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転生魔術師の覇道譚  作者: 蒼翔ユウキ
第二章~インテグラリッシュ王国編~
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第13話~召喚者~

 まず詠唱をしないで魔術を使うには、膨大の量の魔力を有している必要がある。

 少なくとも魔導士レベルでの魔術師が有する魔力量に成長しなければ、詠唱せずに魔術を発動することが上手にできない。

 

 「詠唱せずに魔術を使用するにも必ずその技名は言わないといけないのよ。そして発動する魔術をイメージして発動することが重要よ。イメージを上手く形にできない人には魔術を扱うのは難しいことよ。陽介だったら瞬間移動は多分イメージしたものを形にできた結果だと思う。それと同じイメージでやればいいのよ。」

 

 この世界の魔術を扱うのに一番大切なことは、自分に合った魔術をイメージし、それを具現化することである。

 そこに魔力量が作用し、火力が決まるというのがこの世界の魔術の摂理である。


 そこで春香とともに魔力量上昇のためのトレーニングを開始した。

 魔力量上昇トレーニングと言っても魔術を発動させ、その回数によって徐々に魔力量を上昇させていくトレーニングと、体力増強トレーニングによる体としての魔力の受け皿の成長のトレーニングのどちらかになるという。

 

 「春香はどうしてここまで魔力量が増えたんだ...?」

 「え?私は...そういえばこの世界に来た時からずっとこの魔力量だわ。」

 「それはどうして...。」

 「私は陽介とは違って召喚者よ。召喚者は基本即戦力として扱われるから最初からそうだったんじゃないかしら...。」


 召喚者とは何者なのか。 

 この世界の闇の一部分である最上部の人間しか知らない秘匿情報のようなものが蔓延っているもののようだ。

 ただ国王の側近である春香未来ですら知り得ない情報だってあるということである。

 

 「まあそんなことは置いといて!早くトレーニングしようか!」

 

 そこから地獄のようなトレーニングが始まった。

 朝晩はランニングと体幹・筋力とレーニング、日中は魔術の練習に取り組んだ。

 

 「まず、使いたい光属性魔術を選ぶところから始めようか。まずは黒稲妻(ブラックライトパレス)。これは文字通り黒い稲妻を打ち落とす魔術で難易度は比較的簡単よ。次は光の洗浄(ライトニングフロー)ね。これは光の力で敵の心の闇を洗い流して浄化するって感じの魔術よ。少し難易度は高めかな~。次は光撃砲撃(ライトニングバスター)。これは少し難しいけど、手に光の魔術を収束させて、それを弾丸にして、まるで砲撃のように打ち込む魔術よ。火力はかなり高いけどコントロールが難しいわね~。これが扱えるようになると立派な魔術師になるわ。」

 「今の俺に扱えそうなものはそれくらいってことか...。」

 「まあそんなところね。ただ陽介は電刃連鎖も使えるならそれの応用で光撃砲撃も使いやすいはずよ。」

 「じゃあ光撃砲撃に決めた。」

 「早速一発撃ってみてよ~!また遠慮はいらないわ~。」

 

 ー 手に光を集中させる

 ー そしてイメージする

 ー これだ!

 「光撃砲撃!」

 

 イメージはしっかりできていたのに全然上手くいかなかった。

 魔術は真っ直ぐにいかずに、その場で垂れてしまった。

 

 「これが魔力量不足ってことよ。陽介は今の魔力レベルではまだ扱えない。毎日毎日の積み重ねが魔力量の上昇にも繋がるし、コントロール力だって上がることが期待できるわ。陽介がここに居るのは3か月くらいって聞いてるしその間に大成させれば十分だわ。焦らずに頑張りましょ!」


 そして毎日同じことを繰り返していく日常続く。

 インテグラリッシュ王国の教会の一部に住んでいる春香と同じ部屋で生活するという思春期男子には刺激的過ぎてなかなか耐え難い生活だったが何とか耐え抜いていた。

 春香曰く、この生活は精神力・忍耐力を鍛えるためのトレーニングの一部であるという。

 食事は毎食、ここのメイドさんが栄養バランスを考えた食事を提供してくれている。

 食事もトレーニングの一部だと春香は言う。

 生活のすべてがトレーニングであると言い、睡眠も風までも体を休めるトレーニングであるという。

 あまりにもストイックすぎる毎日を過ごしていた。


 

 「アブドゥル=ハピダル様。エクスパンドライズよりアスケル=マリアーノ様が参られましたので、こちらにご案内いたします。」

 「ハピダル~。うちの陽介の様子はいかが~。」

 「久しいなマリアーノ。お前のところの双方技術者は今春香と二人でトレーニングがてらにモンスター討伐に行っている。」

 「あらそうなのね~。まあいいわ。私はここに陽介の様子を見に来た以外にも用事があるわ~。」

 「珍しいな。お前の方から用事があるなんて。」

 「実は~。召喚者について聞きたいことがあるんだわ~。陽介を狙う国の一つにアンドロメダ皇国があるんだけど~。そこに召喚者がいるってことが分かったわ~。だからあんたのとこの春香も召喚者だからって思って聞きに来たんだけど~。」

 「召喚者か...。」


 アブドゥル=ハピダル曰く、召喚者とは転生者とは違い、ごく普通に生活しているところを、急に魔法陣の発動によって異世界に転生召喚されたもののことを指すという。

 召喚者の特徴としては、召喚直後から高い戦闘能力を持っているという。

 そして召喚者の魔力量は召喚術式を使った者の魔力量に依存するという。

 そのため、大規模の戦争直前に召喚されて即戦力として登用されるケースが多いという。

 

 「召喚者ってのは結構すごいものでな。妾も春香未来を召喚して敵勢力を圧倒させたからな。それがまさか双方技術者とは思わなんだがな...。」

 「なるほどな...。実は私も次の戦闘の時に召喚術式を使おうと思ってな...。」

 「でもお前はあの佐藤陽介だったか?に来たいしてるんじゃないのか?」

 「もちろん期待しているわ。けど陽介はまだ原石に過ぎない。彼の能力は一級品だけど過度な期待をしすぎるのはよくないし、まだ実戦で十分に活躍できるわけではない。」

 「でも実戦の中で経験を積ませるのも大事だと思うぞ。それに召喚術式を使うとお前にもダメージがある。どうしてもの状況以外はやめた方がいいと忠告する。」

 「それでも私には民を守る義務があるわ。それに自分の犠牲は付き物よ。そのための傷なら何でも負うって覚悟はあるわ。」

 「それならいいけどよ...。」

 「それに召喚者には召喚者をよ。戦争に負けないためにも召喚者は最後の大きなピースとなるわ。自分の利益のためにも召喚しようと思うわ。」

 「お前が決めたことなら俺は止めねえ。けどよ...。お前が無駄に傷ついてる姿は見たくはねえんだ。有事の時はインテグラリッシュ王国も参入する。だから俺を頼ってくれ。」

 「それは助かるわ~。ただエクスパンドライズはいつかこの世界の覇権をとることを目指しているのよ。だから召喚者に関してはいつか必ず実行するわ~。」

 「相変わらず芯の強いやつだ...。」

 「今日はありがと。有益な情報を聞かせてもらったわ~。またしばらく陽介のことよろしくだわ~。」

 

 アスケル=マリアーノの野望はこの世界の覇権をとることでそのためには手段を問わないということだ。

 ただ、まず第一優先は領民でそれには自分の犠牲すらも問わないという信念がある。

 陽介がアスケル=マリアーノに初めて会った時、そして戦闘の前にはその巧みな話術にすべてを包み込まれそうになっていたが、アブドゥル=ハピダルはその彼女の話術に騙されることはなかった。

 

 アスケル=マリアーノに対してアブドゥル=ハピダルはこう話す。

 ー 彼女は魅了体質で周りの人を虜にするようなフェロモンを無意識に発している。

 ー そのため彼女との討論になったらその巧みな話術も相まって確実に負けるという。

 ー 彼女はその魅了体質と話術、そしてすべてを見通す魔術的能力によって力を得て、エクスパンドライズの頭をやっているという。


 国という形を持たず、自治領という形でとどめているのにも彼女の頭の良さが所以であるという。

 世界最強の闇属性魔術師の裏には、魔術を理解して応用する能力と頭の良さが引き出しているものである。

ご覧いただきありがとうございます。

こちらの作品は不定期更新となっております。

また作者の語彙力のなさなど思うところはたくさんあるかもしれませんが、温かく見守っていただけると幸いです。

また、本作品はTwitterでの投稿告知を行っておりますので是非「転生魔術師の覇道譚」(@tenseimajutsusi)で検索していただけると助かります。

今後ともよろしくお願いします。

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