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柊高校物語  作者: 萌葱
19/61

ごめん

何とかもう1話行けました。

9割文章は出来ているのですが、投稿するぞと心構えると、ごそっと加筆修正が必要になるのは何故でしょう……。

しかも、それでも残る誤字……気をつけていきたいと思います。

次話は月曜日を予定しています、よろしくお願い致します。

「やらかした……」

 今朝リビングのソファーで目が覚めて、寝落ちしたらしいと気がついた。

 それでも現国(ラスト)のテスト開始位まではなんともなかったんだが、途中から寒気がして……終わった頃にはぐったりだった。

 さっさと帰りたかったがどうにもだるくて、ぐだぐだしてたら1番見つかりたくなかったやつに見つかって、後輩まで一緒になって家まで運ばれた。

 

 余計な世話(コト)と思ってたが、家まで着いてみれば立てねぇし、動けねぇしで、横になって薬飲むなり、ぶっ倒れた自覚はある。

 次に意識を取り戻したときは、人形みてーな後輩が枕元に居て

「優穂先輩めちゃくちゃ心配してるんで部屋入れますが、良いですよね?」 

 ほぼ断定だよな? それ、と思いつつ

「ああ」

 って頷けば、さっさと部屋を出て、入れ替わりに待ち構えてたように素早く部屋に入ってきた楠は

「はぁぁ~、良かったぁ~」

 ものすごいため息をつくと、さっきよりは顔色良いね、なんて言ってくる。

「大げさだろ?」

「そんな事無いよ! 時々うなされてるって聞いたし、もう何回電話しようと思ったか! そのたび楓くんに体温計頼んで我慢したんだから!」

 38.5を超えたら俺の許可無くても電話台の横にあった親の泊まるホテルにかけようと思ってたらしい、んで、今の俺の体温は37.8らしく……

「何でそんな……結局何があったって俺の自己責任だろ?」

「責任とか、そんなんじゃないよ」

「ん?」

「加賀はいつも私を助けてくれる、勉強もそうだし、渚との仲直りも体育祭の時も……だけど、いつも私ばっかりで、こんな時さえ助けてって言ってくれない、私があの時戻らなかったら、きっと今より無理してた……でも、本当に腹立つのは」

「ん?」 

「こんなに調子悪いって、隣居たのにに気がつかなかった私に、かな……これじゃ八つ当たりか、病人に言う言葉じゃ無いね、ごめん」

 まぁ、言ってることは八つ当たりに近いのかもしれない、だが、こんなストレートに俺を心配してくる楠に体が熱く感じるのは体調(ビョーキ)のせい……だけ、なのか?

「もうひとつごめん、台所勝手に借りた」

「いや、それは別に構わねーけど、本当料理慣れてんだな」

「料理ってほどのものじゃないよ、おかゆだもん」

 そんなことを言うけど、土鍋でかゆ、俺は炊いたことねぇけど……

 机に盆ごとの土鍋を置いて、椀に取り分けた白かゆ、熱いよ? なんて気遣われつつ渡されるのが妙に気恥ずかしい。

「梅干し叩いて散らしたから、それで食べて、さっきは仕方なく何も食べずに薬飲ませたけど、本当は良くないから」

 あんまり食欲はなかったけど、レンゲに一口分すくって冷まして食べたら米の甘みと梅の酸味で実は結構腹減ってた、なんて事に気がついた

「おお、良かった、以外と食べれる」

 テキパキと飲み水に薬の準備なんぞもしてくれるのをしっかり飲んで、食器を下げに戻ろうとするのに、心を決めた。

「悪い、電話持ってきてくれねぇ?」


「あぁ……悪い、そうだな、まだ帰らないで大丈夫らしい」

『判った、今からそっち向かう、その子達が出るまでには着ける筈だが、……ったく、もっと早く言え、出かける前で良かったが』

「ごめん」

『クッ……本当に調子が悪いんだな? 素直すぎて気味が悪い』

 からかい混じに苦笑して、そう言うと電話が切れた。

 やっぱ親に連絡はしたくなかったけど、そいや一人暮らしの貴文なら相談位はしてみれば良いかと連絡をつけてみれば、二つ返事だった。

「従兄弟が来てくれるらしいから、大丈夫だ、何かあれば救急車なり対処もするって、ま、99%ただの風邪で必要はなさそうだがな」

 そう伝えると

「……良かった」

 楠は本日何度目かのその言葉を呟くと、心底安心したように深く息をついて笑って……そのやっと気が抜けたって様子に罪悪感がつのる。

 めちゃくちゃ心配をかけたってことがひとつ、……もうひとつはそれをすげー嬉しい、って自覚してしまった、から。 


読んで頂きありがとうございました。

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