表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生魔術師の覇道譚  作者: 蒼翔ユウキ
第二章~インテグラリッシュ王国編~
13/57

第12話~武者修行~

 そして迎えた今日。

 俺がインテグラリッシュ王国に3か月程度の武者修行へと向かう日だ。

 昨日、柊に聞いたところインテグラリッシュ王国は魔術教会が中心の国家で、基本術式は光属性の教会であるという。

 また、街は非常に発達していて、地下鉄が通っていたり、高層ビル群があったりして超近代的国家だそうだ。

 さらに人間以外の種族は生息しておらず、転生者、召喚者の割合が最も多いのが特徴の国であるという。

 インテグラリッシュ王国の国王、アブドゥル=ハピダルはエクスパンドライズの魔法の神官であるアスケル=マリアーノと鎬を削り合った古き良き盟友であり、今はお互いに魔法の神官(マジックプリースト)として一国家レベルの集団を統べる長であるそうだ。

 

 「陽介~。向こうに行ったらまずハピダルに一つ声を掛けなさ~い。そしたら多分あそこの双方技術者の春香未来(はるかみらい)ってのがいるわ~。彼女は相当な実力者で魔法の達人(マジックマエストロ)くらいだわ~。だから恭介と同じくらい、それ以上の能力者だわ~。盗めるところは全部盗んで帰ってきなさ~い。偶に私も見に行くわ~。」

 「はい!行ってきます!」

 「じゃあ行くわ。そこの魔法陣の上に立ちなさい。」

 俺は言われた通りに大きな魔法陣の上に立った。

 「転移術式展開。対象、佐藤陽介をインテグラリッシュ王国に転移させる。さあ行ってこい。瞬間転移(ハイテレポート)!」

 

 俺はどこか懐かしい思いがした。

 どこかに飛ぶ魔法を掛けられるのは2回目で、初回はこの世界に転生した時である。

 ただ前とは違う感情があった。

 前の時は煩悩だらけで異世界でのハーレム形成だとか、チートスキルを手に入れて即王座のようなことばかり考えていた。

 しかし今回は、自分の利益のため、成長のために転移しているのだ。

 全く違う国に行って、全く違う人たちと、全く違う土地で...など考えることは沢山だが、それ以上に今回の武者修行にワクワクしていた。

 

 視界がモヤモヤしてきてだんだんと周りがはっきりと見えるようになってきた。

 「よくぞお越しいただきました。佐藤陽介様。私はここインテグラリッシュ王国の国王、アブドゥル=ハピダル様の第一使用人であるマリッシュであります。国王がお呼びですので早速ご案内致します。」

 俺は着くと早速、メイド服に身を纏った綺麗な金髪の女性メイドに連れられて、アブドゥル=ハピダルのところへ案内された。

 

 大きな扉を開けるとそこにはよくアニメとかで見る洋風のお屋敷の中の大広間のようなところに入った。

 そこには体の大きな男性の姿があった。

 かなり怖そうな顔に、がっちりとした体格。

 まるでラガーマンのような見た目をしている人だ。

 「貴公が佐藤陽介であるか。妾がここインテグラリッシュ王国の国王、アブドゥル=ハピダルだ。アスケル=マリアーノから話は聞いている。しっかり鍛錬していくがよい。」

 「ありがとうございます。3か月ほどここでお世話になります。よろしくお願いします。」

 「まあそんなに緊張すんな。妾の盟友の頼みじゃ。必ず育て上げて見せよう。春香!こっちへ来てくれ。」

 「君が例の双方技術者か...。話は聞いている。よろしく頼む。」

 俺が想像しているような春香未来の名ような可愛らしい見た目ではなく、イケメン女子って方が表現的には正しいだろう。

 「そしたら君。こっちへついて来てくれ。」

 そういわれるがままについていった。

 

 教会の中はやはり非常に綺麗で、クォーツを基調としたつくりにそこら中にあるステンドグラスがメインの教会である。

 ステンドグラス越しに見える街の様子はすごく、エクスパンドライズのイメージがパリだとしたらここはニューヨークのようである。

 そしてある部屋に案内された。

 「やあ。私が春香未来だ。君のところの神官から話は聞いてるよ。頑張ってついて来てくれ。」

 「はじめまして。佐藤陽介です...。短い間ですがいろんなことを学ばせてもらいます。よろしくお願いします!」

 「あぁよろしく。じゃあ君...陽介はどんな能力が使えるんだ?」

 「俺は光属性魔術で瞬間移動者です...。この前の戦争でいろんなこと試したんだけどなんか物足りなくて...。それで今回お願いしたってわけです。」

 「なるほどね~。まあ戦争の話は聞いてるさ。最近耳に入ってきた中でもかなりの衝撃的なニュースだったからね。陽介の光の大太刀一撃で敵を半壊させたんだろ?凄いじゃないか。」

 「でもまだ実戦の中でその技使ったことがなくて...。いろんな動きと組み合わせて使う戦い方を知りたいんです。」

 「それで私にってことね~。了解。まあ私に任せなってことよ!なんか聞きたいことある?」

 「そういえば神官から聞いたんですけど、未来さんは召喚者なんですよね...?召喚者って何なんですか?」

 「召喚者?そういえばそうだったかしらね...。ある日いつも通りの日常を過ごしてたわ。その時急に足元に魔法陣が現れて急にこの世界に転生したわ。それを召喚者って言うのかしらね...。そしたらいきなり戦争に巻き込まれたのよ。そこでは即戦力のように扱われ、自分の身を守る為に周りの真似をしてみたら炎の魔術が使えて、さらに自分で炎を操る能力を得たってところよ...。私がこの世界に来た時はそんな感じかな~。陽介はどんなんだったの?」

 「俺は学校でサッカーしてたらそのままクロスバーに頭ぶつけて入院していたところを深夜抜け出したら車に轢かれて...。そしたら地獄に行くか天国に行くか、それともこの世界に転生するかを選ばさせられたんです。そして転生を選択して数日後にエクスパンドライズに人に救われて~って感じですね...。」

 「なら一回死を経験してるってわけね...。戦闘において一番大事なことは死なないことだわ。命を軽く見てるやつは絶対にやられる。陽介ならわかると思うけど命はすごく大事なものよ。それは敵の命も同様だわ。それだけは絶対に忘れないで持って帰ってほしいわ。じゃあ早速特訓に行きますか~!」

 

 そう彼女は言葉を残すと人里離れた広大な草原に俺を連れてった。


 「ここなら何やっても迷惑にならないわ~。じゃあ私に光の大太刀撃ち込んでみて~。大丈夫。どんな威力でも受け止めるから遠慮なく来なさい!」

 「光の精よ。我が一撃に多大なる力を与えよ!光の大太刀(ライトニングブレイズ)!」

 「炎上の盾(ファイヤーシールド)!」

 

 未来の炎上の盾は光の大太刀を完全に打ち消した。

 「まあまあな威力だったわ~。けれどこの技を動きの中で使うのは少し難しい気もする。剣に組み込まれた術式で火力を増幅しているのもあって詠唱をカットするってのも難しそうだわ。」

 「詠唱のカットってなんかの問題でもあるんですか...?みんなあんまり詠唱とかしてないから...。」

 「陽介のような刀剣使いの能力者にはよくある話よ。刀剣使いの魔術師の多くは剣に術式が組み込まれてるケースがほとんどだわ。だからそういう魔術師は戦闘中に使いやす強魔術を覚える傾向にあるわ。だからあなたも新しい魔術を覚えてもいいかもしれないわ。」

 

 ー 光の大太刀の代わりになるような剣を使わない魔術の習得か...。

 ーそれを覚えて俺は強くなれるってわけか...。


 「勘違いしてほしくないのは陽介の光の大太刀が使えないって言ってるわけじゃないってことよ。詠唱なしでその光の大太刀を使うと火力とコントロールが安定しないの。ただもう一つ実戦向けの強魔術を覚えようってこと。それができるまで陽介はここに居なさい。」

 

 こうして俺は春香未来との二人三脚での強魔術開発が始まった。

 詠唱がなく、かつ高火力の魔術の開発となればかなり時間もかかるし、火力を出すのには魔力量の上昇の訓練を行う必要がある。

 

 果たして陽介はどんな魔術を覚えていつ帰れるのか。

 インテグラリッシュ王国での新たな成長譚がここにスタートする。

ご覧いただきありがとうございます。

こちらの作品は不定期更新となっております。

また作者の語彙力のなさなど思うところはたくさんあるかもしれませんが、温かく見守っていただけると幸いです。

また、本作品はTwitterでの投稿告知を行っておりますので是非「転生魔術師の覇道譚」(@tenseimajutsusi)で検索していただけると助かります。

今後ともよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ