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柊高校物語  作者: 萌葱
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修学旅行①

すみません、思い切り体調を崩し、この部分の見直しと整えが精一杯でした……。

次作は何とか来週行けると思うので、そこで今年はラストにしたいと思います。

本当はもう少し先に今時期と重なる感じの部分があるので頑張りたかったのですが、すみません、体調及びリアル用事を優先したいと思います。

寒い日が続いて居ますが皆様も体お気をつけください。

「きゃ! ダメ無理!」

「コーチ! 立てません……」

「…………た……す……て」

 ……なんなんだろう? この阿鼻叫喚。


「……手、貸して、取りあえず起きよう」

 さっき微かながら聞こえた気がする5メートルくらい先の所にある雪の塊に声を掛けると

「う……うん」

 小さいながらも返事があるのにホッとして、その手をギュッと握ると、漸く頭を起こしてきた

「待って、取りあえず板外して立とうか、又転ぶと危ないし」

 声だけでは無く小刻みに全身が震えている様子に板を外すのを手伝い……いや、ホント、なんなの? この状況、と思わずにはいられない。

「……あ、ありがとう」

 色々思うことはあるけれど、立ち上がった三ノ輪さんの体の雪を払ってると戸惑うようにお礼を言われた

「いや、ケガ無い?」

「う、うん……」

 細身の大人しげな少女は去年同じクラスだった子で、助けた私を見る目は微妙に気まずげ、ま、そりゃそうだろう、渚の取り巻きのひとりだったから

「……っ! あぶなっ」

 おぼつかない足取りで雪上を歩こうとするけれど、微妙に足がまだ震えていて滑ってしまうのを慌てて支えて……。

 そんな風に進んだから助けに行った時よりも遠く感じた道のりを、たどり着くと

「ありがとう……あなたは全然平気なのね?」

 私から三ノ輪さんを受け取ったコーチは、崩れるようにその場に座る彼女を見て苦笑を漏らした。


 劇の再演も大好評のうちに幕を下ろし……ホッと息つく暇も無く、気がつけばもう修学旅行の日が来ていた。

 未経験及び初心者は今日は丸1日基礎練習の筈、ではあるけれど……そこここでスキー服姿の少女達は倒れてたり悲鳴を上げたりと、これでは練習にすらならないのでは無いだろうか?

「毎年初心者クラスはこんな感じなのよ? まぁ、それにしても今年は凄いからさっき応援を呼んだところ、ごめんなさいね全然貴方の方構えてないどころか、手伝って貰ってしまって」

 旅行前の事前調査で未経験と正直に書いた結果、私はこの初心者コース行きとなった。

「毎年誘ってるのに断るからだよ、きっと1回くらい来ておけば良かったと思うから」

 それを伝えた時、加奈子に言われた言葉の意味が漸くわかった。

 そうだよなー、(うち)の生徒はダンスなんてものを家の事情で習得するのも珍しくない訳だから、縁が無いのは余程スキーというか、運動全般を苦手としている子くらい。

 私も家庭の事情で未経験だったけど、加奈子には毎年誘われていたからチャンスはあった訳で、スキーそのものが嫌ではないのに未経験だった私の方がここではレアケースなんだろう。

「うーん、このクラスは午後もここから進めそうも無いけれど、貴方には物足りないわよね、本来ならそんなイレギュラーも対応できるのだけれど、さっきこちらの応援に呼んでしまったし……」

「じゃ、あっち連れてって良いですか? 俺初歩のコーチ位は出来ますし、こいつの運動神経なら問題ないと思うんですが」

「え?」

 背中から聞き覚えのありすぎる声がして振り向くと、経験者コースで自由行動の筈の加賀が居た。

「あら、お友達? そうね……確かに彼女とっても上手で、ここでは物足りないと思うのよね、でも、初日の人間を経験者コースにって無責任は出来ないし……」

「あの? 大丈夫ですよ? 初心者で、ここ人手あった方が良さそうですし」

 それはそうだろう講習を勝手にクリアした事にして何かあれば、彼女たちの責任になってしまう、でも、コーチはふっと笑うと

「ん~、でも、幾らここに転ぶ子が多いからって、生徒さんに助けて貰うのも、その子の講習が止まるのも本意では無いの、それに本当に勿体ない、滑れる子にはスキー楽しんで欲しいもの! だから、貴方!」

 コーチは加賀の肩をぽんぽんと叩いて

「彼女歩く、転ぶ、立ち上がるは問題ないわ、なんせ他の子も支えてくれるくらいだし、ボーゲンも一回しか教えてないけど転ばず綺麗に滑ってるから大丈夫そう、でね、ターンとパラレルはやり方を教えただけなの、だから、この辺で滑るのを見ててあげてくれる? そしたら昼食後には試験をしましょ、合格したら経験者の方に行って良いわ、先生には私の方から言っておく」

「え? でも」

「分かりました! ありがとうございます、ほら行くぞ楠! そっちで教えるから」

「いや、待って、折角の自由時間でしょ? 滑って来なよ?」 

「自由なんだから俺の勝手だろ? 時間ねーし急ぐぞ」

 ありがたくも強引な加賀に引っ張られて小走りで歩く私の背中にはコーチの

「若いって良いわねぇ~?」

 何だか妙に楽しげな声が聞こえた。


ここまで、ありがとうございました。

次作を来週迄に頑張って整えて今年最後にしたいと思います。

この先の予定等を整理しようと思ったのですが、熱発ふわふわの頭では難しかったため、どこかのタイミングで活動報告にあげておこうととも思います……が、恐らく年明け後になるかと思われます。

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― 新着の感想 ―
[一言] ここぞとばかりに加賀くんが出て来ますね。どれだけ優穂ちゃんを気にしているかという事が良く分ります。本人には伝わっていないところも…(笑) 体調が悪い中での更新、ありがとうございました。ご無理…
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