも変な声を上げたからか、柊が慌てて布団まできた。
「いや...だって...もう12時をとっくに過ぎてるから...。」
「そうゆうことでしたか...。あんまりにも気持ちよさそうに爆睡してたから放置しといたんですよ~ww」
「でも今日冒険者ギルドに俺を連れてってくれるって言ってたのにこんなに寝ちゃって大丈夫なんですか?ましてやギルドに用事があるのは俺の方なのに...。」
「大丈夫ですよ~。この地域の冒険者ギルドは基本朝から晩まで空いていますしここからすぐのところにありますのでご心配なさらず。とりあえずご飯でも食べましょうか!」
そして昼食も済み冒険者ギルドへと向かった。
見た目は何とも言えない形をしているがどこか教会っぽい見た目をしている。
中に入るとイメージしていた倉庫の中見たいな冒険者ギルドとは違い白いクォーツやステンドグラスでおしゃれに且つ神聖な雰囲気に装飾されている。
「ここが冒険者ギルドとなります。まずは最高責任者である魔法の神官に挨拶でも行きましょうか。」
「やあ柊さ~ん。ご機嫌はよしでございまするか~?」
「はい、魔法の神官様。」
「今回はどんな要件で~?」
「実は新たな転生者が現れて、その者を連れて参ったという所存でございます。そしてアビリティスキャンを行い、彼の適性を見極めようかと...。」
ー こんな違和感だらけの日本語を使う人がここのトップなのか...
見た目の印象はいかにも欧州の金髪美女って言ったところだ。
「こちらの者が新たなる転生者の佐藤陽介さんです。」
「ハ、ハ、ハジメマシテ...サ、サ、サ、サトウヨウスケッテイイマシュ..ヨ、ヨ、ヨロシクオネガイシマシ...。」
緊張かなにかわからないけどすっげぇ噛んだ。
ー スタートダッシュ失敗したんじゃねぇか...?マジで最悪や...
「そんなに緊張せんでもいいのよ~。私がここの最高責任者のアスケル=マリアーノよ~。魔法ランクが魔法の神官だからそうやってみんなから呼ばれてるわ~。よろしくね佐藤く~ん。では早速アビリティスキャンでもしようかな~。じゃあその魔法陣の上に立ってね~。」
そう言われると俺は、自分の下にあった半径1メートルくらいの魔法陣の真ん中に立った。
「じゃあ行くね~ん。『天の声よ。我に力を貸し与えよ。』」
ー ”能力解析術式展開。対象:佐藤陽介の能力に干渉を開始...。成功。続いて対象の能力の解析鑑定を開始...。失敗。再度同じ方法で能力の解析鑑定を開始...。失敗。代替策として術式展開者、アスケル=マリアーノの魔力より対象:佐藤陽介の精神に干渉して根本からの能力の解析鑑定に移行します.........。成功。空間投影術式を展開...。成功。これより対象:佐藤陽介の能力名を投影します。”
ー 俺はどんな能力をしてるんだろうか。魔術師なのか、それとも異能の力を操る能力者なのか。どちらにしろ俺の新しい世界はここから始まるんだ!
ご覧いただきありがとうございます。こちらの作品は不定期更新となっております。
また作者の語彙力のなさなど思うところはたくさんあるかもしれませんが、温かく見守っていただけると幸いです。