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転生魔術師の覇道譚  作者: 蒼翔ユウキ
第二章~インテグラリッシュ王国編~
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第25話~上陸~

 全員を集めた葉山はメンバーに例の召喚者の件について相談していた。

 

 「お前らの意見が聞きたい。例の召喚者と戦うことになったらお前らならどうする...。」

 「そんなもの俺が殺ってやりますよ!一発で仕留めてみせます!」

 「いや私に任せな~。私の炎で燃やし尽くしてやるわ。」

 「いやいや。ここは俺の腕試しみたいなもんでしょ~!」

 「いやいやいやいや。私が~...。」

 「お前らいい加減にしろ...。この話は結構まじめな話だ...。一人で向かっていける様な相手じゃないことくらい分かってるだろ...。腐っても召喚者は召喚者だし恐らくアンドロメダ皇国の国王が召喚したとなると魔力もかなり強大なんだ...。決して油断できる相手ではないんだぞ...。」

 「珍しく恭介が怒ってますね...。もし仮に召喚者がいたとしてもその召喚者は最後の最後まで出てこなかったとしましょう。するとそれまでの殲滅作戦は通常通り遂行します。するとそのあとに全員で召喚者を叩けばいいでしょう。」

 「確かに柊の言う通りね...。けど普通の戦闘中に交じってこられると厄介極まりないかしら...。少なくとも私の水属性魔術じゃ召喚者をとらえるのは少し厳しいと思うわ。」

 「じゃあ俺はどうしたらいいんだ...。陽介を使った戦いがきっと理想なのは分かってるんだけどよ...。」

 「ならこれでどうですかリーダー。俺が囮になって敵を引き付けます。敵の目的が俺ならば間違いなく俺を確保しに来るはずです。そこを狙って例のあいつを引きずり出すって感じでどうでしょう。俺だってみんなが合流するまでの時間くらい稼げます。」

 「ただ陽介を奪われないのは当然のことよ~。あなたを失ったら実質私たちの敗北を意味するわ。」

 「エリスの言う通りだ...。陽介の成長ってのももちろん知ってるけど相手の能力も未知数だ...。無茶させるわけにはいかんのだ...。」

「でも俺はインテグラリッシュ王国で色んなことを学んだ。自分の愚かさも実力も知った。レベルアップのために努力だって試行錯誤だって欠かさなかった。春香と一緒に戦略的な学びだって深めた。瞬間的な判断も自分で最適を選べるような特訓だってした。俺を信じてくれ...。必ず成功させてやる。」

 「私も陽介の意見に賛成よ。何かあったらカバーし合えばいい。それがこのアルザードでしょ?だったら進化した陽介に掛けてみてもいいんじゃないかしら...。」

 「イザベラがそんな風に人のこと言うなんて珍しいですね...。ですが二人とも...。万が一の話よ。そう熱くなったって例の召喚者がいる確率の方が恐らく低いわ。」

 「柊の言う通りだな。あんま考えすぎもよくないか~。なら始まったら臨機応変に動いてほしい。俺は後ろでまたバフとかフィールドの展開とかやってるけど戦況見ながら指示を出す。よろしく頼むお前ら...。」


 その頃エクスパンドライズでは...。


 時差的にこちらの方が若干早い開戦となった。

 主戦力はロジェスタンスであるがそこに春香が加わった部隊での戦いである。

 そして最終奥義としてアスケル=マリアーノ本人が攻撃に参加するというまさに背水の陣で戦うという形をとっている。

 狼煙が上がるとともに開戦の火蓋が切られ、その瞬間に両軍の衝突が始まった。

 ロジェスタンスの遠距離攻撃部隊が中心となって前日に奇襲のあった西地区とは正反対でマリアーノが予想していた通り、東地区にあるあの丘での戦いとなった。

 地の利を生かした遠距離攻撃で次々に敵陣を攻め入り、それとともに春香を中心とした高火力を出せる能力者で敵陣の真ん中に斬り込みをかけていった。


 その攻撃はアンドロメダ皇国の攻撃を完全に防ぎ切り、圧倒的な火力を誇る春香を中心に瞬殺し、敵勢力を全く引き寄せない無類の強さを発揮した。

 その圧倒さにアスケル=マリアーノ自身も唖然としていた。

 比較的バランスのとれたエクスパンドライズ随一の大型部隊であるロジェスタンスでの戦い方とは全くかけ離れた戦い方であっという間にアンドロメダ皇国の第一陣を叩き潰して見せたからである。

 

 シールド部隊、高火力至近距離攻撃部隊、遠距離攻撃部隊、そしてバフ付与部隊がそれぞれ重なり合い、お互いの力や能力を理解し合い組織的に動く戦い方が特徴であるロジェスタンスに春香が加わることで先行能力が上昇し、敵陣中央を強行突破するような戦い方ができるようになったのである。

 ロジェスタンスに春香というかけ合わせがまさかの好転し、エクスパンドライズの主戦力になりかねないともマリアーノは思った。

 この力を重視するアルザードの方が春香がマッチしやすいと考えて編成を組んでいたため、本当にまさかのことだった。

 しかし、第一陣ではアンドロメダ皇国には高レベルの能力者というものは見られずにいた。

 

 一方は船でアンドロメダ皇国の西海岸に無事到着したアルザードとステピックムーブであった。

 ステピックムーブのスピードと偵察力を生かしてまずはアンドロメダ皇国の地形を確認する作戦に出た。

 ステピックムーブ6部隊に一人ずつ護衛目的でアルザードのメンバーが付き、各々連絡を取りながら進軍していった。

 

 西海岸上陸後順調に進んでいった作戦は、徐々に自陣を前に置こうというマリアーノからの命令であった。

 上陸部隊は基本が奇襲がメインで絶対に敵には悟られないように行動しなければならないのがこの作戦の難しいところで、アルザード、特に陽介には慣れないことになる。

 自陣を広げていき、ある程度の体制が整った後に開戦という運びになる予定である。

 上陸後一日で上陸地点から半径一キロ圏内を手中に入れ、食料など物資の入手ルートをバレないように確保するというのが目標で、達成され次第一斉に攻撃を仕掛けるという算段である。

 西海岸付近には家屋は少なく、比較的アンドロメダ皇国の一般人を巻き込まずに済むため少々大暴れしても大丈夫であろうという。

 またアンドロメダ皇国の教会は大山の頂上にあり、まるで山城のような佇まいをしている。

 その山は、東側になだらかな道があり、上陸した西側は非常に急な坂でできており、山肌は露出し、岩がゴロゴロと山肌から顔を出している。

 そのため東側には居住地が密集しており西側には軍事施設や要塞のようなものがある。

 そのため西側の防御力は高く、上陸自体もバレている可能性は高いが徐々に自陣を広げていくような作戦を敢えてとった。

 葉山はその作戦の狙いについて「アルザードのが西側で引き付けているうちにステピックムーブに東側に侵略していき、東西を海に囲まれているアンドロメダ皇国の航路を完全に塞いでしまおう。」という狙いがあるという。

 要塞に敵対するならば恐らく高火力高出力が売りのエクスパンドライズ最強部隊であるアルザードが対した方が有効的であり、対召喚者のことも見越しての作戦である。

 

 ー こちらアスケル=マリアーノよ。本土の敵軍第一陣を退けたわ~。でも召喚者っぽい高能力者は見つからなかったわ~。そっちのどこかの要塞で待機している可能性が高いわ。十分に気を付けてやりなさい。 ー

  

 その報告を受けた葉山は自身が共に行動するステピックムーブ部隊に進軍が終了し次第一番手前の要塞の調査及び破壊行為に努める様に指令を出した。

 もちろんその作戦にアルザードも参戦するが、最初の標的をアルザードだけではなく一部ステピックムーブにも行うように指示を出した。

 

 しかし一行にはどんな能力者がいてどんな戦いになるなんてことは全く分からない。

 結局行き当たりばったりの戦争になるのは分かっているが、その中でも最低限踠いてやるという葉山恭介自身の覚悟の表れであった。

ご覧いただきありがとうございます。

こちらの作品は不定期更新となっております。

また作者の語彙力のなさなど思うところはたくさんあるかもしれませんが、温かく見守っていただけると幸いです。

また、本作品はTwitterでの投稿告知を行っておりますので是非「転生魔術師の覇道譚」(@tenseimajutsusi)で検索していただけると助かります。

今後ともよろしくお願いします。

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