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今日が月曜日なのを忘れていました……。
なんとかup出来て良かったです。
「おお! 画面綺麗、悪くないね~」
「ですよね? これでしか出てないタイトルもあるんですよ」
「やばい……欲しくなってきた」
楓君が見せてくれたのは、ポータプルのゲーム機、基本家でやり放題の私は今まで、持ち歩く系のそれは余り興味は無かったのだけれど、それを知ると楓君は勿体ないです! なんて自分の愛機を塾にまで持ってきてくれたんだ
「ふふ、なら、これに関しては僕の方が詳しいですね、ソフト結構持っているので、幾らでも貸せますよ、なんでしたら本体ごとでも良いですが?」
「いやいや、ソフトならともかく、本体はそこそこ高価だしね、やりこむならとことんしたいし、自分で買うよ」
「買ったら教えて下さいね、この機種なら協力プレイとかも出来ますし……ゲームだけの為に渚ちゃん家には行けませんが、これなら何所でも出来るので」
楓君の言葉に成る程なと思う、今までも従姉弟で我が家でご飯食べてゲームする事もあったし、渚の家で楓君も一緒にって事はそれなりにあったけれど、やはり殆ど私しか居ない家に楓君だけを招待は出来ないし、楓君の家に私ひとりで行くのも、そのこと自体は全く問題は無くても、世の中は余り良しとしないだろう。
……思う存分ゲームをしたいという理由だけで、毎回渚を巻きめないし、ましてや楓君を妙な噂の渦中に巻き込むなんで絶対したくない。
そう考えると、この小型の機械はただゲームをするという以上の価値があるように思えた。
そんな話をしたのは確か半年ほど前だったか……。
「ごめんなさい先輩! 回復ちょっと遅れます、チャージが」
「大丈夫、回避でいけるから……っと、おっしゃ、いける」
「え? それ行きます? じゃ、先バフを」
「おおおぉ、威力凄い、ありがとう楓君!」
「いえ……と言うか、先輩アレ回避してそのまま必殺技って」
「ふふ~、いけると思ったのよね、それにしてもあそこでバフ間に合うとは、楓君凄いよ」
私達は時々待ち合わせしては、協力プレイなんて物をやるようになっていたんだけど、思いっきり堪能した後、私は彼に言わなければいけない事があった。
「ごめんね……新学期くらいまでゲーム封印しなきゃなんだ、もしかしたらその先も」
「っ! ですよね? 先輩もうすぐ受験生なのに、ごめんなさい、僕……」
って、想像とは違う意味でしょんぼりする楓君に焦ってしまう
「違う、違う! ちょっと志望校上げるかもしれなくてね、予定狂っちゃっただけで楓君は何も悪くないよ、私もね勉強は今までのペースで、時々ゲームで息抜きしつつ……位に考えてたんだよ」
「先輩、確かにそんな必死にならなくても成績良かったですよね? 志望校上げるって……どこか聞いても良いですか?」
「えっと、ね、決めてはいないの……ただ、若しかしたら皇樹、で」
「それはまた……もしかして加賀先輩関係だったりしますか?」
「うん、この前見学させて貰ってね、行くかどうかは兎も角として、成績はもう少し上げておきたいなって……」
そう答えると、楓君はぐっと唇をかんで、でもそんな表情を隠すようにうつむいた
「楓君?」
「……先輩、皇樹も良いところだと思うのですが、1校だけ、僕にも紹介させて貰えませんか?」
「ん? 色々真面目に考えようと思ってた所だから嬉しいよ、どこか教えてくれたら調べてみる、楓君のおすすめなら間違いないし」
「いえ、僕が、エスコートします、先輩は時間さえ空けて頂けたら……放課後で良いのでご都合教えて貰えますか?」
なんだろう、とても遠慮がちなのに、同時になんだか思い詰めたような必死さを感じる?
「う? うん、今月中の塾のない日なら大丈夫だよ、でも、良いの? そんな」
「問題ありません、では、予約取るのでお願いしますね」
俯いていた顔を上げ、真っ直ぐに私を見る瞳は真剣で……私はうんうんと頷くしか出来なかった。
ここまでお付き合いありがとうございます。
本当はここのお話は半分に分けて前半はもっと前に入れたかったのですが……いつか全体の構成をし直すかもしれません。
次作来週月曜日頑張ります。




