詩 英雄への贄と奴隷狩りの悪魔
あいつからは逃げ切れない
絶対に
どれだけ遠くに離れたって
その距離に意味はないんだ
わかってるさ そう
俺たちは永遠に
自由になんて なれない
運命の奴隷なんだよ
さっさと折れちまいな
無駄なあがきは自分を傷つけるだけなんだから
神様って奴は無情だね
路傍の石ころには目もくれない
注目するのはいつだって
輝かしい光を放つ主人公ばかり
俺たちは操られるだけなのさ
ただ いわれた通りの結末へ向かうようにと
それしか望まれていない
「英雄 俺達を食らって強くなるか?」
「こんなくそったれな運命の主役さんよ」