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転生魔術師の覇道譚  作者: 蒼翔ユウキ
第二章~インテグラリッシュ王国編~
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第15話~謎の力~

 ー 第三階層ー


 ここはホブゴブリンの巣窟で武装したホブゴブリンが大量に出てくるため、これまでの階層よりかははるかに難易度が上がる。


 「陽介。この階層は武装した相手が敵だ。強魔術ではなく、電刃連鎖とかを組み合わせて、瞬間移動を駆使して戦ってみろ。」


 瞬間移動を自由自在に扱えるようになってからか、電刃連鎖での相手との一対一という所の勝負にめっぽう強くなった。

 自分をある位置に飛ばすことはもちろんのこと、手に生み出した光エネルギーまでもを敵の体内にぶち込むことができるようになったため戦い方の幅が広がったのである。

 

 やや時間はかかったものの、簡単に第三階層を突破していった。

 

 「陽介。電刃連鎖と光撃砲撃の応用で光電の剣(ライトニングソード)が作れるんだ。それを使って第四階層戦ってみようか。」

 「手に意識を集中させて...。イメージして現出する...。」

 すると、陽介の手には光輝き、電気を纏った細長い剣が現れた。

 

 「かなり自在に魔術を扱えうようになったな。この調子でいこうか。」

 

 このダンジョンに来て一気にレベルが上がっているのは実感しているが、急に春香から褒められるようになって俺は嬉しいという気持ちとともに、驚きも感じていた。



 ー第四階層ー


 この階層も武装したホブゴブリンの巣窟である。

 第三階層に比べれば若干、敵の戦闘能力が上がっている。


 「ここも先ほど同様、強魔術は使わずに行こうか。光電の剣で戦ってみるのも一つだな。いったん試しで使ってみようか。」 

 

 「さっきと同じ感覚で...現出する!」

 しかし綺麗な剣だった。

 光魔術のエネルギーに生成された剣は、光が凝縮しているような感じで非常に明るい。

 それに電気を帯びているため、見た目の攻撃力はかなり高そうである。

 

 実は、ここに来てからずっと春香の戦術的研究に協力していたため、剣の動きの最適化や戦いにおけるターニングポイント等を見分ける力が大きく発達していたのだ。

 そのため、剣での戦いにもある程度の知識があるから光電の剣を直ぐに扱えたというわけだ。

 

 電刃連鎖みたいに容易に扱えるものではないが、魔術適正や魔力量の上昇が作用して、簡単に高い攻撃力を誇る戦闘武具の一部となった。

 

 この階層も難なくクリアし、第五階層へと足を進めた。

 ただ、第五階層からは異様な雰囲気を感じた。

 何か強敵がいそうなオーラというか、上から伝わる圧力のようなものを感じた。


 

 ー第五階層ー


 異様な雰囲気を醸し出すこの階層は5フロアごとにいる中ボスであるそうだ。

 その中ボスは完全武装のオークである。

 大きな体に全身を纏った防具、片手には盾、片手には大太刀というかなり強そうな見た目をしている。

 

 「この階層は中ボス階層よ。今使える魔術を駆使して戦ってみなさい。そしてなるべく少ない手で撃破してみせなさい。」


 俺はどこから攻めたらいいかを模索していたら、いきなり敵が斬りかかってきた。

 俺はとっさに瞬間移動で背後に移動した。

 すると、背中側は鎧に覆われていないことが確認できた。

 そして俺はそこに勢いよく飛び込んでいき、光電の剣で斬りこみにかかった。

 しかし敵は反応し、振り返りそのまま盾で俺を強打した。


 ー なぜあいつはこのスピードに反応できたのか。

 ー 遅そうな見た目をしておきながらテンポのいい攻撃には確実に反応してきて反撃までもしてくるって言うのか...。 


 俺ははじめて対峙する強敵にいろんな作戦を考えた。

 先ほどのように背後に回り込んで背中の空いている部分に攻撃を仕掛けるか。

 もしくは強魔術を直撃させ怯ませている隙に、すべてを切り裂く作戦か。

 それか、光の大太刀(ライトニングブレイズ)で一撃確殺を狙っていくか。

 

 考えている間にも敵はこちらを襲ってきているので、ひたすら瞬間移動で背後に回り続けた。

 そして背後をとった時。

 「今だ。食らえ。光撃砲撃(ライトニングバスター)!」

 

 ー キャイーン

 

 渾身の光撃砲撃は盾によって弾かれてしまった。

 「完璧なタイミングだったじゃんか...。なんであれが弾かれるんだよ...。どうすれば...。」

 

 ボコーン


 俺はまたもや盾で吹っ飛ばされてしまった。

 

 ー どうすればあいつに...。

 ー このままだと俺...死ぬぞ...。


 「陽介。貴方は貴方の使える魔術だけに頼りすぎだわ。ピンチの時こそ死の圧力から湧き上がる謎のエネルギーを力に変えてみせなさい。貴方が特訓した約二カ月はこんなもんじゃなかったと思うわ。」

 

 春香からの助言で俺の心は再起した。

 

 「何度やられたって、何度挫けたって、俺が倒れるときは自分に負けたときだって決まってんだ。だからこんなところで立ち止まってなんかいれねぇんだよ。黒稲妻(ブラックライトパレス)!」


 敵は撃ち込まれた雷撃によってしばらく動けなくなっていた。


 「この隙を逃しちゃいけねぇ。光の神よ。我がこの大太刀に大きなる力を与えよ。光の大太刀(ライトニングブレイズ)!」

 

 光の大太刀によって敵は真っ二つになって真っ黒に焦げていた。

 

 「陽介よくやった。一発撃ちこんでから相手を痙攣させて、動けないうちに一撃確殺で仕留めるとはなかなか考えたな。」

 「自分の持てる力を全て使ったお陰ってところですかね...。でも特に考えてたわけじゃなくて...。なんというか...無我夢中であんまり覚えてないんですけどなんか死を感じたんです。」

 「それが死の圧力によって生まれる謎の力だな。私にもそれはよく分らんのだがなんか体が勝手に動くときがあればそれはその謎の力の可能性もあるってわけだな。でも撃破おめでとう。次行こうか。」

 

 

 ー第六階層ー

 

 ここの階層から第十階層までは魔術と相対しなければならない。

 この階層ではウィザードとの一対一である。

 

 「この階層では魔術との戦いになるわ。この階層では陽介も普通に魔術を使って対峙してみなさい。」

 

 するとすぐに敵から魔術が撃ち込まれた。 

 火を纏った弾のようなものがこっちに飛んできている。

 俺はすかさず光撃砲撃を撃ち返した。

 火力勝負となり、陽介と敵の間で互いの魔術が押し合っている状況である。


 「押し込めぇぇぇぇぇ!!」 

 そう俺が叫ぶと、それに応えるように敵の魔術を押し返した。

 「隙あり!」

 俺は倒れこむ敵に一気に斬りかかった。 


 「いい戦いっぷりだったわ。その調子で次の階層も行ってみようか。」

 

 俺は少し違和感を覚えていた。

 それは武装した敵複数よりも魔術師一人と対峙した方が厄介で倒すのにも頭を使うということである。

 武装したものはテレポートで背後に回り込んだり、強魔術を撃ち込んだりすれば意外と簡単に倒せたところはあったが、対魔術師では相手も飛び道具を使ってくるし、どんな魔術を使ってくるかもわからないところからのスタートである。

 それを見抜く力がないと、瞬殺は難しいのではないかと感じた。


  そんなことを感じながら次の階層へと登って行った。

ご覧いただきありがとうございます。

こちらの作品は不定期更新となっております。

また作者の語彙力のなさなど思うところはたくさんあるかもしれませんが、温かく見守っていただけると幸いです。

また、本作品はTwitterでの投稿告知を行っておりますので是非「転生魔術師の覇道譚」(@tenseimajutsusi)で検索していただけると助かります。

今後ともよろしくお願いします。

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